続・人間老いやすく、学成りがたし: 8月 2022

2022/08/31

宝永噴火での出土品、公的調査では初めて発見!

  今日8月31日のあなたの静岡新聞で、「宝永噴火で埋没、生活の跡 小山・須走地区、すり鉢や急須など30点出土」という記事が出ています。

 1707年の富士山の宝永噴火で埋没した、当時の須走村、現在の小山町須走地区の、世界遺産富士山の構成資産の冨士浅間神社に近いホテル米山館の東側の空き地におけるスーパー建設に伴う発掘調査で、公的調査では初めて、深さ約1.8メートルの、人が生活して硬くなった面の上から、釜、片口、青銅器の急須、すり鉢など30点が出土し、深さ1.5メートルの土中からは屋根材のカヤや垂木が見つかったとのことです。

 すり鉢は1600年代後半に作られたものと判断されるとのことで、時期的にも問題ありません。

 もう少し調査ができるとおもしろいのですが、なかなかうまくはいきませんね。現場は、マックスバリュ東海が小型店を出店するとのことです。

2022/08/30

九州大学の「3Dデジタル生物標本」、おもしろいです‼

  九州大学が、フォトグラメトリ(被写体を様々な角度から複数撮影することで3Dモデルを構築する手法)により、生鮮時のカラフルな状態での生物標本を3Dモデル化し、「バイオフォトグラメトリ」と銘打って、公開しています(公開ページはこちら)。3Dモデルのほとんどは、CC BY 4.0ライセンスで、誰でも自由にダウンロード・利用できます。

 「3Dモデル標本」、拡大縮小ができ、360度ぐりぐり回すことができて、めちゃめちゃおもしろいです😆 本物の標本では見れないような場所まで見れます。

 私は、ただぐりぐりできておもしろがっているだけですが、見る人が見れば、いろいろな気づきがあるでしょうね。もちろん小学生ぐらいの子どもが見れば、好きな子ならば大喜びなのではないでしょうか。小学校の授業でも使えそうですね。

 なお、この研究の詳細は、ブルガリアのPensoft Publishersが出版する国際誌「Research Ideas and Outcomes」の2022年8月8日付けで「Bio-photogrammetry: digitally archiving coloured 3D morphology data of creatures and associated challenges」として掲載されているとのことなので、詳しく知りたい方は上記リンク先でご確認ください。

2022/08/29

静岡県、2023年の「東アジア文化都市」に決定!

  昨日8月28日の中日新聞デジタル静岡版に、「県が東アジア文化都市に 来年、日中韓交流深める」という記事が出ています。

 「東アジア文化都市」とは、「日中韓の文化担当閣僚合意に基づき14年から毎年、3カ国が3〜4都市を選定し、各都市が年間を通じて芸術文化イベントを開催するとともに、都市間交流などを行い、相互理解を深める」ものですが、正直いまさら「東アジア文化都市」?って気がしますよね。

 静岡県は、中国、韓国との交流に関して、中国浙江省とは1982年からですから、今年はちょうど40周年ですし、平成25年から韓国・忠清南道と交流してますから、いまさら交流って😓

 今年選ばれるのならば、浙江省との40周年記念なのかなぁとか思いますがそうではないですし、来年が富士山世界遺産登録から10年って話は、別に日中韓の文化交流には関係なさそうですし。まぁ、来年に、芸術文化イベントをいろいろやるってことは悪いことではないのですけど、知事が「静岡の文化力を遺憾なく発揮」するっておっしゃっているのですから、「な~んだ、こんなもんか」って、思わせられないようなことをやってくれることを期待しています。

2022/08/28

「地方移住ブーム」って、ブームで終わらせないようにしないと、東京一極集中体制は変わらないですよね。

 今日8月28日の朝日新聞デジタル静岡に、「移住なら静岡、一番人気 トップ三島市「先輩」がPR」という記事が出ています。

 地方移住がブームのなかで、静岡県の人気が高く、2021年度の移住者は1,868人で過去最多だったそうです。

 「市町村別の移住者数をみると、21年度のトップ5は、①三島市(171人)②富士市(162人)③静岡市(158人)④浜松市(128人)⑤富士宮市(111人)で、県東部が目立つ。新幹線の駅があることや、移住・就業支援金など手厚い補助金が影響しているとみられる」と記事にありますが、確かにコロナ禍前から、週末に東京から新幹線に乗ると、三島駅、新富士駅、静岡駅などでは多くの人が下りるのを目撃しています。

 ここ近年に三島市や富士市、静岡市などへ移住した方は、静岡県内にお勤めなんでしょうか?実際のところは分からないですが、なんとなく相変わらず東京や横浜など関東圏へ通勤されているのではないかと思います。静岡市から新幹線で1時間で東京に着きますから、関東圏で通勤2時間ということを考えれば、新幹線の方が良いでしょうし、家の家賃や生活費も静岡県内の方が安いと思います。

