続・人間老いやすく、学成りがたし: 「頑張る」って言葉って、難しくないですか?

2023/04/05

「頑張る」って言葉って、難しくないですか?

  4月4日の朝日新聞デジタルに、「環境激変の新学期「がんばる子こそ注意必要」 大人が気をつけること」という記事が出ています。

 いつも思っているのですが、激励の意味で「頑張れ!」とか、何かをするさいに「頑張ります‼」とか、「頑張る」って言葉をよく使いますが、この言葉って、なかなか難しくないですか?

 人によって、「頑張る」基準というか、レベルが違うので、本人は一生懸命「頑張っている」のに、他の人から見れば「頑張っている」とは言えないとか、本人が「頑張っている」のを、あえて他の人に見えないようにしているとか(頑張っているのを人に見られるのが、カッコ悪いというのが若者の間に広まっているような…)。病気の人に向かって「頑張ってね」というシチュエーションがありますが、本人が頑張りたくても頑張れない場合などは、悲しいですよね。

 この記事の、本人に「しっかり登校し、他者と積極的に交流する」といった理想のイメージがあって、それに沿おうと頑張っている、あるいは頑張ろうとする子は注意が必要だというのも、本人が頑張っているのに結果が出ない場合も多く想定されるので、いずれ疲れてしまい、心身の不調につながりかねないということなわけです。特に最近の若者は、「空気を読み合う」ことにたけているので、より疲れてしまうことになるのでしょう。

 「まだ感染への懸念がありますし、リアルで生身の自分が受け入れられるかという不安や、マスクをしなくなることで自分を覆い隠すものなしで他者と相対する怖さもある」なかで、「リアルな交流への不安があること自体は自然なことで、人間関係の葛藤も、成長する貴重な機会」だとは言え、そんなに「頑張る」必要はないのでは?などとおじさんは思うのです。

 TA(Transactional Analysis、日本では交流分析と呼ぶことが多い)の創始者であるエリック・バーンの言葉に、「他人と過去は変えられない、自分と未来は変えられる」という名言があります。人との関係は自分ではコントロールできません。だから、そこを気にしすぎてもあまり意味がないことです。新学期を迎える子どもたちに、大人から「頑張って」という声掛けをする際には、注意したほうが良いのではないかと思います(自分は、「頑張れ」はあまり使いません)。

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