2023/09/11
観光バス駐車場なのに、よく残されていましたね。
2023/09/05
大学生が教員を選ばない理由は、他の職業と同じで、イメージ先行ですね。
9月3日の朝日新聞デジタルに、「教員を選ばない理由、79%が「労働環境」 岐阜県が大学生に調査」という記事が出ています。
記事によると、岐阜県教育委員会が県内7大学の4年生を対象に今年3月に実施した調査で、学校教員以外の進路を選んだ学生の79.0%が、労働環境を理由に挙げ、「職務に対して待遇(給与など)が十分でない」との回答も64.4%に上ったとありますが、記事の冒頭に「休日出勤や長時間労働のイメージがある」とあるように、「労働環境」も、「職務に対して待遇(給与など)が十分でない」というのも、実際はどうかは、もちろんなってみないとわかりませんから、マスコミの報道等からのイメージが大きく影響しているように思われます。これは、教員以外の職業も同じで、たまたまテレビドラマなどでかっこよく描かれた職業があると、それに憧れて希望する若者が増えるわけですし、逆であれば避ける若者が増えるわけです。現状、教員という職業は、非常に悪いイメージで社会に流布されていますので、良くないイメージが非常に強いわけです。
ただ、現実はどうかというと、「教員不足」はイメージの悪さからくる結果だと思いますが、それにともないいろいろな問題が連鎖していることが事実でしょう。そもそも教員の働き方改革が問題視されるようになったのは、文科省の旧Twitter(現在のX)がきっかけで、現役の教員がそれを通じて現在の教育現場の実態をつぶやき、文科省が思ってもみないほど盛り上がったのが原因で、それまで放置し累積していた問題が、ここに来て一気に出た結果なわけです。ただ、これもたまたまきっかけになったことがあったから、明らかになったわけで、他の職業も同じなんだろうと思いますが、やはりイメージが良くないため、教員を選ばない大学生が多くなっているわけです。
しかし、実際はもちろん教員を目指す大学生は一定数いますし、講師をやりながら採用試験合格を目指している人も一定数いるはずです。どんな職業も、多少世間的なイメージが悪いときでも、それを目指す人はいます。むしろ、イメージだけで選ぶような人が少ない方が、純粋に目指している人にとっては有利でしょう。
また教員といっても、学校によってかなり違いますし、地域によっても違います。岐阜県はどうなのかはわかりませんが、一般的にはやはり小学校はいろいろな意味で大変なことは事実でしょうし、中学校は中学校なりの大変さがあり、高校は普通高校と職業高校では違います。仕事なんですから、簡単なんてことはありませんが、だからといって悪いばかりではないでしょう。たまたま教員の問題が話題になっているから、このようなことも記事になるわけですが、ただ問題があることは明確になっているので、それを把握したうえで、教員になる人は、きっと良い教員になるでしょう。
2023/08/29
音楽演奏の評価は、耳で聴く音よりも「視覚」が優劣に影響する⁉
8月26日の朝日新聞デジタルに、「吹コンの評価を決するのは音ではない? 検証:世界を揺るがした研究」という記事が出ています。
ネタのもとになっているのは、結論として「音楽演奏の評価には、耳で聴く音よりも「視覚」が優劣に影響するとする」とした「Sight over sound in the judgment of music performance」という論文で、この現象は「サイト・オーバー・サウンド効果」と名付けられています。
演奏の評価にあたっては「音が重要」とするのがもちろんなんですが、過去の音楽コンクールのファイナリスト3人の演奏について、音のみのデータと映像のみのデータで優勝が誰かを判定してもらうと、プロでも映像のみの方が正解率が高く、音と映像でも映像のみの方が良かったという結果が出たという実験結果です。つまり、映像のみが一番結果が良かったということです。
社会的判断は、視覚情報と聴覚情報の両方に基づいて行われ、聴覚情報が意識的に評価されている場合でも、視覚情報が優位にあるということで、これは正直納得のいく結論ですね。現在はすっかり映像が多い時代ですが、音楽を聴く際にも、ただ音を聞くだけよりも映像付きの方が楽しいですよね。歌手や演奏家のパフォーマスだけではなく、歌っている時の表情だったり、演奏している時の動きだったりが「カッコイイ」ってことはよくあります。
