続・人間老いやすく、学成りがたし: 3月 2022

2022/03/31

長崎県立長崎図書館郷土資料センターが開館しました。

 3月27日に、長崎県立長崎図書館郷土資料センターが開館しました。

 県立長崎図書館跡地に建設された県立長崎図書館郷土資料センターは、県内の郷土資料約19万冊をはじめ、長崎県公文書コーナーという形で、長崎県が作成又は取得した公文書で県行政及び県民生活の推移が歴史的に跡付けられるなど、歴史的文化的価値を有すると認められる文書のうち、保存期間が経過し現用でなくなった歴史的文書約2,000冊や、行政資料が閲覧できるので、公文書館的機能も有していることになります。

 明治時代以後の長崎県庁に保管されていた行政文書の多くは、現在は長崎歴史文化博物館に移して保管されていますが、それ以外の県および市町村で作成された行政資料で、郷土資料センターで所蔵している主な近現代の行政資料には、

・長崎県統計書
・長崎県職員録(原簿)
・長崎県警察統計
・長崎県学事年報
・長崎県公報
・県内各市町(旧市町村)広報誌

などがあるとのことです。

 また、近現代資料のなかで、まとまった資料群としては、 


があります。さらに、新聞資料もかなり充実しています。
 これで、長崎県にも公文書館的組織ができたといっても良いでしょうね。

2022/03/30

フランスの若者の読書に関する調査結果

  フランス国立書籍センターが行った、「若者の読書に関する調査“Les jeunes Français et la lecture”」の結果が発表されています。

 2022年1月27日から2月6日にかけて実施され、サンプル数は1,500人だそうです。

 結果の主な内容としては(翻訳ミスで間違っていたらごめんなさい)、

・多くの若者は本を読んでいる。
 全体として、7〜25歳の81%は個人的な趣味のために本を読んでおり、過去3か月間に5.4冊読んでいる。
 
・余暇の一部として個人的な趣味で読むとき、彼らは漫画や小説を好む。
 7〜19歳はマンガ/コミック(73%、2016年と比較して+ 9ポイント)を多く読み、20〜25歳は小説(58%)を好み、マンガ/コミック(47%)がそれに続く。
 
・要約、表紙、主人公は、本を選ぶための最初の基準であり、家族(特に母親)のアドバイスがあった。要約(47%)、表紙(42%)、主人公またはキャラクター(42%)だけでなく、誰かのアドバイス(43%)に基づいて本を選ぶ。
 
・彼らは主に喜びのために読んだ。
 読書は、喜び(48%)、リラックス(43%)、脱出/夢(43%)だけでなく、忙しくする(31%)を目的にしている。

・若者の16%は、読むのが好きではないか、読むのが嫌い。

・青年期の読書の脱落は依然として非常に多く、「余暇」の読書は、12歳を過ぎるとすべての人で急激に低下し、男子は女子よりもさらに大きく減少する。13〜15歳で余暇として本を読むのは男子が68%に対し、女子は81%。
 
・「余暇」の読書に費やされる時間は、画面に費やされる時間よりもはるかに短い。
 平均して、余暇の読書は週に3時間14分で、7〜25歳(読書をするかどうかに関係なく)はすべて、画面の前で1日3時間50分(20〜25歳は5時間33分)、インターネットで1日2時間50分を過ごす。
 さらに、一部の若者は、スクリーンからより多くの恩恵を受けている。彼らはシリーズものを見る(55%)、スマートフォンを使用し(52%)、ビデオゲームをプレイする(44%)。これらの増加は、年少者よりも20〜25歳の方が大きくなっている。
 
・若者の47%は、メッセージの送信、ソーシャルネットワークへのアクセス、動画の視聴など、読書中に何か他のことをすることが多いため、読書中も含め、生活の中で画面はどこにでもある。しかし、このスクリーンへの欲求は、若者の間でますます新しい慣習を発展させていて、7〜25歳の40%はデジタルブックを読んでおり、58%はオーディオブックやポッドキャストを聴いている。

・彼らは両親が読み聞かせしてくれたことを高く評価しており、非常に前向きな記憶を持っている。
 
・本を読みたいという欲求は、映画やドラマによって引き起こされる可能性がある。
 余暇の読書の58%は、ビデオで映画やドラマを見た後、本を読んでいる(20〜25歳の68%)。
 
・まだ少数派だが、インターネットが影響力の基準になりつつある。余暇の読書の29%(20〜25歳は42%)が、インターネットで本を選んでいる。ソーシャルネットワーク(Youtube、Instagram、TikTok)は、読書することを夢中にさせる可能性を秘めている。
 
・最後に、若者は読むのが好き!
 若者の84%が読むのが好きだと言っている。

 全体的な印象としては、フランスの若者は日本の若者よりも読書をするようで、それは教育の影響なのか、文化的なものなのかわかりませんが、インターネットの影響が大きいという点は日本と同じであると言えそうです。

2022/03/29

静岡県立高等学校における国際バカロレア教育基本計画

  静岡県で、県立高校に「国際バカロレア(IB)」を導入する基本計画、「静岡県立高等学校における国際バカロレア教育基本計画」がまとめられました。

 新しい学習指導要領がこの4月から高校でも始まるなかで、新指導要領の中心である「探究学習」が取り入れられている「国際バカロレア(IB)」は、ここ数年、文科省を始め、教育界で注目され、シンポジウムやセミナーが開催されており、私も個人的に気になっていました。