 ただ気になるのは、移住者の方の家族構成です。お子さんがまだ小さいお宅は良いとして、小学校高学年になり、中学受験などを意識するようになると、やはり関東圏の方が良いという判断があるのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか。あるいは、働き先の確保ということも問題です。そもそも静岡県から大学進学等を期に関東圏へ行く若者などは、そのまま関東圏で就職してしまうということがあったわけで、このあたりの対策をきちんと取らないと、まさにブームで終ってしまうことになりかねないと思うのは私だけではないでしょう。

2022/08/27

「流域学」って、どの程度の需要があるのでしょうか?

  昨日8月26日の朝日新聞デジタル静岡に、「静岡大、大学院修士課程に「山岳流域研究院」 流域全体の課題解決へ」という記事が出ていました(中日新聞デジタル静岡版にも「山岳流域研究院を新設 静大、来年4月から」というタイトルで記事があります)。

 リニア中央新幹線のこともあって、静岡県の山岳地帯への関心が高まり、かつ深海魚ブームとかで駿河湾の存在が非常に注目されているような状況があるからなのか、静岡大学にこのような新しい課程ができるとは。

 入学定員は7人で、朝日新聞によると「自然科学を中心に、経済や社会も視野に入れて教育、研究し、流域での自然生態系喪失や産業衰退などの課題を解決できる人材育成をめざす。研究院修了後は、林業職や行政職、土木職の公務員のほか、建設コンサルタント、木材コーディネーターとしての就職を想定」となっています。確かに公務員の需要はあるでしょうね。

 新聞記事からでは、これ以上詳細な内容は分かりませんが、勝手に想像すると、案外おもしろい学問分野になるような気がして、意外と良いかもしれませんね😆

2022/08/26

重要文化財「旧日向家熱海別邸」、8月27日から一般公開再開‼

  熱海市春日町の断崖上に位置する、実業家日向利兵衛の別荘の離れとして、1936年に竣工した「旧日向家熱海別邸」の保存修理が完成し、一般公開が再開されます。

 「旧日向家熱海別邸」は、木造2階建母屋の前庭に擁壁を兼ねた鉄筋コンクリートの人口地盤が造られ、その地下室部分にある細長い空間の離れが、表現主義の建築家として知られるドイツ人建築家ブルーノ・タウトによる設計で、これは日本に現存する唯一のタウト設計の建築で、2006年に国の重要文化財に指定されました。

 ブルーノ・タウトは、ナチスの迫害から逃れるため海外に滞在先を探していた際に、上野伊三郎率いる日本インターナショナル建築会からの招聘を受け入れ、1933年に来日し3年半滞在しており、この間まったくといっていいほど建築方面の仕事がなかったのですが、唯一の例外が、この「旧日向家熱海別邸」の地下室なのです。

 熱海市ホームページからアクセスする予約システムによる完全事前予約制で、開館日は水曜日・土曜日・日曜日・祝日、大人 1,000円、中高生  700円となっています。

2022/08/25

「アニメ大全」、今日8月25日一般公開!

  日本アニメの世界最大規模データベース「アニメ大全」が、今日8月25日午後1時から一般公開されています。

 今朝のNHKニュースでも取り上げられていましたので、ご存知の方も多いかもしれません(かく言う私も、今朝のニュースで知りました)。

 今や日本のアニメは、世界に誇る立派な知的財産であり、基本情報を網羅する、日本のアニメに関するデータベースは、世界的にも注目されるものです。7月末現在、登録アニメ作品(タイトル)は約1万5,000件で、作品名検索に加え、年代検索、五十音(あいうえお)検索、キーワード検索などの検索機能が装備されていますから、いろいろな活用が考えられます。今後、このデーターベースを利用した活動が、いろいろと生まれ、さらに発展することが期待されますね。

2022/08/24

アメリカの国立公文書館で、沿岸測地測量船の500以上の航海日誌をデジタル化し公開しています。

 NARAで、海図作成のために、アメリカの海岸線調査を行っていた7隻の沿岸測地測量船の、1874年から1942年までの航海日誌が、500件以上公開されています。

 航海日誌ですから、船の位置、船の動き、気象条件、およびその日の調査活動の説明が毎日記録されています。気圧計の読み取り値、水温と気温、風向と風力を含む気象データは、当時の状況を知るために重要なデータです。

 また、船の航海士と乗組員が、名前、階級、乗船日および出航日別に記載されていて、ファミリーヒストリーを調べるために使える情報です。

 これ以外の情報に関しても、歴史家が見れば歴史研究に使えることはもちろんですし、それ以外の分野を専門にしている人が見れば、他にもいろいろと読み取れる情報があると思いますので、このような資料がデジタル化されて公開されることは大変有意義なことですね。

2022/08/23

諏訪原城限定御城印、明日8月24日に一日限定で販売!