朝日の記事は吹奏楽の話ですが、この論文を受けて来年あたりから吹奏楽コンクールでのパフォーマンスが変わってくるところが出てくるのでしょうか?あるいは、この論文をもとに研究することで今までとは違ったところが上位に上ってくるという動きはあるのか気になりますね。
2023/08/21
「佐紀古墳群航空レーザ測量調査速報成果資料集」が、「全国遺跡報告総覧」にアップされています。
2023/08/19
子どもの「体験格差」、大人になっても「体験格差」により、違いがあると思います。
8月9日の朝日新聞デジタルに、「子どもの「体験格差」、将来にも影響? 専門家、大切なのは「質」」という記事が出ています。
「音楽やスポーツ、美術鑑賞などの体験活動に参加していない子どもの保護者もまた、幼少期にそうした経験が少なかった」という、世代間で「体験格差」が連鎖していることがわかったとうことですが、自分がやったことが無ければ、その体験がどのような事かもわかりませんし、良いのかそうでもないのかすら十分に判断できない可能性がありますし、そのそも親自身がそのような体験に興味・関心が無い可能性があるので、子どもにも進めるという発想も無いかもしれません。
親の学歴や経済状況によっても「体験格差」があるというのは、「教育格差」と同じですね。
記事にあるように、もちろん「質」は大事ですが、そもそもなんでも体験することは、しない場合と比べれば、その大変さ、難しさ、嬉しさ、喜びなど体験したがゆえの感情を理解することできたり、自分の能力にも気づくことができます。
また、子ども時代の体験格差が、その後の人生にも影響する可能性があります。体験を通した成功や失敗の経験が少なければ、大人になっても何かにチャレンジすることにためらいがあったり、それ以前に何かにチャレンジするということ自体をしなかったりするような気がします。体験しないよりはする方が良いですし、同じ体験ならできれば「質」の良い体験を、ということでしょうか。
2023/08/02
「全国学力調査」の算数、数学も残念な感じですね。
「全国学力調査」の小6の算数、中3の数学も、けっこう残念な感じです。
小6の算数で、幅の等しいテープを直線で切ってつくった二つの三角形の面積についての問題の正答率が21.1%です。これは、正答を選択するだけでなく、理由を記述させる問題で、「テープの幅がそのまま二つの三角形の高さになり、底辺も等しいため「面積は等しい」というのが正解だが、「高さが書かれていないため比べられない」とする誤答が16.8%」ということですから、順序だてて考えることができていないような気がしますね。
「テープを二つ折りの三角形に切り取り、広げて新たな三角形をつくる問題では、正三角形をつくる際に切り取る時の角度を何度にすればいいかという問題で、「60度」という誤答が33.2%と3人に1人にのぼり、二つ折りを広げて60度にするため、正解は半分の「30度」だが、正答率は25.3%と、誤答である「60度」の割合を下回った」というのも、頭のなかでイメージができていないんじゃないかという感じがします。
中3数学での、空間における平面が一つに決まる条件についての問題の正答率が31.1%で、同一直線上にない3点で平面が決定されるというのが正解だが、「一つの直線上にある3点を含む平面は一つに決まる」との誤答が35.1%に上ったという。
「あることが決まるとあることが一意的に決まるという見方・考え方」で、いわゆる数学的な見方・考え方の問題なのですが、小6の算数も同じで、基本的な数学的な見方・考え方が十分できていないということなわけです。これらができないと上の学校に行っても困るのでどうにかしないといけないのですが、ただ、こういうのってやり方次第でどうにでも教えられる機会があるような気がします。今までの学習にこだわらないで、もっと自由な学び方を実践していけば、どこかで必ず出会うはずだと思うのですが…。
今って、これまでの学び方とはある意味逆の方向に向かっているので、やろうと思えばできるような気がします。あとは、教える側がどれだけ今までの教育から自由になれるかにつきると思います(今までの学校教育のなかで、そこそこできた人達が先生になっているということを思えば、これが一番のポイントかも)。
2023/08/01
「全国学力調査」の結果の、英語の「話す」テストで、6割の生徒が0点って、どういうことでしょう?
