続・人間老いやすく、学成りがたし: 11月 2021

2021/11/30

熱海市立図書館で、「丹那トンネル開通の記録展」を開催中

  11月28日の中日新聞に、熱海市立図書館で「幻の「擬造熱海富士」示す資料 丹那トンネル開通の記録展」という記事が出ていて、「十二月一日のトンネル開通日などに合わせて企画した」とあったので、最近始まったのかと思いきや、すでに10月30日から始まっていましたので、情報としてはだいぶ遅くなってしまいました。

 記事によると、タイトルになっている「擬造熱海富士」は、熱海に暮らした小説家坪内逍遥により提案されたとのことで、収録された「湯のかほり」は1930年発刊の雑誌で、この情報が掲載されているのは第1巻・第2号ですが、国立国会図書館の検索では出てこないですし、静岡県立中央図書館の横断検索でも熱海市立図書館にしかないようで、しかも熱海市立図書館にも第1巻・第1号と第2号しかなく、かなりレアな雑誌のようです(東京新聞の方には、「湯のかほり」第1巻・第2号の表紙の写真があります)。

 また、記事の中に出てくる「熱海市指定文化財の作業日誌「前田日誌」」という名前が、市の指定文化財一覧に出ていないのですが、これは熱海市図書館の展示写真から確認すると、おそらく「丹那隧道東口(熱海口)現場日誌」だと思われます。この資料は「鉄道省に勤めていた従業員の家族の方から、平成27年に熱海市に寄贈され、平成30年3月に熱海市指定有形文化財に指定された」ものとのことですから、その作業員の方もしくは寄贈されたご家族が「前田さん」で、通称「前田日誌」と呼んでいるのではないかと想像します。

 「湯のかほり」もなかなかおもしろそうですし、「丹那隧道東口(熱海口)現場日誌」は20冊あり、文化財に指定されていますが、熱海市立図書館で閲覧できるそうなので、一度見てみたいですね。

2021/11/29

浜岡原発での巨大地震による津波が、現在の「防波壁」の高さを超える可能性!

  今日11月29日のNHKの社会ニュースで、「浜岡原発の津波想定見直し「防波壁」超える最大22.5mの可能性」という記事が出ています(朝日新聞にも同様の記事が出てます)。

 中部電力はこれまで、マグニチュード8や9の地震が起きた場合に想定される最大の津波の高さを20.3メートルとしてきましたが、より厳しい条件で検討した結果、最大22.5メートルに達する可能性があるとして、これまでの想定を見直し、次回の審査会合で規制委員会に報告することを決めたということなのです。

 しかし、これに対してのコメントが、「現時点では追加対策などを検討する段階ではない。まずは審査に真摯(しんし)に対応し、基準津波の高さをきちんと策定することに全力を尽くしたい」ということなのですが、想定だけして、どう対応するのか何も考えていないということですね。一体、どの段階になれば、追加対策を検討するというのでしょうか?津波の前に、マグニチュード8や9の地震で、原子炉が壊れることは想定していないのでしょうか?

 原発が停止して以降、電力不足という状況にはないのですから、原発はいらないはずです。中部電力には、有能な人材がいるはずなのですから、人間がコントロールできない原発を放棄して、それ以外の自然に優しい発電方法に力を注ぐという発想はないのでしょうか?

2021/11/28

奈良文化財研究所の全国遺跡報告総覧、47都道府県分の書誌情報登録完了!

  11月24日に、奈良文化財研究所が「なぶんけんブログ」で、全国遺跡報告総覧に、所蔵する愛知県・三重県・滋賀県・鹿児島県の発掘調査報告書等の書誌情報4,248件を一括登録したと発表しており、これで47都道府県分の書誌情報登録が完了し、戦前からの発掘調査報告書の刊行状況のほぼ全容を把握可能になりました。11月24日時点の書誌登録数は、発掘調査報告書以外の刊行物も含んで、112,484 件だそうです。

 これで主だった遺跡の報告書については、だいたいわかるようになったわけです。全国遺跡報告総覧は都道府県別になっていて、さらに発行機関ごとに分類されていて、中には報告書がPDFになっているものもあるので大変便利です。

 ちなみに、静岡県分は、3,176件あり、そのうち677件にPDFがついています
(欲をいえば、PDFがもう少し増えてくれるとうれしいのですが…)。

2021/11/27

中部横断道開通『ゆるキャン△』スタンプラリー2021、スタート!

  中部横断道の全通を記念して『ゆるキャン△』スタンプラリー2021が、昨日11月26日から開催されています。スタンプはデジタルスタンプです。

 スタンプラリースポットは、静岡・山梨両県にかけて28か所ですが、来年2月27日までとはいえ、これを全部回るのはかなり大変ですね。中部横断道全線開通記念ということなんですけど、中部横断道を使うと、国道52号線周辺のスポットにはかえって寄りにくくなってしまうような…😅 むしろ、52号線と国道139号線をぐるっと回って、アニメ『ゆるキャン△』のモデル地+αの場所をめぐる感じの方が、スポットを多く回れますね。

 同時開催の「キャンプごはんをSAで!!」の方は、対象エリアが、東名高速道路のEXPASA富士川(上り)、富士川SA(下り)と、 新東名高速道路のNEOPASA駿河湾沼津(上り)、清水PA(上下集約)、中央高速道路の双葉SA(下り)なので、こちらは高速道路を使って回る方が良いですね。個人的には、NEOPASA駿河湾沼津(上り)で食べられる「なでしこの餃子坦々鍋」がおいしそうだなぁと思いました。コラボメニュー購入者には、先着でオリジナルコースター(無くなり次第終了)が付いてくるので、こちら狙いでも楽しそうです。

2021/11/26

慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクションで、「荒俣宏旧蔵博物誌コレクション」が公開されています。

  慶應義塾大学メディアセンターデジタルコレクション は、慶應義塾大学メディアセンターが所蔵する貴重資料や特殊コレクションを公開するサイトなのですが、ここで荒俣宏氏『世界大博物図鑑』全5巻・別巻2巻(平凡社、1987-1994年)の執筆のために収集した博物誌関係資料のうち、慶應義塾に譲られた200余点のコレクション(「荒俣宏旧蔵博物誌コレクション」)を、デジタルで見ることができるようになりました。

 『世界大博物図鑑』は日本に博物学を復興させたと言われる名作で、これを作った荒俣博氏のことを、個人的には南方熊楠の再来だと思っています。この『世界大博物図鑑』の資料のために博物学の古書を購入し、1億4,000万円の借金を背負うも、『帝都物語』により得た印税1億5,000万円で返済したという話は有名だと思います。また、荒俣博氏の博識ぶりは他の追随を許さないものがあり、現代の「生き字引」といっても過言ではありません。

 今回のデジタルコレクションには、とてもしっかりした目録が作成されています。この目録には「図版篇」のページがあり、大変綺麗な目録で、これだけも素晴らしいですが、デジタルコレクションではとても美しいコレクションの原書を見ることができます。こんなに素晴らしいものを、気軽に見ることができるのは、とても幸せなことだと思います。ものすご~~~く、おススメします!!

