昨年のコロナ禍では、全国の図書館が閉館してしまい、調べ物に困る事態となった中で、様々な出版社などが、オンラインで期間限定ながら資料の無償公開を行っていたのですが(そのおかげでいろいろな資料を見ることができました)、皓星社(こうせいしゃ)も、コロナ禍に際し、あの「ざっさくプラス」を無償公開していました。
「ざっさくプラス」とは、国立国会図書館 の「雑誌記事索引DB」が戦後発行の雑誌のみが検索対象だったので、皓星社で雑誌記事索引類を集大成して全120巻に及ぶ『明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引集成』を刊行したのですが、それをベースに作成した「雑誌記事索引集成DB」が「ざっさくプラス」で、基本的には大学や研究機関、公共図書館などで利用するものなのですが、このDBの何がすごいって、明治から現在の、全国誌から地方誌までの雑誌記事が検索できるんです。おまけに国立国会図書館の所蔵資料については、国立国会図書館の「登録利用者」の登録がしてあれば、その場でコピーの申込ができ、コピーは国会図書館から郵送されちゃうんです。
こんなすごいDBを作っている皓星社が、それを活かして、近代書誌学、近代出版史を研究する「近代出版研究所を開設」したっていうんですから、もう楽しみ以外の何もでもありません。事業として、1. 近代出版史に関連する書誌の発行、2. 研究叢書の発行、3. 研究座談会の開催、4. 所報の発行を行い、所員として、所長:小林昌樹(図書館情報学、この3月まで国立国会図書館員だった方です)、所員:森洋介(近代日本書誌学)、事務局:河原努(近代日本出版史)で、「この他に、客員研究員として、初期近代、出版流通、図書館のそれぞれの専門家を招く」としています。
「ざっさくプラス」は無償公開終了後、「皓星社友の会」が設立され、その会員になれば、個人でも利用できる特典があるので、会員になろうかどうか(会費がそこそこの値段なので)、ずっと悩んで早1年。しかし、今回近代出版研究所が開設したってことで、友の会会員になっていれば、そっちの関係でも何か特典があるはずなので、入ろうかな(でも、他にもいくつか学会に入っているので、その会費もあってなかなか厳しいのだけど…。でも、気になってしょうがないのも事実で……。う~ん)。
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