7月31日、小6と中3を対象とする今年度の全国学力調査の結果を公表されました。
英語と数学で問題ありの結果ですが、英語の「話す」テストで、6割の生徒が0点って、どういうこと?平均正答率は12.4%で、特に正答率が低かったのは、「環境問題についてのプレゼンテーションを聞き、話し手の意見に対する自分の考えとその理由を伝えるという問題で、具体的には「プラスチック製のレジ袋を売るのをやめるべきだ」と主張する発表を聞き、それに対する自分の考えと理由を述べるというものなのですが、これが4.2%っていうんですから、驚きです。
もちろん、日本国内に居れば、英語で考えを表現する機会はあまりないので、できないのは仕方がないと言えますが、ただ英語ってコミュニケーションのための道具ですから、基本は会話ですよね。それができないってことは、今までの読み書きの英語ではダメだということで変えたはずなのに、ちゃんとできていないわけで、何かが間違っている?コロナのせいにしないで、原因をちゃんと確かめないと、やっている意味がないってことになります。
2023/07/17
朝日新聞の連載「偽りの帝国 満州アヘンマネーを追う」がおもしろいです。
朝日新聞で「偽りの帝国 満州アヘンマネーを追う」と題した全5回の連載が掲載中です。
満州国のアヘン問題を題材にした「週刊ヤングマガジン」(講談社)に連載中の「満州アヘンスクワッド」や、故山田豪一さんの未定稿を、旧友の森久男・愛知大学名誉教授が2021年に「続・満洲国の阿片専売」(汲古書院刊)として刊行されて注目されています。
この連載の7月11日付け第1回に、コメントプラスで編集委員自身のコメントが読めるようになっています。それによると、この連載は「続・満洲国の阿片専売」の刊行がきっかけで取材を始めることになったとのことですが、「取材をすればするほど、眼前の闇が広く深くなっていくのを感じるばかりでした。解明しなければならないことはまだまだまだ多いと痛感しています。」とコメントしています。確かに満州国のアヘン問題はわかっていないことが多く、故山田豪一さん、よくぞ「満洲国の阿片専売-わが満蒙の特殊権益の研究」を刊行し、「続・満洲国の阿片専売」が刊行できるほどの未定稿ができたものです。
プレミアムA「満州 アヘンでできた“理想郷”」も必見です。こちらでは、「満州を知る10のワード」、「カラー化写真ギャラリー」、「参考文献・クレジット」が確認できます(特集としては、本来こっちがメイン?のような気がしますが…)。
2023/07/08
「グラスの厚さが変わると、飲み物の味が変わる」が、科学的に立証されました。
6月29日の朝日新聞デジタルに、「厚いグラスで飲んだ緑茶は甘い?苦い? 舌だけではない味覚の複雑さ」という記事が出ています。
昔からお酒を飲む際に、特にビールはグラスによって味わいが変わるという話はあったように思います。ビールは、泡が命ですので、その泡がうまく立ってビールの液体部分を蓋をしてくれることで、炭酸が抜けにくくなり、またその泡が唇にあたる具合によってまた風味が変わるみたいな話があり、特にビールにこだわりがある個人や飲食店ではグラスにこだわることがあるように思いますが、それは経験上の話でした。
それが、今回中央大学の有賀敦紀教授と松下光司教授が、北海道大学大学院生の市村風花さん,東京大学の元木康介講師との共同研究において,飲料を飲むときのグラスの厚みが緑茶の味に影響を与えることを、科学的に証明し、”Food and Humanity”Volume 1, December 2023,Pages 180-187に、 ”The tactile thickness of the lip and weight of a glass can modulate sensory perception of tea beverage” として掲載されました(中央大学のプレスリリースはこちら。ジャーナルの論文を読まなくても、このプレスリリースで内容はほぼわかります)。