2021/11/25

東京大学総合図書館の「デジタル源氏物語」「挿絵画像の比較」ページ

  東京大学総合図書館の「デジタル源氏物語」に、「挿絵画像の比較」ページが追加されています。

 「絵入源氏物語の挿絵比較」と「源氏百人一首(パタパタ顔比較)」の2つのページがありますが、「絵入源氏物語の挿絵比較」は、「大本:国文学研究資料館所蔵 」、「小本:国立国会図書館所蔵 」、「横本:国立国会図書館所蔵」 の3つの本の比較になっています。「源氏百人一首(パタパタ顔比較)」は、「大阪府立大学学術情報センター所蔵」本と、 「奈良女子大学学術情報センター所蔵」本の2つの比較になっていますが、2つの本を重ねた状態の画像があり、違いがよくわかるようになっています。

 この「デジタル源氏物語」は、 東京大学総合図書館所蔵『源氏物語』、九州大学文学部所蔵『源氏物語』(古活字版)、個人蔵『源氏物語』(無跋無刊記整版本, 九州大学附属図書館による画像公開)、国文学研究資料館所蔵『湖月抄』の画像が利用されていて、デジタルで画像とテキストを一緒に見ることができるという、大変素晴らしいものです。

 人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)開発のくずし字OCRを利用した、複数の写本・版本の全冊画像から該当箇所と思われる画像を横断的に検索できる「AI画像検索」なんてものがあったりして、「源氏物語本文研究プラットフォームを目指して」公開されたものですが、研究じゃなくても、比較的簡単に源氏物語を堪能できますので、学校の教材としても十分に利用できそうですね。

2021/11/24

伊豆の国市の守山登頂で登頂証明書がもらえます。

  今日11月24日の中日新聞に、「鎌倉北条家、歴史ロマン一望 伊豆の国の守山登頂で証明書」という記事が出ていて、来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公北条義時ら北条家ゆかりの史跡が数多く残る守山山頂の展望台で「登頂証明書」の配布を始めたことが紹介されています。

 守山は標高101.8mと低山ですが、史跡願成就院跡、史跡伝堀越御所跡、史跡北条氏邸跡(円成寺跡)が立地しており、「守山」周辺が伊豆の政治、経済、文化の中心地でした。鎌倉~室町時代の約 300 年にわたって、各時代の政治・社会的中心を担ってきた場所ですから、大変重要な土地なのですが、中日新聞の記事にもあるように、伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅からは徒歩約二十分と交通アクセスの悪さから観光客数は決して多くないのですが、前述したように、鎌倉時代の館跡、寺院跡(北条氏邸跡、願成就院跡)、ならびに室町時代の館跡、寺院跡(伝堀越御所跡、円成寺跡)が重層的に存在している、歴史的に大変重要な場所で、伊豆の国市では『日本中世の “ はじまり ” と “ おわり ” を語る守山』のスローガンで整備しています。

 上述した証明書には、表面に山頂の展望台から望む絶景のパノラマ写真が載り、裏面には義時が長男のために建立し、義時夫妻の墓もある北條寺義時館跡の江間公園、鎌倉幕府初代将軍源頼朝が旗揚げした地とされる「堤信遠(つつみのぶとお)の館」(推定地)など北条家ゆかりの6つのスポットが掲載されています。市内には「世界遺産韮山反射炉」もありますので、歴史好きな方は、きっと楽しめると思いますよ。

 また、伊豆箱根鉄道、通称「いずっぱこ」も、ローカル線として、いい味を出していますので、鉄道好きな方にもおススメします。駿豆線では、「ラブライブ!サンシャイン!!」とのコラボラッピング電車が運行されていたり、「イケメン戦国◆時をかける恋」「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」「イケメンヴァンパイア◆偉人たちと恋の誘惑」「イケメン源氏伝 あやかし恋えにし」「イケメン王子 美女と野獣の最後の恋」の「イケメンシリーズ」5タイトルとのコラボ企画があったり、「いずっぱこオリジナルキャラクター」があったりと、アニメ好きの方にも喜んでもらえるのではないかと思います。

 つまり、伊豆の国市は歴史好き、鉄道好き、アニメ好きが満足できる、知る人ぞ知る名所なのです!!

2021/11/23

遠州鉄道新浜松駅の発車メロディーが、1か月だけ変わります。

  昨日22日から、1か月間だけ、新浜松駅の発車メロデイーが、作曲家向谷実さんが制作したものに変わっています。これは、12月11、12日に開催される「サウンドデザインフェスティバル」とのコラボ企画です。

 タイトルは、「Windy Town(ウィンディ タウン)」で、「浜松まつりで奏でられているラッパのメロディをモチーフに、楽器のまちを意識したピアノやストリングスの音を、風のように絡ませて制作し」たということです。向谷実さんといえば、もとカシオペアで活躍していた方ですが、大の鉄道好きで、あちこちの発車音楽や車内音楽を制作されています。

 上記の「サウンドデザインフェスティバル」リンク先の動画で、いちおう流れていますが、かなり小さくて、正直よくわからないので、聞くのならば、直接現地に行くしかないですね。

2021/11/22

英国国立公文書館で、「デジタル記録の選別においてAIの活用可能性を調査するプロジェクト」の成果物を公開

  英国国立公文書館(TNA)で、2021年10月付けの報告書“Using AI for Digital Records Selection in Government”が公開されています(こちらに概要がでています)。

