4月18日の朝日新聞デジタルに、「「放流に悪影響の懸念」論文に反響 著者が伝えたいもう一つのこと」という記事が出ています。
北海道大学、アメリカのノースカロライナ⼤学などの研究チームが、「⿂のふ化放流は多くの場合で放流対象種を増やす効果はなく、その種を含む⽣物群集を減らすことを明らかに」した研究論文”Intentional release of native species undermines ecological stability”(2023 年 2⽉7⽇公開の「Proceedings of the National Academy ofSciences」誌に掲載)で明らかにした内容をもとに書かれた記事です。なお、「放流しても⿂は増えない」という結果の詳細については、2月9日に北海道大学が出したプレスリリースに詳しく書かれていますので、”Intentional release of native species undermines ecological stability”を読まなくても、概要はつかめます。
上記プレスリリースによると、この研究で明らかになったポイントは、
・理論・実証分析の双⽅から、河川における放流が⿂類群集に与える影響を検証。
・放流は種内・種間競争の激化を促し、多くの場合で群集構成種を⻑期的に減らすことを解明。
・⿂類資源の回復には、河川等の⽣息環境の改善等の別の抜本的対策が求められることを⽰唆。
の3つですが、良かれと思って行った人為的な介入が、生態系の振る舞いに予期せぬ影響を与えてしまうことはよくあることで、結果的に自分たちの首を絞めることになるわけです。人類のおごりに対する警告でしょうか。
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