実験は緑茶で行われ、厚いグラスで飲んだ緑茶は薄いグラスで飲んだ緑茶よりも甘く、薄いグラスで飲んだ緑茶は厚いグラスで飲んだ緑茶よりも苦く評価され」るという結果になったということです。また、「グラスの重さも重要な要因であることがわか」り、「厚みと重さが自然な組み合わせであったとき、緑茶の味覚評価はグラスの厚みの影響を受けることがわか」ったということです。このことから、「レストラン、カフェ、居酒屋などのサービス企業は、自らが望むような甘味や苦味の体験をしてもらうためには,適切な厚みのグラスを選択する必要性」があり、また環境への配慮を目的としたプラスチックストローの削減にふれて、「プラスチックストローと紙製ストローでは唇における触覚が異なるため、消費者は同じ飲料であってもこれまでとは異なる味覚を知覚している可能性」があることから、「環境配慮型のストローがもたらす味覚の変化を調べることの重要性を指摘しており、これに関する今後の研究が期待されます」と述べられています。
新聞の記事によると、研究のきっかけは、居酒屋に飲みに行った時に「「ビールってグラスが薄い方がおいしく感じる気がしない?」という話で盛り上がった。」ということですから、居酒屋での経験値もまんざらではないわけですが、それをきちんと科学的に立証しようとするあたりが、やはり研究者は違いますね。
2023/07/03
窖窯から平窯へと窯の構造が移り変わる時期がわかる、おもしろい事例ですね。瓦生産者の苦労が想像されます。
6月29日の朝日新聞デジタルに、「宮殿の瓦、試行錯誤しながら生産? 奈良・藤原宮跡そばで新たな窯跡」という記事が出ています。
藤原宮跡で使われた瓦の窯跡が、宮のすぐ南にある日高山瓦窯で新たに窖窯2基と、平窯とみられる1基の計3基が見つかったということです。
窖窯は、藤原宮の造営以前からあった瓦を焼く焼成部の空間が傾斜している古いタイプであるのに対して、平窯は空間が平らで熱効率が高く、れんがを使って築かれています。
藤原宮は、当時寺院でしか使っていなかった瓦を、初めて宮殿で使用したことで知られる。ただ、約200万枚とも言われる量の瓦が短期間に必要だったことから、奈良盆地の内外に瓦窯がつくられました。日高山瓦窯もその一つで、都の造営が始まった初期の680年代ごろ、宮の南門からわずか300メートルほどの丘陵で操業し、宮を囲む大垣などの瓦を中心に生産し、短期間で役目を終えたとみられている窯跡です。
短期間で大量の瓦を生産しなければならないなかで、旧型の窖窯と最新式の平窯を複数つくって、試行錯誤しながら生産していたであろうことが想像され、とてもおもしろい成果です。7月1日に現地説明会の予定でしたが、雨、平気だったのでしょうか。
2023/06/15
中央大学山村研究会の創立30周年記念論集に関することが、朝日新聞デジタルで紹介されています。
6月13日の朝日新聞デジタルに、「人口最少の町に残る古文書を追って 掘り起こす江戸時代の山村の活気」という記事が出ています。人口が全国最少の町、山梨県早川町に残る古文書を調べる「中央大学山村研究会」の活動を紹介した記事です。
1991年に始まった「中央大学山村研究会」は、中央大学に関係する大学院生、学部生の有志が、2023年1月現在の人口が1,010人という全国最小の町であるものの、近世の山村に関する史料が豊富に残る山梨県早川町を調査しているもので、創立30周年を記念して今年の2月の『山村は災害をどう乗り越えてきたか』を刊行しています。