 ここで、注目すべきなのは、”AI cannot replace the expertise of Records Managers”(AIがレコードマネージャーの専門知識に取って代わることはできません)と、はっきり述べていることです。

 現状でAIでは、”commercially available AI tools and pipelines can be successfully applied to aid the task of records selection in semi-structured and unstructured collections”(市販のAIツールとパイプラインをうまく適用して、半構造化および非構造化コレクションでのレコード選択のタスクを支援できる)に過ぎないということなのです。

 当然、まだこれからどんどん進化していくはずですので、いつかはAIがレコードマネージャーの専門知識にとって代わる日が来るかもしれませんが、まだしばらくは専門家の力が必要だということです。

 我が国においては、AIなどの新しい技術が進んでくると、すべて新技術でクリアできると思われがちで、専門知識はいらないという風潮になりがちなのですが、今回の報告書は、逆に言うと専門知識を持った人間がいなければ、公文書の適切な管理はできないということを言っているわけです。国立公文書館の「認証アーキビスト」ができて今年は2年目ですが、「認証アーキビスト」またはこれに類する専門知識を持った人間がもっと増えないと、国だけに限らず地方でも導入の検討が加速している公文書のデジタル化に、管理が追いつけなくなってしまう可能性がないとは言い切れません。国だけではなく地方にも、文書管理の専門職をどんどん導入することが必要だと思います。

2021/11/21

「全部見せます!浜松城プレミアム講座&見学ツアー」及び「家康の散歩道フォトウォーキング」

 浜松市で「家康公浜松城築城450年事業」として、12月11日(土)、12日(日)「全部見せます!浜松城プレミアム講座&見学ツアー」及び「家康の散歩道フォトウォーキング」が開催されます。

 「浜松城プレミアム講座」は、「発掘調査で判明した新発見など浜松城の貴重な遺構を様々な角度から見学したり、普段は入ることができない浜松城の裏側を解説付きで巡ったりするプレミアムな講座&見学ツアー」で、「昼食には戦国時代の文献をもとにホテルコンコルド浜松の総料理長が監修した「歴史御膳」」を食べることができます。定員60名、参加費は1名3,000円(税込み)ということです。募集はもう始まっています(参加申し込みの詳細はこちら)。講師は文化財課の課長さんということですから、かなり詳しい話が聞けるはずです。

 同時開催の「家康の散歩道フォトウォーキング」は、城内・城下ルートを巡り、お気に入りのスポットで写真を撮影するものです。「#家康の散歩道」を付けてSNSなどに投稿したら、記念品がもらえるそうです。こちらについても、上記「浜松城プレミアム講座」参加申し込みのリンク先に詳細が出ていますので、そちらで確認してください。

2021/11/20

国立国会図書館、第32回保存フォーラム「図書館における資料防災―「その日」に備える」

  2021年12月21日から2022年1月17日まで、国立国会図書館(NDL)で、第32回保存フォーラム「図書館における資料防災―「その日」に備える」が、参加登録者限定のオンライン配信で開催されます。

 内容は以下のようになっています。
・報告1「文化財防災センターとネットワークを通じた多様な文化財の救済」
  小谷竜介氏(国立文化財機構文化財防災センター文化財防災統括リーダー)
・報告2「米国の大学図書館における所蔵資料の防災の取組」
  日沖和子氏(ハワイ州立大学マノア校図書館資料保存司書)
・報告3「東北大学附属図書館における所蔵資料の防災について」
  真籠元子氏(東北大学附属図書館情報管理課専門員)
・報告4「東京都立図書館における所蔵資料の防災の取組」
  佐々木紫乃氏(東京都立中央図書館サービス部資料管理課資料修復専門員)
・報告5「国立国会図書館における所蔵資料の防災の取組―概要と資料防災研修事例」
  吉井伶奈(国立国会図書館収集書誌部資料保存課保存企画係長)
  廣川明日菜(国立国会図書館収集書誌部資料保存課洋装本保存係副主査)

 災害は、いつ、どこで起こるかわかりませんので、被災をできる限り軽減し(減災)、被災後の迅速な対応、復旧を可能とするために、日頃から「予防」「準備」に取り組むことがとても重要なことです。今回のフォーラムは、「予防」「準備」の具体的な取組が報告されるとのことですから、ぜひ見ておいて方が良いでしょう。
 期間内ならば、いつでも動画を見ることができるとのことですから、年末年始の休みの間に(と言っても、来年は1月4日が火曜日なので、12月29日から1月3日までの6日間しかありませんが…。有給を使って27、28日を休みにするしかないかな?)、見ることができますね。

2021/11/19

岳鉄クリスマス2021と3周年&25周年

  岳南電車で、今年もクリスマスイベントが行われます。今年のクリスマスラッピング電車は、7003形がサンタクロースとトナカイに変身しています。なかなかかわいいです😊11月17日(水)から運行されていて、12月25日(土)までです(今週末20、21日の時刻表)。20日からは、吉原駅にクリスマスプラレールツリーも展示されます。

 3周年は、9000形導入記念のクリアファイルの発売です。1枚300円です。車輪周りのパーツの写真が載っていて、良いです😁

 25周年は、7000形導入記念です。記念ロゴをヘッドマークにした記念列車が運転されます。7000形導入25周年ということで、2022年の卓上カレンダーは、季節ごとに表情の違う7000形の写真です。

 岳鉄は、今岳南電車まつり月間でもあるので、いろいろあって、おもしろいですよ!!静岡県内は現在コロナの新規感染がほとんどないので、昨日紹介した遠鉄&天浜もありますし、遊びに来てみてはいかがですか?

2021/11/18

天浜線、「エヴァンゲリオン ラッピング列車」運行開始!

  昨日11月17日、天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅で、初号機および13号機を模した「エヴァンゲリオンのラッピング列車」記念出発式と「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」が行われました。通常の営業運転は19日からです(2週間分の時刻表はこちら(19日~21日22日~28日)。

 このブログの11月9日に、遠州鉄道でのエヴァンゲリオンの企画について書きましたが、天浜線のこの企画と合わせて、「人類乗車計画」と名付けられています。遠州電車では17日から2号機と8号機を模したラッピング電車が運行されています(今日18日~20日の時刻表はこちら。遠州電車の時刻表は、随時「赤電ブログ」に掲載されますので、要チェック!)。

 遠州鉄道では新浜松駅が「シン・ハママツ」駅になりましたが、天浜線では天竜二俣駅が「第3村」表記になります。

 天浜線と遠州鉄道は西鹿島駅で接続していますので、それぞれの時刻をきちんと確認していけば、両方楽しめるはずです。

2021/11/17

「図書館」(仮称)年表のアプリ誕生!

