11月28日の中日新聞に、熱海市立図書館で「幻の「擬造熱海富士」示す資料 丹那トンネル開通の記録展」という記事が出ていて、「十二月一日のトンネル開通日などに合わせて企画した」とあったので、最近始まったのかと思いきや、すでに10月30日から始まっていましたので、情報としてはだいぶ遅くなってしまいました。
記事によると、タイトルになっている「擬造熱海富士」は、熱海に暮らした小説家坪内逍遥により提案されたとのことで、収録された「湯のかほり」は1930年発刊の雑誌で、この情報が掲載されているのは第1巻・第2号ですが、国立国会図書館の検索では出てこないですし、静岡県立中央図書館の横断検索でも熱海市立図書館にしかないようで、しかも熱海市立図書館にも第1巻・第1号と第2号しかなく、かなりレアな雑誌のようです(東京新聞の方には、「湯のかほり」第1巻・第2号の表紙の写真があります)。
また、記事の中に出てくる「熱海市指定文化財の作業日誌「前田日誌」」という名前が、市の指定文化財一覧に出ていないのですが、これは熱海市図書館の展示写真から確認すると、おそらく「丹那隧道東口(熱海口)現場日誌」だと思われます。この資料は「鉄道省に勤めていた従業員の家族の方から、平成27年に熱海市に寄贈され、平成30年3月に熱海市指定有形文化財に指定された」ものとのことですから、その作業員の方もしくは寄贈されたご家族が「前田さん」で、通称「前田日誌」と呼んでいるのではないかと想像します。
「湯のかほり」もなかなかおもしろそうですし、「丹那隧道東口(熱海口)現場日誌」は20冊あり、文化財に指定されていますが、熱海市立図書館で閲覧できるそうなので、一度見てみたいですね。