『山村は災害をどう乗り越えてきたか』については、ちょうど今月発行された『地方史研究』第422号の「新刊案内」に、熊谷市立図書館の学芸員である大井教寛氏が詳細な紹介を書かれているのでそちらに譲りますが、一般的に脆弱で貧窮に思われている山村のイメージを大きく覆す、豊かな暮らしぶりが見えます。
「中央大学山村研究会」のことは聞いたことがありますので気になっていたのですが、中央大学を中心にいろいろな人たちがかかわっていて、非常に息の長い調査が行われているわけですが、それだけフィールドである早川町が魅力あふれる場所だということでしょう。早川町には一度行ったことがあるのですが、早川沿いの狭い地域にこれほどまでの史料が残っていることに驚かされるとともに、全国にはまだきっと多くの魅力的な史料が眠っているのではないかと思わずにはいられません。まだまだ地域の歴史の掘り起こしができる場所があるということは、歴史にかかわる人間にとっては、まだまだ頑張らなきゃならないと思わせてくれます。
2023/06/02
「鉄砲の玉」から、いろいろなことがわかります。
5月28日の朝日新聞デジタルに、「武田軍を破った「設楽原の戦い」 鉄砲玉が示す徳川家康の独立性」という記事が出ています。
織田・徳川連合軍と武田軍が戦った「長篠・設楽原の戦い」は、織田・徳川連合軍が鉄砲を使って武田の騎馬軍団を破った戦いとして有名ですが、近年の研究から武田方も鉄砲があり、そもそも武田の騎馬軍団と呼べるような部隊はなかったなど、従来の見解とはかなり変わってきていますが、鉄砲が勝負の決め手になったことは間違いありません。
織田・徳川連合軍が使った鉄砲は3千丁、武田軍は500~1千丁といわれていますが、記事によると、鉄砲の数の差というよりは、「玉の数と火薬の量」が大きなポイントだったようです。
「長篠・設楽原の戦い」の合戦跡にたつ愛知県新城市の市設楽原歴史資料館の周辺では、17個の鉄砲玉が見つかったいて、そのうちの3個は徳川軍が自ら調達した鉛でつくったものと考えられるようで、鉄砲玉の原料となった鉛の成分を分析した結果、家康の時代に鉛などの鉱石を産出していた新城市内のものと成分が一致したということです。
また、設楽原では、外国産の鉛と成分が一致する玉も3個見つかっており、戦国時代には外国産の鉛を入手できるのは大阪・堺を押さえていた織田信長ぐらいで、火薬も南蛮貿易で堺からだったため、信長の助けがなければ、家康も調達ができなかったと考えられ、そこから信長と家康の関係性がわかるわけです。
このように、1個の鉄砲玉から、他のいろいろな史料とともに検討することで、様々なことがわかるところが、歴史学の醍醐味ですね。
2023/05/18
「潜伏キリシタン」関係の資料は、まだ発見されていないものがあるだろうなぁ。
5月16日の朝日新聞デジタルで、「潜伏キリシタン信仰の壺に墨文字発見 禁教逃れ、伝承された記憶」という記事が出ています。
2018年7月に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」ですが、その直後からコロナの影響であまり人が押しかけていないのではないかと思いますが、調査は進んでいるようですね。
関連遺産がかなり広範囲に広がっていますし、そもそも「潜伏」していたわけですから、まだまだ発見されていない資料があるんだろうなぁと思っていましたが、今回の発見は禁教以前の可能性があるということですから、貴重な発見です。
歴史をやっている人間からすると、このようなものは文化財と認識するのですが、よく考えれば現在でも信仰対象になっているわけですから、文化財とするのは違いますね。
今度の日曜日21日に長崎市役所で調査報告会があり、華南三彩壺が特別公開されるとのことですが、単純に壺がきれいなので現物を見て見たいですが、さすがに長崎は遠いですね。
2023/05/16
男女間の不平等が大きいと、右大脳皮質の厚さの男女差が大きいって、どういうこと?