  11月9日、「図書館」(仮称)リ・デザイン会議が、「『図書館』(仮称)年表」のアプリを公開したと発表しました。

 日本地図に、全国の図書館が記されており、国及び都道府県立図書館の主だった出来事の年表がまとめられています。また、図書館に関連する全国的な出来事の年表は、公共、世界の動き、日本の動き、学校、政策・法令などの項目ごとに分けられています。

 ただ、図書館が多い都市は、マップ上に図書館の名称がごちゃごちゃと重ねってしまい、見にくい状態になってしまっているのは、少し残念です。

 このウェブアプリ、現在、情報が特に記述されていない市町村立図書館のところにも、今後何かしらの情報が入っていくとおもしろいのではないかと思います(かなり大変ですけどね)。

2021/11/16

「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて

  11月15日に、「中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会(第5回)・初等中等教育分科会教員養成部会(第126回)の合同会議」が開催され、「「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて」と題した提言が、文科大臣に提出されました。

 教員免許更新制が廃止となるのは間違いなく、来年の通常国会で必要な法改正を行い、2022年度末までに廃止して、2023年度に新しい研修制度を始める予定という方向です。

 上記提言のリンク先に、別紙1「教員免許更新制の評価と課題」という資料がついていますが、
1.教員免許更新制の評価について ~ 制度創設時の狙いが達成できているか ~」について、
教員免許更新制、とりわけ免許状更新講習の受講による最新の知識技能の修得の効果については、一定の評価を受けている側面もある。しかし、講習内容が必ずしも評価されておらず、教師の時間的・金銭的負担等を考慮すると、最新の知識技能の修得という成果が効率的に上がっていると判断することには慎重にならざるを得ない。また、現代の社会の急激な変化に即応するという観点に立てば、10 年に1度限られた期間に講習を受講することで得られる成果は、研修と比してより限定的になってきている。」と述べられています。つまり、時間とともにこの制度は意味があまりないということが分かったからこそ、発展的に解消するということになったということが分かります。また、教師、管理職等、講習開設者等の関係者すべてに負担が大きく、教師の確保にもマイナスの影響が出てしまうようになり、結局ダメダメだったわけです。
 また、別紙2「改善方策とその限界 」では、「改善策その他の改善策を講ずることによって、教師の資質能力の確保を図るとともに、教師や管理職等の負担が軽減され、教師の確保を妨げない教員免許更新制とすることが可能かという観点で、検討を行ったが、直ちに教員免許更新制の有する課題の抜本的改善につながるとは評価できなかった。」ということで、やはりこの制度はどうにもならないということなわけです。
 ただ、どうしても教師の研修を管理するというところは無くなっていないのですが、今日の大臣会見で大臣自らが「公立学校の教師の研修を考えるにあたり、一番大事なのは意欲と主体性を尊重するということが基本である」と述べているのですから、そうすれば良いじゃないですか!教師の主体性に任せて研修をさせて、どのようなことをやったのか報告だけはさせるということで良いのではないでしょうか!!

2021/11/15

仙台市が東日本大震災にかかわる公文書を選別

  11月13日の朝日新聞デジタルに、「「震災公文書」一部廃棄へ 仙台市が選別開始、24年から公文書館に」と題した記事が出ています。

 記事よると、当初は「東日本大震災と復興の記録は、すべて歴史的公文書になりうる」としていたとのことですが、全量を残すのは現実的に難しいため、保存する文書と廃棄する文書の選別が、文書法制課と各課の協議により始まっているとのことです。

 今年の1月25日に開催された「第3回 (仮称)仙台市公文書館運営検討会議」で、具体的にどんな公文書を残すのかを示した資料(資料3「東日本大震災に関する文書の選別について」)が提出されていて、それを見ると具体的な文書名が表にまとめられています。また、「留意事項」として、
1 個人情報が主体で、同種のものが大量に存在する文書については、一部を資料として収集したうえで、残りの文書については廃棄する。
2 以下の文書については,収集選別を行わないこととする。
(1)事業の執行に伴い義務的に発生する業務に係るもの
(2)簡易な手続に関するもの

とされています(第3回会議の会議録はこちら。資料3は上記「(仮称)仙台市公文書館運営検討会議」のリンク先から参照してください)。

 何を保存するのかはもちろん難しいのですが、特に何を廃棄するのかの判断は、廃棄してしまえばこの世に存在しなくなるのですから、より一層判断が難しいわけですが、上記「留意事項」に示された廃棄および収集選別しないものの判断は適切だと思います。同種で大量にあるものは、仮に全部残せば、煩雑になり、かえって整理がしづらく、そのすべてが閲覧されることも想像しがたいですので、サンプルがあれば十分だと考えられるからです。また、「事業の執行に伴い義務的に発生する業務に係るもの」というとわかりにくいですが、例えば公金を支出する際の「支出票」のようなものがそれにあたると思われますので、当然残す必要はありません。「簡易な手続きに関するもの」も、簡易な手続きで済むような案件は、おそらく簡易なことですので、当然いらないでしょう。逆にこれらのものが残っていても、将来的に閲覧されることはないでしょう。将来の参考資料となるものを残すわけですから、参考になりそうもないものは残す必要はないわけです。

 そうはいっても、実際現場では、できる限り将来のために役立つ文書を残そうと、非常に悩みながら選別していると想像されます。東北の被災市町村では初の公文書館となる仙台市公文書館ですので、今後も注目していきましょう。

2021/11/14

トランスユーラシア言語は、農耕と共に新石器時代に拡散した!