  徳川家康が天正3年(1575年)8月24日に、諏訪原城に入城し「牧野城」と改名したことにちなんで、「牧野城」と記した御城印が作成されました。

 諏訪原城ビジターセンターで、8月24日午前10時〜午後4時に、先着順で、300枚限定で発売するとのことです。1枚400円で1人2枚まで

 黒和紙に白字で牧野城と書かれていて、渋くてカッコイイですね。

 8月20日付け中日新聞デジタル静岡版の「「牧野城」御城印 島田市が家康入城の日ちなみ作製」の記事によると、クラウドファンディングの返礼品で作成された「諏訪原城」の文字をあしらった特別な御城印も、31日まで期間限定で手に入るとのことです。ただ、これは具体的いくらで入手できるのか書いていないですし、御城印単独で入手できるのかも分かりませんが…。

2022/08/22

富士山麓の須山地区の「御師(おし)公園」(仮称)の整備、キャンプができる公園とかいいんじゃないかなぁ。

  今日8月22日の「あなたの静岡新聞」に、「富士山信仰の遺構「御師の家」 復元に官民連携 裾野市、パークPFI検討 周辺一帯で公園整備構想」という記事が出ています。

 御師の家の筆頭格だった裾野市の「旧渡辺家住宅」は、内部や建築材に「御師の家」の面影を残す静岡県側唯一の建物で、現存する建物は明治時代に建てられたとみられ、御師の家として使われていたかは不明だそうですが、古文書や民具など約2,000点の史料があるとのことですから、市立富士山資料館が、老朽化で今年4月から休館していることもあるので、約4万平方メートルの敷地を整備する基本設計ならば、「旧渡辺家住宅」を活用して新しい資料館を整備し、広場ではキャンプができる場所を用意すれば、須山地区は富士山と箱根を結ぶ観光ルートの間に位置するので、富士山に近いキャンプ場として人が来るんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。

2022/08/21

駿府城公園の「嶽南神社」の石柱、何とかして残すべき!

  今日8月21日の中日新聞デジタル静岡版に、「駐屯の駿府城跡に旧陸軍の柱 郷土史家「保管を」」という記事が出ています。

 駿府城公園の天守台の発掘調査現場の、公園整備に使われる資材などが置かれるなかに、駿府城跡に駐屯した日本陸軍歩兵第三四連隊が、1932年に建立した「嶽南神社」の名が刻まれた石柱が放置されているとのことです。

 「嶽南神社」は1882年発布の「軍人勅諭」の下賜50年を記念して建立され、天照大神や明治天皇、戦死した連隊長らの英霊が奉られたものです。現状は、「神」の字の辺りで真っ二つに割れているようです。

 郷土史家の方が「日本軍の歴史を巡っては賛否があり、関連のものを残すことにも議論があるだろうが、ウクライナ侵攻など戦争は人ごとではなくなっている。この石柱は、戦争に突き進んだ当時の社会を市民が学ぶことができる貴重な資料」とおっしゃっているように、モノ資料として意味はあると思いますので、残せるものなら残したいですね。歴史博物館が近くにできたんですから、そこで保管、公開すれば良いのではないでしょうか。

2022/08/20

大井川鐵道井川線で、「きかんしゃトビー号」運転開始!

  昨日8月19日大井川鐵道井川線、千頭駅と奥泉駅の間で、「きかんしゃトビー号」の運転が開始されました。大井川鐵道公式Twitterでも、以下のように紹介されています。



  川根両国駅には、他のお楽しみもあるようですよ。


2022/08/19

浜松市博物館、何かもういろいろダメな感じですね。

  今日8月19日のあなたの静岡新聞で、「紛失資料3点、収蔵庫で発見 浜松市博物館 浜松城絵図など」という記事が出ています。

 不明となっていた資料5点のうち、「浜松城二の丸絵図」、「遠州五千石御替地図」、「遠州浜名五千石図」の3点が同博物館の収蔵庫の、保管場所とは別の未整理資料の中から発見されたということなのですが、どれだけ管理状況が悪いのでしょう。ここまでくると、何かもういろいろダメダメな感じですね。

 「現在、収蔵資料台帳の電子化に向けて収蔵庫の整理を進めるとともに、設置した第三者委員会が市の調査結果の検証作業などを進めている」ということなのですが、もちろん電子化したところで管理状況が悪ければ分からなくなりますから、また同じ状況が起こらないとも限らないですよね。どんな組織でも、大なり小なりいろいろと問題を抱えているでしょうが、浜松市博物館は何でこうなってしまったんでしょうか。組織内の風通りが良くないのかもしれませんね。

