続・人間老いやすく、学成りがたし: 日本人集団の起源についての新しい研究成果が、「サイエンス・アドバンシズ」に掲載

2021/09/20

日本人集団の起源についての新しい研究成果が、「サイエンス・アドバンシズ」に掲載

  9月17日付けの「SCIENCE ADVANCES(サイエンス・アドバンシズ)」VOL. 7, NO. 38に、ゲノム解析による日本人集団の起源に関する研究論文「Ancient genomics reveals tripartite origins of Japanese populations」が掲載されました。

 1991年に東大名誉教授だった埴原和郎氏が唱えた「二重構造モデル」が従来は定説だったわけですが、今回の研究では縄文人と弥生人が混血したというだけではなく、古墳時代に北東アジア由来、東アジア由来の遺伝情報が加わったという話のようです。

 近年ゲノム分析による研究が進んでおり、今回の話よりも前に「二重構造モデル」を覆すような研究が既にいくつか出ていましたので(例えば、現代人は縄文人のゲノムを10%ほどしか受け継いでいないとか、古墳時代~飛鳥時代に、おそらく東北地方において、縄文系の人々と渡来系の人々の混血が生じているなど)、今回の研究も(データのサンプル数が少ないのが若干に気になりますが)、これらにプラスして「二重構造モデル」が破綻していることの裏付けになるでしょう。

 東の端にある島国ですから、西から人々が移動してくれば、現在の日本列島に行きつくわけですから、アジア各地から人々がやってきたということは、普通にあり得るわけで、それが科学的な裏付けを得たということですね。

 国際共同研究チームによるゲノム研究は、他にもいくつかのチームで研究されてますので、今後新たな研究成果が発表されることでしょう。

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