 全国には既に一部の国立や私立を中心に導入している小、中、高校があり、実践報告も発表されていますが、それを見る限り、内容的にはかなりハイレベルであり、児童生徒も意識高い系の子たちな印象で、既に一部の国立や私立の学校と公立とではかなりの差が出ている現状において、IBを公立学校に導入するのは、かなりハードルが高いのではないかと思います。公立高校のなかでも学力差がありますので、IBを入れるのは当然のことながら県内での学力上位校の一部、浜松北とか静岡とかになるんだろうと思いますが。

 県教委としては、他都道府県に負けないようにということなんでしょうけど、現在でも上位校の生徒は卒業後、県外に進学し、就職で静岡県にもどってくる割合は多くないと思います。計画では「本県のグローバル・リーダー」になってくれる生徒が対象とされていますが、本当にグローバル・リーダーになってくれることを期待するのならば、静岡県に留まっていることを期待する方が間違っているのであって、県外あるいは海外に出て活躍することを期待するのが正しい姿なわけです。ですから、IBを導入して、そのような生徒を、県費を使って教育しても、静岡県には還元されないということになります。先の藤枝東高校の部活動のことが問題になったことと同じ話で、グローバル・リーダーを育てること自体は良いことだと思いますが。難しい問題ではあります。

 もちろん、そのような生徒が静岡県から出てくることは喜ばしいことですが、静岡県に残って、静岡県のために働いてくれる生徒たちも、大事にしないといけません。具体的に、どうすれば静岡県に残って静岡県を背負って立つ生徒たちのためになるのか、就職先の問題もありますが、それでも静岡県に戻って、静岡県のために働こうと思ってもらえるような教育はどうすれば良いのか、そこらあたりの計画も検討を進めてくれると良いのですが…。

2022/03/28

浜松市博物館、よろしくないです!

  3月26日付け中日新聞デジタル朝夕刊に、「浜松城二の丸絵図など6点 市博物館職員、紛失隠す」という記事が出ています。

 古文書や絵図など6点を紛失した問題で、「博物館職員が2011年に絵図3点が所在不明だと認識した後も、存在するように粉飾し、紛失を隠していた」というのです。「6点のうち、「東海道名所図会」は本来の保管場所とは違う場所から見つかったが、他の5点は見つからず、紛失した経緯や時期は特定できず、うち三点について、担当職員は11年には所在不明と認識していた」ということなのですが、本来の保管場所とは別の場所から見つかった「東海道名所図会」は、とりあえずあったから良かったですが、それでも管理の不手際ということで問題ですが、それよりも何も、なくなったのをごまかしていたというのですから、確信犯じゃないですか!これはかなり問題ですね。また「18年の検査に先立って、担当職員は当時の館長と上司に紛失を報告した」のに、それが最近まで明らかにされていなかったのですから、組織的隠ぺいですよ!!これはもう組織としてダメだってことです。いくら、「所蔵品は膨大な数があり、多くの博物館で経費削減のため、人員不足で手が回らない実情もある」とはいえ、かなりひどいと思います。一度根本的に体制を立て直さないと、また同じようなことが起こる可能性は捨てきれません。

 ただこのような問題は、浜松市博物館だけではないことも事実です。博物館や学芸員をめぐる問題は全国的にもあるわけですから、他の施設も他人事では済まさないで欲しいですし、博物館に収蔵されている文化財は、地域の宝なのですから、もっと多くの人に興味関心を持ってもらって、このような問題を一緒に考える組織をつくっていけると良いですね。

2022/03/27

静岡県立農林環境専門職大学が、本を出版しました。

  3月24日付け朝日新聞DIGITAL静岡版に、「農林業と大学、魅力紹介 静岡県立農林環境専門職大が本を出版」という記事が出ています。

 県立農林大学校を発展させて2020年4月に開学した静岡県立農林環境専門職大学は、専門職大学では全国初の公立、農林業でも全国初という存在にもかかわらず、農林業ということもあるのか、おそらくほとんど知られていないと思われるのですが、それは学校も自覚しているようで、「存在をPRできない状況に大学側は危機感を抱」き、「大学らしく本で発信しよう」」ということで刊行されたのが、『農林業の魅力と専門職大学』です。値段は税込み2,750円、四六判で247ページ。

目次は以下のとおりです。

序章 静岡で始まった新しい教育
第1部 農林業教育の実際
第1章 これからの農林業経営のプロ
第2章 農業階梯における専門職大学の役割
─畜産を中心として─
第3章 農林業教育としての食と健康
第4章 ICTと農林業教育
第2部 人材を活かすこれからの農林業ビジネス
第5章 イチゴ品種の開発・普及から得た
「実践型」の学び
第6章 これからの温室メロン生産
第7章 森林・林業と木材産業ビジネスの可能性
第8章 畜産の原点はやはり動物とのふれあい
第3部 農林業を取り巻く地域
第9章 在来作物の豊かな世界
第10章 文化的景観と世界かんがい施設遺産
第11章 農福連携による農山村地域の活性化
第12章 専門職大学における研究と国際交流について
終 章 耕土耕心

 農林業は、AIやIoTなどの先端技術の導入により大規模化、多角化が進み、新しく生まれ変わろうとしています。またSDGsの観点から考えると、農林業は非常に大きな意味を持つ存在です。そのような意味で、本学の存在意義は大変大きなものであると思いますので、より発展してくれることが期待されるわけで、まずは本書からということで、ぜひ手にとってみてください。

2022/03/26

北海道が、「北海道デジタルミュージアム」の運用を開始!

