続・人間老いやすく、学成りがたし: 新年度からの全小中学校へのデジタル教科書配布について

2022/01/11

新年度からの全小中学校へのデジタル教科書配布について

  1月8日の朝日新聞DIGITALに、新年度から全小中学校へ、外国語(英語)のデジタル教科書が提供されるとの記事が出ていました。

 朝日の記事では「デジタル教科書は、紙と同じ内容をデータ化し、パソコンやタブレット端末で使う。」となっていますが、デジタル教科書は紙の教科書を単純にデジタル化するだけではなく、会社によって多少違いますが、図表の拡大縮小、書き込み、保存、検索、動画・アニメーション、ネイティブによる朗読、ドリル・ワーク、参考資料、音声読み上げ、総ルビ、文字の拡大、リフロー、文字色や背景色の変更など、デジタルならではの特徴を持っています。特に外国語ならば、音声読み上げやネイティブによる朗読は有効でしょう。
 
 新年度からの配布は、小学校の教科書改訂のタイミングとなる24年度からの本格導入に向けての実証実験のためのようですので、希望する学校の一部には、ほかの教科からも1教科分を提供するとのことです。
 おそらくデジタルのメリットの活かし方は、教科によって多少違うはずです。前述したように外国語や国語などは音声読み上げは有用でしょうし、算数・数学や理科では、図形や実験、観察などを動画で見ることができると理解の手助けになることでしょう。
 ただ、教科書会社は他社と差別化を図るために、教科書に様々な機能を盛り込んでくることでしょう。それはそれで悪いことではないのですが、現在のインターネット状況を考えれば想像できると思いますが、多くの人は自分の必要とするものだけを選んで利用しているので、デジタル化されている様々なもののごく一部だけしか利用していないわけで、教科書にあれもこれも盛り込まれても、実際にはごく一部しか利用しない(用意されていれば使えるので盛り込んであっても良いですが)ものと想像します。それだけならまだ良いですが、せっかくあるからいろいろやってみようとなった際に、キャパオーバーになる可能性があろうと思うのです。紙の教科書でもかなりの情報量があるわけですから、デジタル教科書を紙の教科書に替えてそれで授業をやるというよりも、デジタル教科書はいろいろなコンテンツをまとめてくれてある便利な書籍という認識で、あくまでも紙の教科書をメインとして、必要に応じてデジタル教科書のコンテンツを利用するというスタイルが良いのではないかと思っていますが、現場の先生方にあれこれ実験していただいて、いろいろな利用法を発表してくれることを期待します。

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