  昨日11月13日の毎日新聞に、「日本語の原郷は「中国東北部の農耕民」 国際研究チームが発表」という記事が出ていましたが、元ネタは、11月10日にNatureに掲載された、”Triangulation supports agricultural spread of the Transeurasian languagesという論文です。

 この論文は、ドイツのマックス・プランク人類史科学研究所を中心にした、中国、日本、韓国、ヨーロッパ、ニュージーランド、ロシア、米国の研究者を含む国際チームが発表したものです。歴史言語学、考古学および遺伝学の「三角測量」分析によって、言語拡散の「農耕仮説」を学際的に支持し、トランスユーラシア言語の最初の拡散が、東北アジアにおける新石器時代前期のキビ・アワ農耕民の移住と関連すると結論しています。

 この論文、なかなかおもしろいです。韓国の欲知島(ヨグ ジ ド)遺跡出土の女性人骨のDNAが95%縄文という結果が得られたり(韓国がこれをどう受け止めるのか、多少物議になりそうですが)、宮古島の南嶺の長墓遺跡(ながぱかいせき)から出土した人骨(近世および先史時代の2つの時期)から、グスク時代に九州からたくさんの「本土日本人」が農耕と琉球語を持ちながら、琉球列島へ移住したと推定できるなど、従来の説とまったく異なる結論になっています。

 ただ、これは「最初の拡散は新石器時代にあった」ということが言えるというだけで、歴史的にはその後もいろいろと複雑な動きがあります。確かにいろいろと新しいことがわかった一方で、今後の課題も数多く残っていると言えます。これらの課題が今度さらに明らかにされることが期待されます。

2021/11/13

大井川鐵道、合格駅改称・門出駅開業1周年

  昨年、新東名高速の島田金谷インターチェンジ近くにオープンした商業施設「KADODE OOIGAWA」に合わせて、35年ぶりとなる新駅として開業した「門出(かどで)駅」と、隣駅の「五和(ごか)駅」から改名した「合格(ごうかく)駅」の1周年を記念して、昨日12日から23日まで、新金谷駅と千頭駅の間を走るSL列車「かわね路号」に、門出駅開業1周年記念ヘッドマーク・合格駅改称1周年記念ヘッドマークを1日ずつ日替わりで装着して運転が行われます。偶数日(12日・14日・16日・18日・20日・22日)が門出駅開業1周年記念ヘッドマーク、奇数日(13日・15日・17日・19日・21日・23日)が合格駅改称1周年記念ヘッドマークとのことです(詳細はこちら)。

 昨年の開業の際には「門出駅」や「合格駅」の記念切符やお守りが発売されましたが、今年は前面に「合格駅」、背面に「大井川鐵道」の文字が入っただるま、「大井川鐵道 合格駅達磨」(高さ15cm)が、4,651円(税込・よろこび)で販売されます。100個限定だそうですので、欲しい方はお早めに。

2021/11/12

須賀川特撮アーカイブセンター、公式ホームページを開設

  11月8日に、福島県須賀川市が、「須賀川特撮アーカイブセンターの公式ウェブサイトの開設」を発表しています(ホームページ自体は11月3日から公開されています)。

 「須賀川特撮アーカイブセンター」とは、あの円谷英二監督が須賀川市出身ということで、「特撮技術を後世に伝えていく役割を担い、特撮に関連する貴重な資料等を収集・保存・修復・調査研究を行うほか、特撮文化を顕彰、推進」することを目的に、昨年の11月3日に開館したものです。センターが開館一周年となることから、ホームページが開設されたということです。

 開設されたばかりということもあり、コンテンツはまだ少ないですが、現在は映画監督・特技監督の樋口真嗣氏による館内ガイドマップがダウンロードできるようになっているのがポイントですね。

 円谷英二監督が最後に特撮監督を務めた長編映画『日本海大海戦』で使用された「戦艦三笠」のミニチュアについても、詳しい資料紹介があります。ミニチュアといっても、高さ1,000㎜(マスト含2,800㎜)、幅1,100㎜、長さ5,750㎜もあるので、写真で見てもなかなかですが、本物はかなりの迫力だろうと思います。

 静岡からはちょっと遠いので簡単には行けませんから、ホームページのコンテンツが増えてくれることを期待しています。

2021/11/11

岳南電車の「ビール電車」、予約始まっています。

  富士市内の吉原駅と岳南江尾駅とを結ぶ岳南電車は、2013年3月までは岳南鉄道によって運営されていましたが、貨物輸送の廃止に伴う収益悪化を背景に、同年4月より岳南鉄道の鉄道部門が岳南電車として分社化しましたが、もともと貨物輸送のために作られたものですから、旅客だけでは経営は厳しいものとならざるを得ません。それでも地元の足として、がんばっているわけです。それゆえ、様々な企画で集客を図っていて、「ビール電車」もその1つです。今週月曜日11月8日から、事前予約が始まっています。

 12月11日(土)に運行されるビール電車、今年は地元富士市の新しいクラフトビール「富岳麦酒」と、吉原商店街の唐揚げ屋さん「唐揚げ十四番」の唐揚げ、ご当地グルメ「富士つけナポリタン」が出るようです(詳細はこちらで確認ください)。

 吉原駅17:25⇒岳南江尾駅17:57(52分間停車)⇒吉原駅19:10で運行されるのですが、岳南電車と言えば、2014年7月に鉄道本体としては初めて日本夜景遺産に認定されていて、この時間帯ですと、工場夜景も楽しめます。ビール飲みながら、唐揚げとつけナポリタンを食べながら、工場夜景を見れるなんて、素晴らしいです😍

 岳南電車は車両もおもしろく、京王電鉄井の頭線旧3000系の中間車を譲り受け、両端に運転台を取付けて1両で走行できるように改造した「7000形」、同じく京王電鉄井の頭線で使用されていた3000型電車の中間車改造車両の「8000形」は、7000形と同様に京王3100型の岳南江尾方に運転台を増設した「8001」号車、京王3050型の付随車化(T車化)、吉原寄りに運転台を増設した「8101」号車、また両車両とも運転台増設に際して京王3000型と同時期に廃車となった京王電鉄本線用車両6000型で使用されていた運転機器を搭載した、ワンハンドルマスコン搭載車両です。イベント列車にはこの「8000形」が使用されるので、今回の「ビール電車」もおそらく「8000形」でしょう。そして、富士急行株式会社の1000系車両を譲り受け、岳南電車仕様に改造された「新型車両9000形」。オールド車両ファンにとって忘れてはならないのが、「ED291」、ED501」、ED402」、「ED403」の電気機関車です。「ED291」は1927年製、「ED501」は1928年製、「ED402」と「ED403」は1965年製です。岳南富士岡駅構内の「がくてつ機関車ひろば」で見ることができます。