  北海道の「知の入口」として、博物館や美術館等の情報を多言語かつ包括的に発信する「北海道デジタルミュージアム」の運用が開始されました。

 北海道内の博物館や美術館等の施設情報や、収蔵されている遺物、化石、絵画、彫刻など資料・作品を集約、デジタル化し、その魅力を発信する横断検索ポータルサイトです。

 掲載されているミュージアムは、道北圏20、道央圏46、道南圏22、オホーツク圏11、釧路・根室圏7、十勝圏7の計113もあります。北海道内にこんなに多くの博物館等の施設があることにも驚きですが、これほど多くの博物館等の情報が、いっきに調べることができるこの「北海道デジタルミュージアム」は、まさに北海道の「知の入口」を名乗るにふさわしいものですね。これからは、北海道のことを調べる際には、このデジタルミュージアムは絶対に外せないだけでなく、一番最初に確認した方が良いサイトですね。

2022/03/25

京都市伏見区が、デジタルアーカイブ「深草アーカイブ」を公開しました。

  京都市伏見区が、深草地域の前身である旧深草町が今年10月に誕生100周年になるのを記念して、デジタルアーカイブ「未来へ紡ぐ深草の記憶」を3月22日に公開しました。

 地域の文化・歴史団体、龍谷大学等で構成する「深草地域の文化『保存・継承・創造』プロジェクト実行委員会」により、「暮らしと文化」が記録された約1,400点の古写真等の中から、約700点をデジタルアーカイブ化して紹介しています。

 また、深草のあゆみを体感できる「タイムトラベル映像」、深草に受け継がれてきた歴史・文化を紹介する「18のストーリー」も公開され、「ジャンル・エリア・年代」ごとに検索が可能で、1枚ずつ解説が付いています。さらに、閲覧だけでなく自由に「ダウンロード」して活用することもできるようになっています。

 今後の展開として、「「深草地域が何を大切にし,これから何を守るのか」。地域のルーツや文化・歴史を共有して次世代へ引き継ぐとともに,多彩で奥深い深草の魅力を地域内外に幅広く発信し,文化の力を活用した移住・定住の促進につなげていきます。そして,未来のまちづくりを描くツールとして活用し,将来的には,地域の誰もが深草の過去・現在・未来を自由に語り・つながる「深草学」の創造を目指します。」と語られています。

 一地域のデジタルアーカイブが作られるのは珍しいですね。ただ、アーカイブズに関わっている人間がやりたいことの1つは、このような1つの地域の歴史や文化を引き継ぐために資料を収集して、それをデジタルアーカイブにすることだったりするので、「深草アーカイブ」は大変注目されます。今後の展開が非常に楽しみな試みです。

2022/03/24

長泉町で、『長泉町史 平成史』が販売されています。

長泉町で、 平成期の町のできごとをまとめた『長泉町史 平成史』が作成され、販売されています。2月1日から販売されていたようですが、気が付きませんでした。

 町が発展する様子が記事と写真で紹介されていて、A4サイズのフルカラー152ページ、販売価格は1冊1,000円(税込)、 生涯学習課(コミュニティながいずみ内)で販売されています。

目次は以下のとおりです。

『長泉町史 平成史』の発刊にあたって
巻頭特集 国際姉妹都市 ワンガヌイ市との交流
巻頭特集 長泉わくわく祭り 始まりと発展
巻頭特集 平成期における都市基盤の発展
巻頭特集 子育て支援と教育 “子育てするなら長泉”
平成上期の長泉町 -平成元年度~平成10年度
   平成上期 あらまし
   平成元年度~平成10年度 (各年度のできごとを見開きで紹介)
平成中期の長泉町 -平成11年度~平成20年度
   平成中期 あらまし
   平成11年度~平成20年度 (各年度のできごとを見開きで紹介)
平成下期の長泉町 -平成21年度~平成31年度
   平成下期 あらまし
   平成21年度~平成31年度 (各年度のできごとを見開きで紹介)
巻末資料
   年表
   各種データの推移でみる平成 ほか
   あとがき
   監修のことば

 A4判で、152ページとはかなりの情報量ですね。長泉町史とはいえ、周辺との関係もあるわけですから、県の東部の状況がわかるのではないかと思いますので、その意味では長泉町民でなくとも、持っていてもいいかもしれません。ちなみに遠方の人向けに、郵送での販売も行ってくれています。

2022/03/23

広島大学図書館、「広島大学図書館デジタルアーカイブ」を公開

  広島大学図書館が、「広島大学図書館デジタルアーカイブ」を公開しました。

 現在コンテンツは、同館が公開していた「奈良絵本 室町時代物語」しかありませんが、「奈良絵本」とは室町時代後期から江戸時代前期頃まで製作されていた絵入り彩色写本で、かなりの数が制作されましたので、意外とあちこちに残っています。素朴、古雅な挿絵が好事家の間でいつしか「奈良絵」の名で呼びならわされ、そうした挿絵をもつ本が「奈良絵本」と呼ばれるのですが、制作の実際は奈良に限られていたわけではなく、なぜ「奈良」の地名が冠せられたのかは未詳で、その由来の解明はなされないまま今日に及んでいるものです。

 また「室町時代物語」とは、一般的には「御伽草子」の名前で親しまれているもので、ほかに中世小説、近古小説、室町時代小説、室町物語などの用語もあります。

 コンテンツは今後も増えていくことと思われますので、何が出てくるのか楽しみです。

2022/03/22

JR西日本で、「西日本懐鉄入場券」が発売!

 今日3月22日から、今秋、鉄道150年となるのを記念して、JR西日本発足後に西日本各地で活躍した優等列車をテーマにした「西日本懐鉄(ナツテツ)入場券」が、JR西日本管内24 駅で合計32 種類が期間限定で発売されます(12月31日まで)。

 販売価格は、電車特定区間内の「奈良駅」、「大阪駅」、「三ノ宮駅」、「和歌山駅」は130円、そのほかの駅は150円で、発売枚数に限定はないのですが、多くの人が買えるようにと、一度に買えるのは1人5枚までということです。

 上記リンク先の特設ページでは、全32種類の表面のイメージが見れるのですが、本当に懐かしい列車ばかりで、全部欲しい!!ただ、どれも現地に行かないと買えないということなので、ちょっと無理かなぁ😭

2022/03/21

静清信用金庫創立100周年事業 「職と商でできた『駿府九十六ヶ町』」刊行!