2022/08/18

小学生の聴覚障害者が学徒動員された事例なんて、聞いたことがない。

  今日8月18日の中日新聞デジタル静岡版に、「旧浜松聾啞学校の悲劇に怒り 元教諭の高橋さんら20日講演」という記事が出ているのですが、旧浜松聾啞学校の児童、対象は小学部三年生以上だったそうですが、軍需工場で働かされていたという話なのです。

 そもそも学徒動員の対象は中学生以上だったはずですし、聾啞学校生はなるべく疎開するよう促していたはずなので、聾唖学校の小学生が動員されていたなんて、管見の限り聞いたことがありません。全国的に探せば、他にも事例があるのか気になりますね。

 記事に出ている県聴覚障害者協会の次長の方のコメントが「あえてルールを守らずやらせたのは『聾の子でも手伝いができる』と示したかったのではないか」とあるですが、もしそうならば誰の判断だったのか、「学徒動員は聾啞学校の指示」とありますが、学校の教員の判断でそんなことをやったのか、正直信じられないですね。何故可能だったのかも疑問です。誰か調べてくれないかなぁ😅

2022/08/17

2021年著作権法改正に関して、日本図書館協会著作権委員会がまとめています。

  日本図書館協会(JLA)著作権委員会が、「2021年著作権法改正と図書館サービス」というタイトルで、2021年著作権法改正に関して、改正の概要、図書館実務への変化についてまとめています。

 「改正の概要」はいろいろなところで述べられていますが、「著作権法の改正等に伴う、図書館実務での変化」は、図書館の現場においては知っておくと便利だと思いますので、良いですね。

2022/08/16

「地方公共団体における公文書管理の取組調査」の結果が公開されています。

  7月28日開催の第97回公文書管理委員会配布資料として、「地方公共団体における公文書管理の取組調査」の結果が公開されています。

 2022年4月1日時点の公文書管理のための条例、歴史公文書の保存に関する取扱い、歴史公文書の保管施設が調査されています。公文書管理のための条例等はすべての都道府県、市区町村は97%で制定されていること、歴史公文書に関するルールがある市区町村は47%歴史公文書の保存期間が永久となっているのは45の都道府県、46%の市区町村公文書法第5条に該当する公文書館を設置している都道府県は28団体、市区町村は32団体でした。

 公文書管理のための条例等はすべての都道府県にあるとしていますが、これは「等」が問題で、規則、要項、要領なども含まれるため100%なのですが(ただそれでも市町村が100%ではないことは問題ですが)、近年の状況を考えればここはやはり「等」を取って、「公文書管理のための条例」の制定状況を調査すべきでしょう。同じように歴史公文書に関するルールも、「ルール」という言い方ではなく、せめて「条例等」、ゆくゆくは「条例」の制定状況調査になって欲しいものです。

 「様々な取り組み事例」のうち、沼津市が、「学識経験者による指針、判断等に基づき、市史編さん等に必要がある⽂書を歴史公⽂書として選別を⾏っている」というのは初耳ですが、昨年まではこのような話は聞いたことがなかったので、今年度から始まったのかもしれませんが、このような取り組みを行っているのは大変良いことですね。

2022/08/15

袋井市図書館で、「conoco terrace(コノコテラス)」による診断、実施中!

  「conoco terraceコノコテラス)」とは、凸版印刷株式会社が、ハーバード大学ハワードガードナー教授が提唱したMI理論(多重知能理論)をもとに、早稲田大学本田教授と共同開発した、知能の発展度合いを可視化するアセスメントで、「いま子どもはどんな知能がどのくらい使えているのか」を「個性診断」と呼んでいる8つの脳力指標で推定する仕組みで、袋井市図書館ではその個性診断の結果をもとに、その子どもに合った絵本を紹介するというイベントを開催しているわけです。

 本当ならばお金がかかるところを、袋井市図書館に行けば、無料で個性診断をしてくれて、子どもにぴったりの絵本を紹介してくれるというのですから、近隣にお住いの方は行かない手はありませんよね😆

 対象は、2歳児くらいからで、8月31日まで開催とのことです。

2022/08/14

白雪姫の王妃は無罪‼小学生による静岡地裁での模擬裁判結果。

  このブログで7月に紹介した静岡地裁で小学生を対象にした模擬裁判8月12日に開催され、白雪姫を毒リンゴで殺害しようとしたとして、殺人未遂で起訴された王妃は有罪か無罪かについての裁判結果の記事が、8月13日の朝日新聞デジタル静岡で、「「白雪姫毒リンゴ殺人未遂事件」、小学生が模擬裁判 王妃への判決は」という記事になっています。

 王妃が起訴内容を全面的に否認していて、実際に事件に関与したかどうかが争点となったこの模擬裁判で、懲役7年の求刑に対し、下された判決は無罪!