 ちなみに、今日11月11日夜9時から「BS日テレ」で放送される「バカリズムの大人のたしなみズム」は、モデルの市川紗椰さんが「ローカル鉄道のたしなみ〜岳南電車編〜」を紹介します。上述したように、いろいろな魅力を持つ岳南電車ですので、鉄道マニアとして有名な市川紗椰さんですから(ドアの開閉音が好きなのだとか)、きっとマニアックな放送になるのではと期待しています。こちらは晩酌しながら楽しみます😆

2021/11/10

御殿場馬車鉄道の車両を復元

  11月8日、テレビ静岡で、御殿場市を走っていた馬車鉄道の車両復元を、御殿場馬車鉄道研究会の方々が市長に報告する様子が報道されました(ニュースはこちら)。

 1898年3月に地元の有力者により御殿場馬車鉄道株式会社が設立され、東海道線の御殿場駅が開設された新橋村(1898年4月に駿東郡御厨町、御殿場市の前身)から、富士山の登山口の1つとなっていた須走村まで敷設しようという計画で、会社の本社は御厨町西田中に置かれます。同年11月11日に、馬車鉄道が駅前の新橋停留場から御殿場停留場まで開通、現在も御殿場駅北側に「馬車道」と呼ばれる細い道が御殿場市役所前まで伸びていますが、この区間はおおむねこの馬車道部分だと想定できます。同年12月に柴怒田停留場まで延伸、翌1899年1月には須走停留場まで延伸し、御殿場駅前と須走を結ぶ全長5マイル28チェーン(約8.61キロメートル)の馬車鉄道が全通しました。

 しかし、他の鉄道との競争により経営に行き詰まり、1905年9月に会社は解散しますが、馬車鉄道は個人の野中到が買収し、「野中御殿場馬車鉄道」となりますが、1909年4月8日、再び地元の有力者により御殿場馬車鉄道株式会社が設立され、野中から馬車鉄道の経営が移管されます。事故が多かったことから、1910年2月に人車軌道への変更を申請しますが実現せず、路線は徐々に縮小され、1928年に全線が休止し、1929年1月に会社は解散、御殿場馬車鉄道は消滅しました。

 このように約30年にわたり運行されていたのですが、1929年に無くなってしまったゆえにあまり資料も多く残ってないため、研究会の方々はかなりご苦労されたことと思います。客車は幅5尺(約1.5m)、長さ7尺(約2.1m)で、定員は12人くらいだったとされていますが、ニュースでの写真を見ると、まさにそのくらいの感じに見えますので、かなりしっかりと復元できているのではないかと思います。復元した車両は12月12日に披露される予定だそうです。

2021/11/09

遠州鉄道新浜松駅が、「シン・ハママツ」駅に!

  昨日11月8日から、遠州鉄道と天竜浜名湖鉄道が『シン・エヴァンゲリオン劇場版』とコラボする企画が始まりました。

 「天竜浜名湖鉄道 天竜二俣駅」が、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に登場する「第3村」のモデル地の1つとなったことから行われる企画ですが、具体的な内容は、以下の4つです。

・新浜松駅の装飾および「シン・ハママツ」駅名表示。

・西鹿島駅構内の天竜浜名湖鉄道連絡通路への装飾。

・エヴァンゲリオン2号機、8号機を模した電車1編成のラッピング。

・オリジナル商品の販売 11月17日(水)販売開始。
  
 新浜松駅や西鹿島駅構内の装飾や、ラッピング電車は昨日から始まっていて、ラッピング電車は、11月16日(火)までは新浜松駅に停車し、11月17日(水)から運行を開始する予定とのことです(イメージはこちら)。
 オリジナル商品は、赤電1日フリー切符(2種)、クリアファイル(2種)、キーホルダー(3種)で、販売場所は遠州鉄道/新浜松駅・西鹿島駅・鉄道営業所(西ヶ崎駅隣り)・浜松駅前バスターミナル乗車券センターとなっています。また、天竜浜名湖鉄道のイベント等での販売も予定しているようです(ちなみに「赤電」とは、遠州鉄道の愛称なのですが、車両が赤いから、こう呼ばれています)。
 ただ今日9日、耳より情報が飛び込んできました。なんと、「エヴァンゲリオン×遠州鉄道」オリジナルグッズ先行販売! 11月12日(金)・13日(土)・14日(日)の3日間限定で、新浜松駅コンコース(券売機付近)に特設コーナーが設置されます。また、オリジナルグッズの購入で、特典として新浜松駅2番線に停車中の「エヴァンゲリオン ラッピング電車」を見学できる「見学券」が配布されます。

 これはもう、ファンは、浜松行き確定ですね。

2021/11/08

埼玉県北本市が、「北本デジタルアーカイブズ」のため、クラウドファンディングを実施中!

  11月2日に埼玉県の北本市が、「北本デジタルアーカイブズ」プロジェクトのため、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施していると発表しています(クラウドファンディングのページはこちら)。

 このプロジェクトを通して以下の課題を解決したいとしています。
課題1:多くの貴重な歴史的な資料が散逸し、経年劣化により失われようとしている。
目標1:収集整理して、デジタル化し、長期保存に耐えるものとする。
課題2:どのような資料が存在するかが判りにくく、仮に所在が確認できても、書籍の為に利用しにくい。
目標2:存在する資料が体系的に把握でき、ネット活用によりいつでもどこでもアクセス可能な環境をつくる。
課題3:貴重で膨大な情報が、どこにあるのか判らない。探せない。
目標3:デジタルならではの方法で、老若男女問わず辿り着ける仕組みを構築する。
課題4:視覚障害の方、高齢により視力の衰えた方々には閲覧等が困難になっている。
目標4:デジタル化して、ブラウザーの読み上げソフトなどを活用できるようにする。