 静岡市葵区昭和町に本店を置く静清(せいしん)信用金庫が、3月11日に100周年となったそうです。1922年(大正11年)に、両替町に有限責任信用組合静岡共同金庫として創業し、現在は静岡市だけでなく、焼津市、藤枝市にも展開しています。

 100周年を記念して、イベントなど様々な活動を展開しているのですが、そのなかの1つとして、駿府城の城下町を調査した「職と商でできた『駿府九十六ヶ町』」が刊行されました。
 徳川家康が大御所となり、駿府に居を構えた慶長14年(1609)の駿府城の改修に合わせて整備された城下町が、「駿府九十六ヶ町」と呼ばれていて、実際は96ヶ町ある訳ではありませんが、静岡市が設置する町名碑に基づき、54の町を調査し紹介したものが本紙です。職員が4年がかりで調査したA4判233ページで、静岡、焼津、藤枝の3市の小中学校や図書館などに寄贈されるとのことです。
 
 正直、個人的に欲しいなぁと思いましたが、上記のように学校や図書館に寄贈されるだけのようですが、この調査内容は、こちらでも紹介されていますので、このリンク先のページをブックマークしておくことで良しとしましょう。

2022/03/20

県退職女性教職員の会小笠支部の「戦争体験を語り継ぐ会」がDVDを作成。

  3月19日の中日新聞デジタル静岡版に、「戦争体験者の証言、DVD作成し後世へ 県退職女性教職員の会」との記事が出ています。

 菊川市、掛川市などの東遠地域に住む小中学校の元教員女性が、80代半ばから90歳ほどの会員11人と一般市民の計12人の戦争体験の証言をDVDに収録し、また12人の語りを文字起こしし、A4判60ページの冊子にもまとめ、巻末には授業の指導案を載せているということです。

 「子どもたちの心を動かすには体験者の語りの力が大きい」とのことから、このような活動を行ったということのようですが、今や戦争を体験していない人がほとんどですから、子どもに限らず、すべての人にとって「体験者の語り」は必要です。今や戦争のことを知る方法は、映像資料や物資料などからしかありませんので、このようなものを作成されたことは、大変意義あることだと思います。

 「DVDは希望者に貸し出し、冊子は各市教委や図書館に寄贈する」とのことで、問い合わせ先として、小笠教育会館の電話番号が出ていますが((0537)24-5911)、DVDを複製して販売してくれれば、2,000円くらいなら、買いますよ!、というか、欲しいですね。

2022/03/19

国立国会図書館デジタルコレクションに、約2万3,500点が追加!

  3月15日、国立国会図書館の国立国会図書館デジタルコレクションに、図書、雑誌等約2万3,500点が追加されました。

 主だったものは、雑誌約6,300点、憲政資料約3,900点、日本占領関係資料のうち連合国最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)文書約9,800点、プランゲ文庫約1,100点ってところでしょうか。本文をインターネット公開していない資料についても、書誌事項(タイトル、著者等)や目次はインターネットから検索できるようになっています。

 個人的にめちゃめちゃヘビーユーザーなんで、とにかくこれが増えてくれるのは大変ありがたいの一言です。特に著作権が切れて本文が閲覧できるものが増えてくれるのは特にありがたいですが、今回の公開分でいえば、憲政資料が約3,350点、GHQ/SCAP文書約9,000点が、インターネトで公開される分となっています。今後「個人向けデジタル化資料送信サービス」が5月19日から開始される予定にもなっていますので、よりサービスが向上されることが期待されます(「個人の登録利用者」の手続き、忘れないようにしないと😅)。

2022/03/18

「NDLイメージバンク」が公開されました!

  国立国会図書館(NDL)所蔵の浮世絵、雑誌、図書などから、選りすぐりのビジュアル資料約1,500 点を紹介するオンライン展示が、「NDLイメージバンク」です。掲載画像はすべて著作権保護期間を満了しており、書籍、レポート、グッズ作成など様々な用途に利用可能とのことです。

 歌川広重や川瀬巴水の描いた美しい日本の風景画や、大正ロマンを象徴する画家竹久夢二の描く可憐な美人画の人気作のほか、花見や雛祭り、潮干狩りなど四季の行事や風物を描いた江戸の浮世絵も多数収録されています。各画像には、詳細な説明文が準備されています。また、コラムでは、1つのテーマでより詳細な解説が記されています。つれづれに気になった画像を見ていくと、何となく心が和みます😄

2022/03/17

天竜浜名湖鉄道、35周年!!