 裁判官役の小学生の意見は割れ、判決文では「毒リンゴでもうろうとした中で白雪姫が聞いた高笑いが、王妃のものとは断定できない」などと述べられているということですが、もう少し細かい情報が欲しいことは事実ですが、実際の裁判でもこのような判断はあり得るだろうなぁと、小学生たちの判決には感心しました。

2022/08/13

長野県内市町村と長野県による協働電子図書館「デジとしょ信州」のサービスが始まりました。

 このブログで6月に紹介していた長野県と県内市町村の協働事業である「デジとしょ信州」のサービスが、8月5日から開始されています(概要についてはこちら紹介動画もあります)。

 「デジとしょ信州」、長野県DX Webサイトで確認しましたら、デジタル技術の活用により地域の課題を解決する取組を総理大臣が表彰する、「夏のDigi田甲子園」の長野県代表なんだそうです。

 「夏のDigi田甲子園」なんてあったんだぁと思い、「夏のDigi田甲子園」静岡県代表は何なんだろうと確認しましたら、「デジとしょ信州」と同じカテゴリーの静岡県代表は「道路情報オープンデータ提供事業「しずみちinfo」という、通行規制や災害情報をリアルタイムにAPIによるオープンデータで提供するサイトのようですね。まさに、今日のように台風なんかの際に活躍するサイトです。スマートフォン版もあります。静岡県民の皆様、ぜひ清き一票を!😁

2022/08/12

栃木県立図書館が、「栃木県立図書館デジタルコレクション」をリニューアル!

  栃木県立図書館が、「栃木県立図書館デジタルコレクション」をリニューアルし、「栃木県立デジタルコレクション行政資料アーカイブ」と統合して、デジタル化資料を検索・閲覧するためのポータルサイトとしました(新しい「栃木県立図書館デジタルコレクション」はこちら)。

 デジタル化した資料のうち、文化財指定資料県ゆかりの作家や研究者の自筆原稿などのほか、収集した行政資料アーカイブも閲覧できるようになりました。行政資料は、近年電子ファイルでの刊行が増加していることから、このようになったようですが、行政資料の電子ファイルでの刊行(多くはPDFファイル)に関しては、全国的にもそのような傾向が多くなっているので、各地で同じような対策が取られつつあると思います。

 「栃木県立図書館デジタルコレクション」の「行政資料アーカイブ」をのぞいてみると、現在は44件あり、2018年ころからの資料のようですね。行政資料の電子ファイルによる刊行は、おそらく今後さらに多くなっていくことと思いますので、早いうちから対策を取られたことは、大正解だと思います。

2022/08/11

文化庁の 「文化部活動の地域移行に関する検討会議提言」が公開されています。

  8月9日に文化庁で開催された「文化部活動の地域移行に関する検討会議(第7回)」で、「文化部活動の地域移行に関する検討会議提言」が出されています。

 学校の部活動に関しては、運動部が経済産業省が中心、文化部は文化庁が中心で、文科省は何しているんだという感じはしますが、とりあえず学校から部活動を切り離す方向に進むのであれば、どこが音頭をとっても良いので、しっかりと検討してくれることを期待していますが、中学校の文化部は運動部に比べて数も少なく、運動部と並んで教員にとって負担となりそうなのは吹奏楽部くらいだと思いますが、逆に言えば中学校ではそれほど文化部の活動が活発ではないわけですから、現状では教育的意義は薄いと言わざるを得ません。だとしたら、文化部の方が学校から切り離しやすいと思われます。

 今回の提言では、「今後の目指す姿」として、「単に文化部活動を学校から切り離すということではなく、子供たちの望ましい成長を保障できるよう、地域の持続可能で多様な文化芸術等に親しむ環境を一体的に整備し、地域全体で子供たちの多様な文化芸術等の体験機会を確保する必要がある。このため、地域の実情等に応じ、適正なガバナンスを確保した文化芸術団体等が組織化され、指導を希望する教師を含め専門性等を備えた指導者やふさわしい施設を確保し、適正な活動時間の中で多様な活動が提供されることを目指すべきである。」とされていますが、ある程度の人口規模を持つ地域でしたらそれも可能ですが、逆にそうじゃない地域では難しいでしょうね。まぁ、運動部の問題も同じで、地域の実情をきちんと認識しているわけではないでしょうから、仕方が無いですが…。