5月15日の朝日新聞デジタルで、「男女間の不平等、脳の厚さに影響 メンタルヘルス悪化のおそれも」という記事が出ています。
男女間の不平等が大きい国ほど、右大脳皮質の厚さが男性に比べて女性は薄いという結果がでたということですが、これは女性の暑さが基準なんでしょうか、それとも男性の厚さが基準なんでしょうか。
読める範囲ではわからないのですが、男性の厚さが基準ならば、女性が薄くなるということですから、それだけ右脳が発達していない、つまりクリエイティブなことが苦手ということなのでしょうか。不平等なので、それだけストレスがある状況ですから、発達しなくなっていると考えてもおかしくはないでしょうね。
また、左右のどちらかの発達が悪いということならば、バランスが悪いわけですから、精神面でも悪い影響が出る可能性があるというのも分かります。
細かいところは分からないですが、ただ男女間の不平等が、そのようなところに影響しているとは、非常に大きな問題ですね。このようなことが明らかになったわけですから、特に日本は今後この問題に真剣に取り組む必要があります。
2023/05/15
「博物館浴」って、何が良い効果をもたらすのでしょうか?
5月12日の朝日新聞デジタルで、「「博物館浴」の効果、まじめに癒やしを測定 名大で学生8人が実験」という記事が出ています。
博物館の展示鑑賞後、「怒り」「抑うつ」「緊張」など、ネガティブな状況を示す数値が下がり、ポジティブな「活気」の数値は上昇、血圧は、3回目の測定で最高血圧が下がり最低血圧が上がって、いずれも正常値に近づいたという結果となり、数値から見ると交感神経と副交感神経のバランスが良く、リラックス効果がうかがえ、若者にメンタルヘルスケアの効果があることが示唆されるという分析がされています。
これは、何が良い効果をもたらしているのでしょうか?博物館や美術館のような静かな場所?それとも、展示物を鑑賞するという行為?あるいはそれらの総合的な効果?展示内容は影響しないのか?
今回の記事で読める範囲からは、そこまで分かりませんが、博物館や美術館を、知的な刺激や学びなどのために訪れる場所ではなく、心身の健康と幸福感をもたらす資源ととらえるとなると、その存在意義は非常に大きないものとなるわけで、おそらく結果は今後論文などの形で公表されることになるでしょうから、ぜひ詳細を知りたいです。
2023/05/07
コロナによる様々な体験の減少は、学習意欲や学習方法の理解の低下につながる傾向がある。
5月5日の朝日新聞デジタルで、「小学生の学習意欲、コロナ禍で低下 勉強の仕方に悩みも 親子に調査」という記事が出ています。
コロナにより、「家族旅行」と「地域行事への参加」が19年から21年にかけて、それぞれ30ポイント、43.8ポイントと大幅に落ち込み、小学4年生~高校3年生の、携帯・スマホの1日あたりの利用時間は22年に83.3分で15年から7年連続で増え、ゲームは22年に47.7分で15年から21年まで6年連続で増加、22年は前年比で6.1分減少、パソコン・タブレットは22年に31.7分で15年から7年連続で増加したという結果が出ています。これは体験する活動が減った分、携帯・スマホ・パソコン・タブレットに触れる時間が増えたのではないかと想像できます。
一方、「勉強しようという気持ちがわかない」という質問に、「とてもあてはまる」または「まああてはまる」と答えた小学4年生~6年生の割合は22年に53.7%、16年以降で初めて5割を超え、コロナ禍前の19年と比べると19.9ポイント増加、中学生、高校生も19年から3年連続で増えているが、増加幅は中学生が13.6ポイント、高校生が9.5ポイントで、小学生が最も大きかったという結果になっています。
また、「上手な勉強の仕方がわからない」という質問に、「とてもあてはまる」または「まああてはまる」と答えた小学4年生~6年生の割合は61.1%で3年連続増加、19年から18.5ポイント増え、割合は中学生(68.1%)と高校生(73.2%)のほうが高いが、増加幅は小学生が一番大きかったということです。しかし、学校外の学習時間の減少はわずかです。