  3月15日、天竜浜名湖鉄道が35周年を迎えています。

 35周年記念事業として、①35周年記念ヘッドマークの装着、デザインが2種類あります。②記念グッズの発売、の2つが現在アナウンスされています。

 記念グッズは、①35周年記念社長直筆鉄印(ケース入り)が35枚限定で、1つ1,000円(税込み)、スチール缶に入った開業当時の玉砂利(社長の「天」缶バッチつき)が57個限定で、1つ550円(税込み)、③かもめの珈琲屋さんのコーヒー豆が初回販売数50個で、1つ300円(税込み)となっています。どれも天竜二俣駅売店で販売されます。また、記念グッズは今後も増える予定だとのことなので、楽しみですね。

2022/03/16

産廃処理場問題って、本当に問題だらけですね。

  3月15日の朝日新聞DIGITALに、「「うそ本」との町長発言で閲覧不可 町図書館が反論文付きで閲覧可へ」との記事が出ました。この話の直接の元は、3月9日付け朝日新聞DIGITALの「「反論満載のうそ本」町長の発言きっかけ、町図書館で閲覧不可に」との記事ですが、そもそもの話は、1991年に岐阜県御嵩町に計画された産廃処理場をめぐる問題です。

 この産廃処理場問題は、私にとっては『岐阜県史』の問題として認識していました。『岐阜県史』の編さんにおいて、この問題部分の原稿が作成されていたにもかかわらず、結果的には掲載されなかったという問題があったことで、自分自身、昔から何らかの形で自治体史にかかわり続けており、また某自治体史で産廃処理場問題をあつかった経験もあって取り扱いの難しい案件であることは理解していました。御嵩町の産廃処理場問題は、本当にいろいろな問題があって、いろいろな利害がからんでいて特に難しい案件ですが、いまだにこのような問題を引き起こすことになるとは…。

 今回の書籍問題は「検閲」との批判がなされ、反論文書を付けて閲覧できるようにする方針となったわけですが、異常なことであることは事実です。どのような問題にも賛否両論はありますが、ある意見を述べた書籍を閲覧できないようにするということ自体は許されるべきではありません。結果的に閲覧が可能になったことは良かったと思いますが、産廃処理場問題は、他の地域でもそういう傾向がありますが、ずっと尾を引く問題であり、大変難しいですね。

2022/03/15

「小城藩日記データベース」が完成!

 佐賀大学附属図書館が所蔵している、佐賀藩「三家」のひとつ小城鍋島家の業務日誌である「小城藩日記」のデーターベースが完成したと、佐賀大学が発表しました。

 「小城藩日記データベース」は、「「小城藩日記」の記事目録である「日記目録」の全文を翻刻・収録し、どのような記事があるか検索することができ」るようになっています。「小城藩日記」は、小城藩政の中心である請役所で作成されたと見られ、藩主の動向から領民への賞罰などまで、小城藩にかんして網羅的な内容の記事が掲載されているものです。

 また「小城鍋島文庫日記資料時系列データベース」というのもあり、佐賀県立図書館所蔵蓮池鍋島文庫の「蓮池藩請役所日記」を中心に、年月日を特定して「小城藩日記」「蓮池藩請役所日記」など複数の日記の画像を閲覧することができるものです。また藩主の側に仕えた役人が作成した記録である「御次日記」、「御状方日記」、藩主の別邸「菅井」や「浜」、江戸藩邸の日記も検索できます。

 これらのデータベースより、今度、さらに佐賀藩・佐賀地域の研究が進展することが期待されます。

2022/03/14

昔から、学校の校則ってよくわからないものって多いですよね。

  昨日3月13日の中日新聞デジタル静岡版に、「制服の下に体操服 浜松、暗黙のルール」という記事が出ています。浜松市の中学校で、「校則ではないのに、登校時に制服の下に体操服を着ていくのが暗黙のルールになっている」という話です。

 浜松市の中学校では、「体操服を「校内服」と位置付け、体操服で日中を過ごすことが慣例化している」とのことなのですが、「校則でもないのに慣例化し、教員も生徒も黙認している」ということなので、それ自体はあまり問題ではないように思いますが、教育上問題なのは「更衣室がなく、教室で着替える」、「訳あって制服の下に体操服が着られず、毎朝トイレで着替えている子もい」るというところですね。自分が中学生だったころは(もう40年くらい前の話ですが)、記事のなかにある静岡市と同じように体育の時間だけ着替えていたような記憶があるのですが、教室で着替えていたとは思いますが、確か男女別に教室をわけて着替えていたような…。女子のなかには、制服の上から体操服をかぶって、下から制服だけを抜くという神業の持ち主がいて、男子のいる前で着替えていた子がいましたが。自分が育ったところは県のやや西よりの地域だったので、「女子生徒がスカートの下にジャージーをはくスタイル」は日常的で、県の西の方の特に冬は「遠州の空っ風」ですので、「スカートの下にジャージ」って、理にかなっているのではないかと思っていますが。最近は女子生徒にスラックスを導入する学校が出ていることを考えれば、「体操服を「校内服」として、体操服で日中を過ごす」のって、快適なんじゃないかって思うのですが、違いますかね?

 まぁ、「全校生徒が一斉に着替える」ってところに違和感を感じる人がいるのは事実ですから、そのような意見を丁寧に拾ってあげるのが、令和の時代の教育だと思います。

2022/03/13

東京大学駒場図書館、「旧制第一高等学校旧蔵資料」の一部をデジタル化し公開

 東京大学駒場図書館が「旧制第一高等学校旧蔵資料」の一部をデジタル公開しました。

 駒場図書館所蔵の『朝庭御鷹野之影』『本朝世紀』が新規にデジタル化され、『教育用掛図』をシステムのリニューアルによりIIIFを用いて画像を公開、駒場博物館所蔵の「スタニスラス・プチ『産業実務家』」のウェブサイトが統合されています(コレクション一覧はこちら)。

 「教育用掛図」は、今はすっかりパソコンとプロジェクターにとって代わられていると思いますが、昔はよく小学校の社会科で日本地図や世界地図を利用しました。その観点から今回公開された教育用掛図を見ると、地図だけでなく、測量実測図や人体の臓器などの図、水中生物の実測図などがあり、さすが一高だなぁというラインナップです。なかには欧米の農村の様子を描いた絵もあり、どんな授業で使われたのか、興味があります。