 一方で、「高等学校等については、義務教育を修了し進路選択した高校生等が自らの意思で文化部活動への参加を選択している実態や、多様な教育活動が行われる高等学校の中で文化芸術等に特色を有する学校が存在することなどの面で、中学校等とは異なる状況にある。」という認識は、これもあまり実情を把握していないなぁと思いますが、確かに「文化芸術等に特色を有する学校が存在する」のは事実ですがその数は多くないですし、高校での文化部への参加の選択も、部活動加入を強制されて運動部を避けた結果ということが多いのではないかと思います。まぁ、中学校での部活動の在り方が変われば高校も変わるというのは、文化部でも同じだと思います。とにかく学校から部活動を切り離すということを早急に実施してくれないと何も変わりませんので、すぐにでも実施してくれることを望みます。

2022/08/10

名古屋大学附属図書館、電子コレクションの一部を、日本で初めて“JSTOR Open Community Collections”で公開!

 名古屋大学附属図書館が、「高木家文書」と「伊藤圭介文庫」の電子コレクションの一部を、日本で初めて“JSTOR Open Community Collections”で公開しました。

  JSTOR OCCは、全世界の大学や美術館等のコレクションのデジタル画像を公開するプラットフォームで、200以上の機関が800以上のコレクションを公開しています。今回、名古屋大学附属図書館が公開したのは、高木家文書および伊藤圭介文庫の貴重資料電子コレクションの一部ですが、これらの資料は以前から「附属図書館電子コレクション」で公開されていましたが、新たなデジタルアーカイブ・プラットフォームの構築を目指しているそうで、今回のJSTOR OCCでの貴重資料コレクションの公開は、この取り組みの一環なんだそうで、あくまでも試験的な公開で、12月末まで公開予定だそうです。

 インターネットで世界中の公開資料を見ることができるとは言え、実際どこに何があるのか分からないわけですから、海外の有名なプラットフォームで公開することによって、その存在をアピールできますし、海外にも多くいる日本研究者が資料を使うことができるようになることで、日本の研究がますます進むことになるわけですから、このような動きは他の組織でも積極的に行うべきですね。

2022/08/09

日本歴史学協会が、内閣総理大臣と衆議院・参議院議長宛に「公文書館法の専門職員に係る附則2の撤廃を求める要望書」を提出しました。

  日本歴史学協会が、「公文書館法の専門職員に係る附則2の撤廃を求める要望書」を、内閣総理大臣と衆議院・参議院議長宛に提出し、その要望書を公開しています。

 要望書にもあるとおり、附則2は、1988年6月の「公文書館法の解釈の要旨」で、「本項は、現在、専門職員を養成する体制が整備されていないことなどにより、その確保が容易ではないために設けられた特例規定である」と説明されていますが、特に地方自治体は、この規定を根拠にして専門職を採用しないわけで、この規定が存在する限り、国立公文書館が「認定アーキビスト」の資格を作ったり、各大学でアーキビストの資格のためのコースを設置したりして専門職員を養成する体制が整備され専門職員の確保が可能となったとしても、地方自治体は専門職を採用しなくても良いので、採用しないのです。

 有識者と呼ばれている多くの方々が、今後はAIが発達していくので、専門的知識を持った人材が必要とされていくという話をされていますが、現状を見る限りそれがいつ来るのか、本当にそういう時代が来るのか、半信半疑というのが現実であるゆえ、特に行政では専門職が正式に置かれることが多くないのです。

 しかし、本当にそういう時代が来てから、あわてて設置するのでは、明らかに対応が後手に回るわけです。私から言わせれば、現状の日本は既に後手に回っている、先進国とはいいがたくなっていると思うのですが、ひいき目に見て何とか先進国の一員であると言えるうちに、様々な準備をしておく必要があり、公文書館の専門職員も、そのような一つであると思います。

2022/08/08

「博物館・美術館における利用者の安全性・利便性の向上に関する調査-ユニバーサルデザインの推進を中心として-」の結果報告書が公開されています。

  総務省近畿管区⾏政評価局が、大阪府、京都府、奈良県の国立博物館等を対象に行った、障害のある人等の多様な利用者に配慮した施設・設備の整備状況、ウェブページによる情報提供状況、展示の工夫や鑑賞の支援の実施状況を調査した結果が、「博物館・美術館における利用者の安全性・利便性の向上に関する調査-ユニバーサルデザインの推進を中心として-」として報告書にまとめられ、公開されています。

 調査結果の概要は、報道資料のとおりですが、国の施設ですから、本来は民間のお手本になるべき存在なのですが、国立博物館とは言え、案外未整備な部分があるんですね。

 今後、博物館・美術館が障害者等多様な利用者に配慮した取組を行う際の「手がかり」とするための「博物館・美術館におけるユニバーサルデザイン推進サポートブック」も公開されましたので、よく読んで、どのような点を考慮すれば良いのか、改めて確認することが大切ですね。