 また、上記の問題を解決する事で、デジタル資産を以下の様な需要に応えられる物とする事が目標としています。
1. 自分のまちのことを知りたい市民
2. ふるさと学習(調べ学習)に活用する小中学生
3. 視覚障害の方、高齢により視力の衰えた方々
4. 後世の社会学者・歴史学者・文化人類学者の方々

 この試みの場合、ふるさと納税をしても特に何かもらえるわけではないので、協力してくれる可能性があるのは現役の北本市民及び元市民と、周辺自治体の人たちだと思うのですが、2015年時点で、人口67,409人の埼玉県北本市の現役市民がどれくらい協力してくれるかが勝負ではないかと思います。若い人は歴史的なことにはあまり関心が無いでしょうし、歴史的なことに関心のある年配の方は「デジタルアーカイブズ」にあまりなじみが無いでしょうから、課題を解決したいという気持ちは痛いほど分かるのですが、正直言ってかなり厳しい気がします。これらの課題はおそらくどこの自治体も抱えていると思いますので、うまくいってくれると良い事例になるのですが…。

 市のホームページを見ると、「北本ブランド」と称する、トマトをはじめとする各種の特産品があるようですので、もし自分でしたら、その中の何か1つでももらえると、ふるさと納税をしようという気も起るのですが…。それと、「ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施している」ということを、SNSなどを活用して広くPRすることも必要でしょう。そう思って、少しでもお手伝いになればと、今回この話題を取り上げた次第です。

2021/11/07

「新石川県立図書館」のプレサイトがオープン!

  2022年前半に開館を予定している「新石川県立図書館」のプレサイトが公開されています。Twitterも開設されていて(新石川県立図書館@開館準備中)、現在は新館の工事の様子や引っ越しの準備の様子がアップされています。

 新館は約30万冊を開架予定していて、伝統文化や里山里海に関する資料「石川コレクション(仮)」を形成するとされています。館内は円形劇場のような作りでなかなかおもしろいですね。読書スペース以外にも、子ども向けの遊び場エリアや、キッチン付きのイベントスペース、カフェスペースなども予定されています。

 石川県は現在の県立図書館の老朽化・狭小な閲覧スペース・書庫の分散・駐車場の不足・耐震性の不足などの問題を解決させることを目的に新館を建設しているわけですが、同じような理由で静岡県でも新館建設の準備を進めているので、石川県の動きは依然から気になっていました。今回、このようにプレサイトとTwitterが始まり、徐々に具体的になっていくのが見えるのはワクワクしますね。来年には開館する予定の石川県、少しうらやましいですね。静岡県も早くできないかなぁと思うのですが、予定では令和8年度後半に施設完成ですので、まだ先だなぁ😓

2021/11/06

県立兵庫津ミュージアム・初代県庁館が11月3日に開館!

  兵庫県立兵庫津ミュージアムは、最初の県庁舎を復元した「初代県庁館」と、博物館施設である「ひょうごはじまり館」の2館からなるミュージアムで、そのうち「初代県庁館」が11月3日にオープンしています(「ひょうごはじまり館」は2022年度下期に開館予定だそうです)。

 兵庫津(ひょうごのつ)は、平清盛が修築したことで有名な大輪田泊(おおわだのとまり)が、鎌倉時代以降にこのように呼ばれるようになったもので、「一遍上人絵伝」にも描かれています。日宋貿易、日明貿易で栄え、江戸時代には西回り航路の要衝となり、1858年の日米修好通商条約で、新潟、長崎、神奈川(横浜)とともに開港場に指定されます。慶応4年5月23日(1868年7月12日)に兵庫県が設置され、初代知事に伊藤博文が任命されます。県庁は元の大坂町奉行所管轄の兵庫勤番所に置かれますが、「初代県庁館」はこの兵庫勤番所の建物を復元したとのことですので、県庁舎以外にも長屋門や勤番所同心の屋敷なども復元されていて、実際は「勤番所館」なんですが、誰でも聞いたことのある伊藤博文が初代知事だったという方がインパクトがあるので「初代県庁館」にしたのではないかと、勝手に😁想像しています。

 なかなかすごいのは、MR(複合現実)体験ができるということです。映像の世界(仮想現実)に実際に入り込んだかのような体験ができるVR(仮想現実)、現実の世界に仮想の世界を重ねて「拡張」するAR(拡張現実)とは違い、ARをさらに発展させた新しい技術で、現実世界と仮想世界をより密接に融合させ、バーチャルな世界をよりリアルに感じることができるものです。今開発が進んでいて、今後成長していく分野なのですが、説明してもよくわからないと思いますので、実際に体験した方が良いでしょう。

 ミュージアム周辺の史跡をめぐるガイドツアーもあり、今行っても十分おもしろそうですが、個人的には博物館施設である「ひょうごはじまり館」が出来たら、行ってみたいですね。

2021/11/05

宮城県図書館、「遠隔研修」を公開

  10月31日、宮城県図書館がウェブページ「遠隔研修」の公開を発表しています。

 主に県内の公共図書館・公民館読書施設職員、学校図書担当職員等を対象に実施した研修動画とのことですが、「全国に適用できる内容もあります。」とのことでしたので見てみたら、確かに良い内容です。図書館司書の勉強をしている人にも有用だと思います。

 「資料構成に関する研修」、「レファレンスに関する研修」、「著作権に関する研修」、「障害者サービスに関する研修」、「資料保存に関する研修」のテーマ別のYouTube動画で、かなり充実しています。配布資料もダウンロードできます。各テーマの詳細は以下のとおりです。

 「資料構成に関する研修」:「資料構成概説-収集と廃棄-」、「分類・排架の基礎と資料の基本的な取り扱い方」

 「レファレンスに関する研修」:「レファレンス概説」(ワンコがクレームつけてくる!)、「レファレンスに役立つ国立国会図書館のデータベース 前半/後半」(宮城県図書館の宇野さん、国立国会図書館に行ってしまったんですね。)

 「著作権に関する研修」:「著作権概説」、「図書館等の業務に係わる著作権支分権」、「公立図書館における複写」(宮城県図書館ではワンコが複写の受付をしているの?)、「令和3年度著作権法改正」(ワンコも著作権者の権利保護と著作物の適正利用を訴えてます!)