 「スタニスラス・プチ『産業実務家』」は、建築・機械など126図120枚からなる図面集で、「スタニスラス・プチ」は解説によると、この図面集を編纂した人物のようですが、「図面を収めた帙の表紙にConducteur au Corps des Ponts et Chaussees(土木局長)とある以外に知るところはない。」ということですが、出版社はパリのモンローク兄弟社ですので、フランスの役人なのでしょう。

 今回の「旧制第一高等学校旧蔵資料」は、一部ということですので、今後も残りの資料が公開されるものと期待されます。

2022/03/12

日文研で「高畠華宵大正ロマン館所蔵近代日本大衆雑誌図像データベース」公開

  国際日本文化研究センター(日文研)で、「高畠華宵大正ロマン館所蔵近代日本大衆雑誌図像データベース」が公開されています。

 高畠華宵の絵といえば、『キング』や『少年倶楽部』、『主婦之友』などの明治末から昭和初期に刊行されていた雑誌の表紙で大変有名で、高畠華宵の名前を知らなくても、中性的な独特の人物画を目にしたことはあると思います。今回のデータベースは高畠華宵が描いた人物を表紙にした雑誌37種405冊の、表紙・目次・口絵・裏表紙等のメタデータと画像が約2,000点掲載されたデータベースになっています。

 今回のデーターベースの公開は、「公開を通して、美術史・文化史・社会学・歴史学などの多領域にわたる研究に資すること、そして、その魅力を広く一般に伝えることを目的」としているとのことで、高畠華宵の描いた大衆雑誌の表紙絵や挿絵などのイメージ図像をフランス語で「イマジュリィ」というようなのですが、その研究団体である大正イマジュリィ学会の学会誌を見ると、なかなかおもしろそうなタイトルの論文が並んでいて、読んでみたくなりました。

 高畠華宵の絵は当時の女性、特に女学生に大変人気があったようなのですが、おそらく現代においてもやはり女性、特に女子中高生あたりは好きなのではないかと思います。アニメ「鬼滅の刃」のおかげで、若干の大正ブームになっているようなので、改めて高畠華宵の人物画をPRすれば、注目を集めるかもしれませんね。その意味で今回の公開はタイミングが良いかもしれません。

2022/03/11

岳南電車で、運転体験ができるイベントの申し込みが始まっています。

  7000形25周年企画の第3弾として電車運転体験が4月9日(土)、30日(土)、5月4日(祝)、21日(土)、6月4日(土)、18日(土)に行われます(7月以降もあるみたいです)。

 「吉原駅構内旧貨物線(側線)において、営業に現在使用している7000形電車の運転席に座り、自らハンドルを握って電車を約100m運転することが出来」るというもので、募集人員は午前4名、午後4名、参加費は15,000円(税込み)で、今日3月11日の9時から予約が開始されたのですが、10時現在で早くも4月分と5月4日、21日の午後は埋まっています

 希望者はお早めに、こちらから申し込んでください。全部埋まってしまっていたら、ごめんなさい。

 

2022/03/10

ビブリオバトル協会監修で作成されたデジタル教材、「KIDSのビブリオバトル!」がリリース!

  一般社団法人ビブリオバトル協会監修で作成されたデジタル教材、「KIDSのビブリオバトル!」が公開されています。

 主な対象年齢は、9〜15歳(小学3年生〜中学3年生)、参加可能人数は3〜100人(観戦者をのぞき、1グループあたり3〜7人で実施)となっています。

 教材を上記ホームページからダウンロードして使用することになっていますが、1人1台端末を有効に活用する、いい教材ですね。教材内容がストーリー化されていてRPG風になっているので、特に小学生くらいはおもしろがるのではないでしょうか。また、ルール学習用のアニメ動画もあるので、とっつきやすいですね。

 ビブリオバトルは近年、高校ではかなり盛んになりつつありますが、義務教育のうちからビブリオバトルをやっていれば、高校になれば、かなりの腕前になっているでしょうね。プレゼンの練習にもなりますし、演劇的な要素もあり、自分の気持ちを表現する良い訓練にもなりますし、そもそも子どもが主体となった活動ができるわけですので、これからの教育活動として適切なものだと思います。このような学習活動は、通常の授業では見ることができない子どもたちの姿を見ることができるので、教員からしてもその子どもをより知ることができることから、個人的にはかなり良い活動だと思っています。

2022/03/09

米国のニューヨーク公共図書館が、ウクライナに関する推薦図書一覧と信頼できる情報源・支援団体等のリストを公開

  米国のニューヨーク公共図書館(NYPL)で、ウクライナに関する推薦図書一覧信頼できる情報源・支援団体等のリストが公開されています。

 ロシアのウクライナ侵攻で、そもそもなぜこのようなことが起こったのかを知るために、様々な資料を確認している人も多いことでしょう。かくいう私も、プーチンの言っている話は歴史を見ないと理解できないだろうと思い、とりあえず新書レベルでウクライナや周辺各国の歴史に関する本を読んでいますが、このような書籍の案内があるのは大変便利です(アメリカの話なので書籍は英語の本ですが。電子書籍も結構多いですね)。また、信頼できる情報源・支援団体等のリストとは、”Ukraine: How You Can Help”とあるように、我々がウクライナを支援しようと思った際に相談できる、ユニセフや国境なき医師団などの支援団体のリストです。

 推薦図書一覧は、ウクライナの歴史と現在に至る要因を理解することができるツールを提供することを目的として作成され、Available Through Our Circulating Catalog14件、Available Through Our Research Catalog26件、信頼できる情報源・支援団体等のリストには14の情報源・団体がまとめられています。