2022/08/07

清教学園中・高等学校の、「探究学習と図書館活用のギャップを埋める授業実践の検討」結果は興味深いですね。

  大阪府河内長野市の清教学園中・高等学校が、文部科学省からの委託事業として行った、「探究学習と図書館活用のギャップを埋める授業実践の検討」について研究の結果を公表しています。

 学校図書館大賞の受賞歴を持つ図書館であり、授業で活用できる体制が整っており、実績もあるにもかかわらず、高等学校の探求学習で図書館が活用されないという、他の学校から見ても、そのような環境で使わないなんてもったいないと思わずにはいられない状況を改善するための研究です。

 ただ、この研究を見ると、我々はそもそも環境が整備されていないからできないと思っているのですが、必ずしもそうではないということなんだなぁと思ったわけです。言われて見れば、勉強ができる環境があっても全員がやるわけではなく、やるべきモチベーションがなければやらないということは経験上理解しているつもりなのですが、改めてこの研究結果を見て、モチベーションが大事なんだなぁってことがわかりました。

 ただ、生徒主体でテーマを設定するためには、それを可能とするための事前準備が必要であり、その準備自体がかなり手間がかかるだろうなぁと思います。文科省からも通知されているので、図書館活用を実践したいのはヤマヤマですが、環境を整えて、生徒主体で活動するための準備(生徒自身の意識の変化、受け身からの脱却を含む)をして、やっと探求学習での図書館活用に取り組めるのだと考えると、実践する前に職場を異動になってしまいそうです😅

2022/08/06

「被爆77年」、記録を残し、語り継ぐことが大切ですね。

 今日8月6日の朝日新聞の社説のタイトルは「被爆77年の危機 広島・長崎の「忘却」を許さぬ」です。

 ロシアによるウクライナへの侵攻によって、例年よりは関心が高いわけですが、77年も経つと「忘却」というよりは「知らない」状況になっているんだと思います。それはそれで仕方がないことですので、関心が高い今を機会に、知らしめていけば良いわけです。

 今日の中日新聞の社説では「記憶と記録が抑止力 原爆忌に考える」と題して、一般社団法人「昭和文化アーカイブス」代表理事の御手洗志帆さんのことが書かれていて、新藤兼人監督の「原爆の子」に出会って「私だって本当に何も知らなかったんだ。この映画をみんなに見てもらいたい」と、その活動をスタートしたことについて書かれていますが、一人でも多くの人が「知る」ことによって、「原爆」や「戦争」の恐ろしさを知ることが大切だと思います。

 「ウクライナのことでロシアが核の使用をほのめかすとか、原発を攻撃するとか、日本も核を持つべきだという声が上がるとか、世界は危険な方へ流れています。でも例えば原爆の本当の恐ろしさを知れば、そんな話にはならないと思うんです、知らないって怖いんですよ」という御手洗さんの言葉にもあるように、「知る」ことで、「核は過ち」であり、また朝日新聞の社説にあるように「核戦争は地球の気候を破壊する」と考えてくれることが期待されます。今は様々な記録情報がアーカイブされていて、ネットなどでも比較的手軽に見ることができるようになっていますので、ぜひ知って欲しいと思います。

2022/08/05

京都大学研究資源アーカイブ、「田中淡建築庭園写真, 1967-2003」を公開

  京都大学研究資源アーカイブで、「田中淡建築庭園写真, 1967-2003」が公開されています。

 「田中淡建築庭園写真, 1967-2003」は、京都大学名誉教授の田中淡(1946–2012)が、中国建築・造園史の研究活動において撮影した建築・庭園遺構等の写真、および野帳で、おもに1971年から74年に文化庁文化財保護部文部技官として建造物の調査修理に携わった時期から2010年に京都大学人文科学研究所を退職するまでの調査研究の記録で、ポジ・フィルム約30,000点、ネガ・フィルム約16,500点、アルバム17冊、紙焼き約4,000枚、ノート31冊だということです。

 ポジ・フィルムしか見ていませんが、どの写真も大変きれいで、撮影角度も非常に良く、良い位置を撮影しているので、情報量が大変多く非常に役立つと思います。いろいろな活用が考えられます。京都大学は大変すばらしい資料を公開してくれたと思います。