 「障害者サービスに関する研修」:「図書館利用に障害のある人々への接遇」、「図書館利用に障害のある人々のための資料概観」

 「資料保存に関する研修」:「資料保存の基礎知識」(何もしないのにこわれましたって、首を突っ込んでるじゃん!)、「資料補修実演」(ワンコも自分が壊したものを補修するんですね。)

 ちょこちょこ何をつぶやいているのかとお思いの方、動画を見ればわかります。

2021/11/04

御前埼灯台に重文指定書伝達

  11月1日に、御前崎市で初めての重要文化財になった御前埼灯台の指定書伝達式が現地で開かれたとの記事が、一昨日11月2日の中日新聞に出ていました(該当ページはこちら)。

 5月21日に、国の文化審議会が重要文化財(建造物)への指定を答申していたのですが(その際の資料はこちら。御前埼灯台は2ページ目です)、実はその時に見過ごしていまして😅、この指定書伝達の記事で重文指定を知りました。

 御前埼灯台は1874年に設立されました。イギリス人技師ブラントンの指導により、大型のレンズを使用した回転灯を採用する洋式灯台です。日本の灯台50選にも選ばれている、真っ白で非常にきれいな灯台です。静岡県の最南端に位置しているのでロケーションは抜群で、映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台の一つにもなっていますが、近年では「ゆるキャン△」で知られているかもしれません。この灯台下の海岸は岩礁地帯で、干潮時には磯遊びも楽しめます。とにかく、観光には申し分ない場所で、デートスポットとしても良いのではないかと思います。

2021/11/03

相模原市教育委員会によるデジタル教科書を中心とした学習履歴データ活用に関する共同研究の実施について

  神奈川県の相模原市教育委員会が、「GIGA スクール等オンライン学習環境の活用」に関する事業の一環として、「デジタル教科書を中心とした新たな授業方法による国語科の学習活動に取り組み、そこで得られた学習履歴データの活用に関する研究を開始します」と、10月29日にプレスリリースしています。

 ネットワンシステムズ株式会社、大日本印刷株式会社(DNP)、Sky 株式会社、光村図書出版株式会社及び放送大学(教授:中川一史)との共同で行われるとのことで、令和3年11月からデジタル教科書を活用した授業、データ収集、分析等を行い、令和4年 1月以降、本研究に関する授業の公開を行う予定だそうです。

 この研究はおもしろいですね。「デジタルよりも紙の方が記憶の想起に対する脳活動が定量的に高くなる」との実験結果が発表されているわけですが、その実験は大人が書き留めたスケジュールをどのくらい覚えているかといったものでしたが、今回の研究は子どもの学習効果のデータを収集するものですから、より直接的な学習への影響が分かるものになると思われます。コロナ禍の影響でいっきに進めた「一人一台端末」ですが、学習への影響によっては今後の使い方も変わらざるを得ないわけですから、その結果は大変注目されるものになるわけです。どのような結果が出るのか、とても気になるところです。

2021/11/02

11月1日は「琉球歴史文化の日」

  今年の3月31日付けで制定、施行された「琉球歴史文化の日条例」により、昨日11月1日は、「琉球歴史文化の日」とされたことで、記念式典が開催されました。記念式典では、東京オリンピックでも話題になった空手の演舞が披露されています。

 沖縄の先人たちは、長い歴史の中で、祖先への敬い、自然への畏敬の念、他者の痛みに寄り添うチムグクルを育むとともに、古来、アジア諸国との交易を通じて多様な文化を受け入れ、組踊を始めとする芸能や漆器などの工芸、琉球料理や泡盛などの食文化、空手や染物など、多岐にわたり洗練された独自の多様な伝統文化を創り上げてきた。そして、これらの文化を支えに、幾多の世変わりの中にあっても、その都度困難を克服してきた。

 令和元年の首里城焼失は、県民のみならず国内外のウチナーンチュに、先人たちが歩んできた歴史と築き上げてきた文化が心のよりどころとして深く根付いていることを改めて気付かせることとなった。

 こうした認識のもと、琉球歴史文化の日を定め、先人たちが創り上げてきた沖縄の歴史と文化への理解を深め、故郷への誇りや愛着を感じられる地域社会の形成に取り組むとともに、新たな歴史と文化を自らの手で創造することを図るため、この条例を制定する。

 条例では、第1条の目的の前に、上記のような前文がついており、この条例制定の思いがここに込められています。沖縄は、長い間日本とは別の国で、独自の歴史と文化を持っているため、今回のような条例が制定されたわけですが、ただ、ここで述べられている「歴史と文化への理解を深め、故郷への誇りや愛着を感じられる地域社会の形成に取り組むとともに、自らの手で創造する」ことや「長い歴史の中で、祖先への敬い、自然への畏敬の念、他者の痛みに寄り添うチムグクルを育む」ことは、沖縄に限らず、内地でも同じだと思います。ちなみに「チムグクル」とは、「心からの思いやり」を意味している言葉です。内地でも地域によっては、歴史や文化に力を入れているところもありますが、多くの人が歴史や文化的なことに関して、もう少し身近なものとして感じてくれるようになってくれると良いなぁと思います。

 

2021/11/01

東京大学理学図書館が「東京大学理学図書館所蔵田代安定資料」を公開

  10月25日から東京大学理学図書館の「東京大学理学図書館所蔵田代安定資料」が公開されています。

 明治時代に、当時ほとんど情報がなかった八重山諸島などの南西諸島で、動植物の調査や旧慣調査を行い、植物学や民俗学の発展に貢献した田代安定なのですが、その業績はほとんど忘れられているので、今回の資料の公開は、田代の業績が広く知られる良い材料になるでしょう。

 デジタル化された資料は、1886年に、東京帝国大学(現在の東京大学)により八重山の植物、旧慣の調査を嘱託され、南西諸島などを調査し、帝国大学総長および人類学研究室に直接届けた手書きの報告書類です。全部で14件ですが、数学、地理、言語、文学、芸能、祭祀、風俗習慣に関わるものなどの幅広い内容を含む資料ですので、かなりおもしろい資料だと思います。ネット環境にもよりますが、コマ送りや拡大縮小もスムーズですので、オンラインでも十分ですが、全コマのダウンロードもできます。

 「海南諸島姓氏録」という姓氏名字を調べた資料があるのですが、我が家のご先祖様の姓氏もちゃんと出ていました。