2022/03/08

「新県立中央図書館整備事業設計業務委託に係る公募型プロポーザル」2次審査結果公表

  令和8年度末に施設完成が予定されている新しい県立中央図書館の、「新県立中央図書館整備事業設計業務委託に係る公募型プロポーザル」2次審査結果が、昨日3月7日に公表されています。結果上位は以下のとおりです。

(1)最も優れた技術提案書を提出した者
 C+A・アイダアトリエ・日建設計(エンジニアリング)設計企業体

(2)次順位の技術提案書を提出した者
 株式会社妹島和世建築設計事務所

 この後、受注候補者との協議が行われ、今年度内に契約という運びになります。ちなみに、令和4年度、5年度に設計、5年度末に工事入札があり、令和6年度から工事という予定ですが、とりあえずこれで新県立中央図書館建設が具体的に大きく動き出すことになるわけです。

2022/03/07

静岡鉄道で、電車内で沿線題材に朗読劇

 今日3月7日の中日新聞デジタル静岡版に、「電車内がステージ お茶や遊園地など静鉄沿線題材に朗読劇」とのタイトルの記事が出ています。

 「文化芸術で地域の魅力を発信しようと、静岡市と静岡鉄道は運行中の電車内で朗読劇を上演する試み」だそうで、報道陣や関係者向けの試演会が日曜日の6日に行われたというものです。SPACの俳優さんが朗読を担当し、オーボエとクラシックギターの演奏を交えたものなんだそうです。

 まぁ、確かにおもしろい試みですけど、これっておそらく動いている電車内で行われたものだと思うのですが、そうだとするとどうしても鉄道ならではの音がしますし、車両が細長いので、いくらプロの俳優さんでも、観客は朗読のすべてが聞き取れないような気がするのですが。

 ただ、演劇っていろいろ実験的にやってみるのがおもしろいので、仮に朗読が聞き取れなくても、戯曲の題材が沿線由来のネタだとのことなので、それをもとに観客同士がそれについての話をすることで、観客それぞれのストーリーを展開させていくというところまでを含めた演出ととらえるならば、それはそれでありだと思いますが。

 一般向けは、19、26日の午前10時半から新静岡駅−新清水駅間の車内で実施され、定員は各20人、運賃以外に料金はかからないとのことです。

2022/03/06

「伊豆急8000系貸切団体」を募集、3月7日から。

  伊豆急行線開業60周年企画「伊豆急8000系貸切団体」の募集が、明日3月7日から始まります(6月30日まで)。

 15組限定で、実施期間は5月9日から7月31日までとのことです。貸切車両は、伊豆急8000系3両(TA-7編成)、伊豆急8000系3両(TB-7編成)の無ラッピング車両、その他伊豆急所有車両で、値段は110,000円(税込)最低保証人員100名(最大120名まで)1人でも利用可能です。

 昨年も募集があり、好評だったようです。何らかのイベントに利用するためならば、そんなに高い値段ではないような気がします。この値段なら、個人でも十分借りることができますね(まぁ、だからと言って、私にはちょっと無理な金額ですが😅)

2022/03/05

伊豆急、「温泉むすめ×伊豆急×鉄道むすめ」 コラボ記念乗車券を販売!

 伊豆急で3月19日から、株式会社エンバウンドが展開する、日本全国の温泉地をキャラクター化した人気コンテンツ「温泉むすめ」と、株式会社トミーテックの、実在の鉄道事業者の制服を着たオリジナルキャラクターのコンテンツ「鉄道むすめ」のコラボキャンペーンを始めるとのことで、「温泉むすめ×伊豆急×鉄道むすめ」コラボ記念乗車券が販売されるとのことです。

 切符の発売場所は、伊豆高原駅、伊豆急下田駅の切符売り場で1部1,390 円1,000 部 が販売されます。あわせて、伊豆急下田駅と伊豆高原駅には描き下ろしパネルが設置されます。

 また、新たに導入された3000系のデザインと、愛称が「アロハ電車」に決まったとのことです。4月下旬から営業運転が開始される予定とのことですが、海側が赤、山側が青の「ホヌ柄(ハワイ語でウミガメの意味)」です。デザイン画ではわかりにくいですが、なんとなく実物はかなりきれいなデザインのような気がします。早く実物を見て見たいです😊

2022/03/03

『地域歴史文化継承ガイドブック 付・全国資料ネット総覧』が全文公開!

 人間文化研究機構「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」監修、天野真志・後藤 真編『地域歴史文化継承ガイドブック 付・全国資料ネット総覧』が、3月1日に発行先の文学通信から、全文が無料公開されています。書籍版の案内にある楽天ブックスのページでは、3月8日頃に発売となっていますが、書籍版を発売する前にPDF、epubで公開するとは、なんとも太っ腹!!本が売れることよりも、書籍の内容を広めることを優先しているということなのでしょうか。

 10ページに、「本書の使い方」とあり、以下のように案内されています。

■地域と資料の関係について知りたい
(第Ⅰ部 ①地域社会と歴史文化資料)以下各論へ
■どんな資料があるのか、資料の特徴について知りたい
(第Ⅰ部 ②具体例と特徴)以下各論へ
■どのような保存方法・活用方法があるのか知りたい
(第Ⅰ部 ③保存・活用方法)以下各論へ
■それぞれのテーマについてもっと詳しく知りたい
第Ⅰ部 各論末「☞さらに深く知りたいときは」へ
■資料ネットとは何か、どのような活動をしているのか知りたい
(第Ⅱ部「「資料ネット」活動の広がり」)・(第Ⅱ部「全国史料ネット研究交流集会」)へ
■資料ネットがどこにあるのか一目で見たい
(第Ⅱ部「資料ネット事務局所在地」)へ
■各資料ネットの設立の経緯、今までの活動を知りたい
■各資料ネットに連絡をしたい/入会したい/寄付をしたい
■各資料ネットの活動範囲を知りたい
■被災した資料について相談したい
■資料レスキューのボランティアに参加したい
(第Ⅱ部)以下各資料ネットへ
■各資料ネットの活動についてもっと詳しく知りたい
第Ⅱ部 各資料ネット末「活動がわかる主な文献リスト」へ

