続・人間老いやすく、学成りがたし: 窖窯から平窯へと窯の構造が移り変わる時期がわかる、おもしろい事例ですね。瓦生産者の苦労が想像されます。

2023/07/03

窖窯から平窯へと窯の構造が移り変わる時期がわかる、おもしろい事例ですね。瓦生産者の苦労が想像されます。

 6月29日の朝日新聞デジタルに、「宮殿の瓦、試行錯誤しながら生産? 奈良・藤原宮跡そばで新たな窯跡」という記事が出ています。

 藤原宮跡で使われた瓦の窯跡が、宮のすぐ南にある日高山瓦窯で新たに窖窯2基と、平窯とみられる1基の計3基が見つかったということです。

 窖窯は、藤原宮の造営以前からあった瓦を焼く焼成部の空間が傾斜している古いタイプであるのに対して、平窯は空間が平らで熱効率が高く、れんがを使って築かれています。

 藤原宮は、当時寺院でしか使っていなかった瓦を、初めて宮殿で使用したことで知られる。ただ、約200万枚とも言われる量の瓦が短期間に必要だったことから、奈良盆地の内外に瓦窯がつくられました。日高山瓦窯もその一つで、都の造営が始まった初期の680年代ごろ、宮の南門からわずか300メートルほどの丘陵で操業し、宮を囲む大垣などの瓦を中心に生産し、短期間で役目を終えたとみられている窯跡です。

 短期間で大量の瓦を生産しなければならないなかで、旧型の窖窯と最新式の平窯を複数つくって、試行錯誤しながら生産していたであろうことが想像され、とてもおもしろい成果です。7月1日に現地説明会の予定でしたが、雨、平気だったのでしょうか。

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