6月14日の朝日新聞デジタルに、連載学びの交差点第1回目として「「受験のための勉強」で失うものとは 探究塾創業者が大切にする価値」という記事が出ています。
東京にある探究学習塾「a.school(エイスクール)」を紹介する記事です。この学習塾、探究学習塾とうたっているように、探究学習を行う塾なので、生徒はオリジナルのゲームやその宣伝動画をつくる作業をしているわけです。
学校教育で、探究学習が取り入れられてきていますが、物事を突き詰めて考えたり、新しい物事を生み出したりと、身につけた知識をいかす学び「アウトプット」の時間はそれほど多くありません。本来探究は生徒が自ら課題を設定し、それを解決し、その成果を表現することを行うものなのですが、生徒によっては課題の設定の段階でつまずき、それ以上進めなかったり、また教員の方もそのような学習に慣れていないこともあり、うまく導くことができなかったりすることもありますので、本当にきちっと探究ができているところは、そう多くないような気がします。
しかし、探究学習は本当にきちんとやれば、これほどおもしろいものはありません。そもそも、研究につながるのが探究であり、その成果を表現するのは楽しいはずです。そこには従来の「受験のための勉強」にはない喜びがあります。いわゆる主要教科の学習にはない楽しみがあるはずです。現在の学校教育は探究を非常に意識していて、従来型の教育からの脱却を目指してはいるのですが、教員はインプット中心の教育しか受けたことがないので、そもそもどうやって生徒一人ひとりの好きなこと、やりたいことを実現させるのか、わかっていないだろうと思います。また、もちろんアウトプットのためには、ある程度の知識のインプットが必要であることは間違いないので、まだ学校ではインプットが多く、不十分なアウトプットをどこかで補う必要があるというのが現在の教育の現実なので、そのあたりをうまくとらえたのが、「a.school」なんだろうと思います。
大学入試が変わらないまま、小中高で探究教育を推し進めていくというのも変な話なのですが、探究を中心とした学びの場というのは、理想的な教育のあり方だと思います。本当ならば、それを実現できるような形に、現在の学校教育を変えていく必要があるはずです。
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