2022/08/04

沖縄県立図書館で、「沖縄県系移民渡航記録データベース」が公開されました。

  沖縄県立図書館が、ハワイ沖縄系図研究会、沖縄移民研究センターと協働で開発した 「沖縄県系移民渡航記録データベース」を公開しています。

 1900年~1937年の間に、沖縄県から海外へ渡った沖縄県系移民約5万件の渡航記録を、漢字及びローマ字で検索することができます。渡航記録のデータは、外務省外交史料館が所蔵している「海外旅券下付表」などから、沖縄県関係者を抜粋し編纂した図書『沖縄県史料 近代5(移民名簿I)』 などに基づき作成されているとのことです。

 移民を個人名レベルで検索できるとは、さすが沖縄県ですね。数年前、静岡県の海外移民に関して調べたことがありますが、先行研究および各統計書を駆使しても、移民者の人数を調べるのが精いっぱいだったので(それで十分だったわけですが)、個人の顔が見えるレベルで分かるなんて、なんと素晴らしいことなんでしょう😂

2022/08/03

「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」、10万人達成記念・限定記念証を配布開始!

  「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」が、入館者10万人を達成したとして、限定記念証の配布を開始しました。

 来年1月15日まで全6種類の来館記念証を月替わりで配布するとのことで、北条家の家紋「三つ鱗」を背景に「鎌倉幕府二代執権 北条義時」、「千鶴丸の母 八重姫」、「北条家を見守る兄上 北条宗時」、「鎌倉幕府初代執権 北条時政」、「鎌倉幕府三代執権 北条泰時」、「御台所・尼将軍 北条政子」ということで、各3,000枚の計1万8,000枚が用意されているとのことです。

 8月2日づけの中日新聞デジタル静岡版に、上記の6種類の写真が出ています。ちなみに、8月は以下のように「千鶴丸の母 八重姫」です。

 

2022/08/02

令和3年度社会教育調査の中間報告が公表されています。

 3年ごとに実施されている社会教育調査の中間報告が公表されました。

 確定値は、令和5年3月に公表予定だとのことですが、「調査結果の主な概要」として、

(1)施設の状況
 公民館や社会体育施設は減少傾向にある中、前回(平成30年度)調査から図書館、博物館、生涯学習センターは増加しており過去最多。
(2)施設の運営状況
 ① 公立の社会教育施設のうち、指定管理者を導入する施設は全体の約3割で、すべての
施設で前回調査から増加。
 ② 社会教育主事の数は減少しているが、図書館の司書、博物館の学芸員のほか、社会体育施設や劇場,音楽堂等の指導系職員の総数は増加を続けており、過去最多。
 ③ 令和2年度間における社会教育施設の1施設当たり利用者数は、前回調査と比較してすべての施設で減少。
 ④ 令和2年度間における国民1人当たりの貸出冊数及び貸出回数は、前回調査と比較して、減少している。

となっています。
 
 数字を見ると、図書館は平成30年度3,360、令和3年度3,400、博物館は平成30年度1,286、令和3年度1,306なので、確かに図書館、博物館は増えているんですね。施設ですから、そんな簡単にはできないわけですが、コロナの間なのにどうして増えているのか不思議です。また、図書館司書も平成30年度20,130、令和3年度21,523、博物館学芸員平成30年度5,025、令和3年度5,357、博物館類似施設学芸員平成30年度3,378、令和3年度3,684ということで増えているんですが、これも何故増えているのか、理由が知りたいですね。ただ職員数が増えていても、司書や学芸員は非常勤が多いですから、単純には喜べない気がします。
 ちょうど、図書館問題研究会が、アピール「図書館法を改正して公立図書館に司書の必置を求めます」をウェブサイトに掲載していますので、リンクを貼っておきますが、とにかく日本は専門職に対して冷たいというか、まぁ行政がジェネラリスト型なので、なかなか理解されないことが多いですが、現実は専門職は多くいて、条件が悪くともプロフェッショナルとして仕事をしてくれている人たちがいるから成り立っていることが多いのですが、それがあまり注目されないのは残念なことです。

2022/08/01

「幻のパン祖のパン」、めっちゃウマそう!

  7月31日付け東京新聞TOKYOWebに、「「パン祖のパン」181年前の幻のレシピ発見 兵糧パンと違いふっくら メモ基に地元業者が再現 静岡県伊豆の国市で」という記事が出ていますが、そこに出ている写真のパンが、めっちゃウマそうです!!

 「日本のパン祖」と呼ばれる韮山代官江川英龍が、1842年兵糧用に初めてパンを焼いたとされていて、そのパンはいわゆる「乾パン」らしいのですが、今回橋本先生が発見したパンのレシピは1841年5月26日のこととして記されていたとのことですが、コショウがきいたパンで、ドイツ系ってことらしいです。

 ドイツって言われると、ライ麦のパンなのかと思いましたが、写真を見る限りは小麦粉のパンで、玉子も使われているようなので、現代でも十分通じるものだと思います。ぜひ販売して欲しい😆