各回答の統計的な関連を調べたところ、携帯・スマホ、ゲームの時間が増えたり、旅行や行事などの体験が減ったりすると、学習意欲や学習方法の理解が下がる傾向がみられたということなのですが、これらについて総合的に考えると、小学生ほど体験を通じて学んだり、考察したりすることが多く、その時間が減ったために、学習方法の理解の低下につながり、そのためやる気が起きないということになったのではないでしょうか。ただ、勉強しなければならないという状況は変わらないので、学校外の学習時間はあまり減らないということなのでしょう。
しかし、気持ちが乗らず、それを紛らわすために、携帯・スマホ・パソコン・タブレット、ゲームなどの時間が増えたと考えられるのではないでしょうか。携帯・スマホ・パソコン・タブレット、ゲームなどは、非常に簡便な暇つぶしの道具になっているということなのか、子どもによっては逃げ道になっていると言えないでしょうか。依存はその結果と考えられるのではないかと思います。
逆に考えると、学齢が低いほど、様々な体験を通じての学びが多く、それゆえ体験することは非常に重要だと言えるのではないかと考えます。大人になっても、実務を通じて学んだことは身につく気がしますし、応用が利くような気がします。子どもは何かを体験するなかで、試行錯誤を繰り返し、答えを導き出す方法を見つけるのでしょう。そのような機会が多ければ多いほど、様々な場面で応用が利くようになり、勉強の際にもそれが活かされるということなのではないかと思います。この調査は、子どもにとっての体験の重要性を確認するものになったように思われます。
2023/04/28
「教員勤務実態調査(令和4年度)【速報値】」が公表されました。
2023/04/21
静岡県は西日本型。町を「ちょう」と読むか、「まち」と読むか。
4月20日の朝日新聞デジタルに、「「町」の読み方はマチかチョウか 東西ざっくり二分、飛び地に残る謎」という記事が出ています。
東日本は「まち」が優勢で、西日本は「ちょう」が優勢という傾向があるとのことで、「一部の例外はあるものの、ざっくり言えば東西で「まち」と「ちょう」が二分されている」ということのようです。
静岡県は、「ちょう」と読む町が優勢である西日本型なのですが、唯一「森町」だけは、「まち」と読みます。森町は、江戸時代に秋葉山本宮秋葉神社へ通ずる秋葉街道の宿場町として賑わい、「森町村(もりまちむら)」が村名でした。明治の市町村合併で周辺の村々と合併するさいに、江戸時代の「森町村」から「森町」となりました。
つまり「森町」は、もともと「もりまち」だった地名が由来となっているので、そのままであれば「森町町」となってしまうので、「森町(もりまち)」となったのではないかと言われていますから、「森町」は「まち」と呼ぶわけです。ですから、「ちょう」と呼ぶ他の町とは違うわけです。
全国には、他にも飛び地的に呼び方が違うところがあるようですが、結局町の読み方には、特にルールはなく、「地元の慣用」ということらしいです。
2023/04/11
サッカーでのヘディング、やばいじゃん!
4月9日の朝日新聞デジタルに、「サッカー選手、認知症リスク1.6倍 ヘディング影響?キーパーと差」という記事が出ています。
トップレベルの男性サッカー選手は、一般男性に比べて認知症を発症するリスクが1.6倍に高まっており、ヘディングなどで頭部に衝撃を繰り返し受けることが影響している可能性があるということが、スウェーデン・カロリンスカ研究所の研究で分かったとのことです。
この研究成果は、週刊総合医学雑誌”The Lancet Public Health”に掲載された”Neurodegenerative disease among male elite football (soccer) players in Sweden: a cohort study”という論文にまとめられ、今回の記事はこの論文が元ネタです。
「繰り返しヘディングをすることによる頭部への衝撃が、サッカー選手の認知症リスクを高めている可能性がある」という研究結果は、激しくヘディングするシーンなどを見ていて、なんとなく「あれって、頭に何か影響はないのかなぁ?」と思っていた人も多かったろうと思いますが、「あぁ、やっぱりまずかったんだね」と納得すると同時に、恐ろしい結果です。この研究結果が広まれば、サッカー人口、減るんじゃないでしょうか?