 資料保存に初めてかかわる人が、本書を参考にしようとする際に、非常に役に立つ案内です。本書は資料を保存するための基本的な情報が盛り込まれており、ここから考えても、資料保存にかかわらなければならなくなった地域の人たちが、なんとか自分たちの力で資料保存に取り組んでいけるようにするためのガイドブックになっているように思われます。日本にはまだまだ全国に多くの資料が存在しているわけですが、近年の自然災害が多発するなかで、専門家でなければ保存できない状況では、多くの資料が廃棄される運命にならざるを得ないのが現状であると思いますので、本書を参考に1点でも多くの資料が保存されることが期待されます。以下、参考までに本文部分の目次を掲載しておきます。

第Ⅰ部 歴史文化資料の基礎知識
 ①地域社会と歴史文化資料
  地域社会と歴史文化
  地域と資料保存
 ② 具体例と特徴
  古文書(記録資料)
  民具
  美術資料
  公文書
  震災資料
 ③ 保存・活用方法
  歴史資料保全のためのデジタルデータ
  紙製地域資料を遺す技術--手当てとその考え方
  地域に埋没する木製文化遺産
  資料保存の担い手と技術をつなぐ
第Ⅱ部 全国資料ネット総覧
 「資料ネット」活動の広がり
 全国史料ネット研究交流集会
  東北
   特定非営利活動法人 宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城資料ネット)
   山形文化遺産防災ネットワーク(山形ネット) 
   ふくしま歴史資料保存ネットワーク(ふくしま史料ネット)
  関東
   茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク(茨城史料ネット) 
   とちぎ歴史資料ネットワーク(とちぎ史料ネット)
   那須資料ネット 
   群馬歴史資料継承ネットワーク(ぐんま史料ネット) 
   千葉歴史・自然資料救済ネットワーク(千葉資料救済ネット) 
   神奈川地域資料保全ネットワーク(神奈川資料ネット) 
   NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん 
  中部
   新潟歴史資料救済ネットワーク(新潟史料ネット) 
   地域史料保全有志の会(保全の会) 
   信州資料ネット
   東海歴史資料保全ネットワーク(東海資料ネット) 
  近畿
   三重県歴史的・文化的資産保存活用連携ネットワーク(みえ歴史ネット) 
   歴史資料ネットワーク(史料ネット〈神戸史料ネット〉) 
   歴史資料保全ネット・わかやま 
  中国
   山陰歴史資料ネットワーク(山陰史料ネット) 
   岡山史料ネット 
   広島歴史資料ネットワーク(広島史料ネット)
  四国
   歴史資料保全ネットワーク・徳島(徳島史料ネット) 
   愛媛資料ネット 
   高知地域資料保存ネットワーク(高知資料ネット)
  九州
   熊本被災史料レスキューネットワーク(熊本史料ネット)
   宮崎歴史資料ネットワーク(宮崎資料ネット) 
   鹿児島歴史資料防災ネットワーク(鹿児島資料ネット)
おわりに
執筆者一覧
「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業―歴史が結ぶ地域と大学―」のご案内

 PDF/epubで無料公開されたとはいえ、例えば資料の修復のところなどは、本書の該当ページを横に置いて作業したいので、そのような場合は書籍版の方が良いかなぁと思います。書籍版、たぶん買うと思います😁

水平社100年!!

  1922年3月3日、京都市で創設大会が開催されて、全国水平社が誕生しました。その際の「宣言」は日本初の人権宣言として知られており、その宣言の意義は現在でも大きな意味を持っています。

 現在でも差別はなくなっていません。また日本だけの問題ではなく、世界的な問題です。普段何でもないときには特別に気にならないことが多いですが、実際には日常的に起こっています。特に近年はネットに関連してそのようなことが話題になることが多く、いつ自分自身が差別する側、される側の当事者になるかもしれないという状況が生まれてしまっています。

 しかし、多くの人はそれをあまり意識していないがゆえに、無意識に差別を助長してしまうことがあります。寝た子を起こすな的な意見も見受けられますが、知らないことがかえって罪であるということもあります。差別の意識は人という生き物の性なのかもしれませんが、人には理性があります。差別問題を知り、理性にうったえることが非常に大切だと思っています。

 100年を機に、改めて水平社「宣言」を読み直し、差別問題を正しく認識しましょう!

2022/03/02

3月5日から、企画展「ウーロン茶の魅力発見~華やぐ香りの世界~」

  島田市にある「ふじのくに茶の都ミュージアム」で、3月5日から企画展「ウーロン茶の魅力発見~華やぐ香りの世界~」が開催されます(6月20日まで)。

 ウーロン茶といえば、近年はペットボトルに入った冷たいものを飲むことが多いので、香りなどはほとんど感じないですが、お湯できちんと入れたウーロン茶は、すばらしい香りです。ウーロン茶は香りを楽しむための茶器が考案されるようなお茶ですので、もともと香りを楽しむものです。今回の企画展はサブタイトルに「華やぐ香りの世界」とありますから、ウーロン茶の「香り」をメインとした展示会になるようです。

 お茶といってもいろいろありますが、緑茶でも静岡県では「香り緑茶」が開発されていますし、ウーロン茶も品種によっていろいろな香りのものがあり、とても奥深いものです。また、茶器もいろいろあっておもしろいですので、お茶にはまると大変なことになります😅