5月5日の朝日新聞デジタルで、「小学生の学習意欲、コロナ禍で低下 勉強の仕方に悩みも 親子に調査」という記事が出ています。
コロナにより、「家族旅行」と「地域行事への参加」が19年から21年にかけて、それぞれ30ポイント、43.8ポイントと大幅に落ち込み、小学4年生~高校3年生の、携帯・スマホの1日あたりの利用時間は22年に83.3分で15年から7年連続で増え、ゲームは22年に47.7分で15年から21年まで6年連続で増加、22年は前年比で6.1分減少、パソコン・タブレットは22年に31.7分で15年から7年連続で増加したという結果が出ています。これは体験する活動が減った分、携帯・スマホ・パソコン・タブレットに触れる時間が増えたのではないかと想像できます。
一方、「勉強しようという気持ちがわかない」という質問に、「とてもあてはまる」または「まああてはまる」と答えた小学4年生~6年生の割合は22年に53.7%、16年以降で初めて5割を超え、コロナ禍前の19年と比べると19.9ポイント増加、中学生、高校生も19年から3年連続で増えているが、増加幅は中学生が13.6ポイント、高校生が9.5ポイントで、小学生が最も大きかったという結果になっています。
また、「上手な勉強の仕方がわからない」という質問に、「とてもあてはまる」または「まああてはまる」と答えた小学4年生~6年生の割合は61.1%で3年連続増加、19年から18.5ポイント増え、割合は中学生(68.1%)と高校生(73.2%)のほうが高いが、増加幅は小学生が一番大きかったということです。しかし、学校外の学習時間の減少はわずかです。
各回答の統計的な関連を調べたところ、携帯・スマホ、ゲームの時間が増えたり、旅行や行事などの体験が減ったりすると、学習意欲や学習方法の理解が下がる傾向がみられたということなのですが、これらについて総合的に考えると、小学生ほど体験を通じて学んだり、考察したりすることが多く、その時間が減ったために、学習方法の理解の低下につながり、そのためやる気が起きないということになったのではないでしょうか。ただ、勉強しなければならないという状況は変わらないので、学校外の学習時間はあまり減らないということなのでしょう。
しかし、気持ちが乗らず、それを紛らわすために、携帯・スマホ・パソコン・タブレット、ゲームなどの時間が増えたと考えられるのではないでしょうか。携帯・スマホ・パソコン・タブレット、ゲームなどは、非常に簡便な暇つぶしの道具になっているということなのか、子どもによっては逃げ道になっていると言えないでしょうか。依存はその結果と考えられるのではないかと思います。
逆に考えると、学齢が低いほど、様々な体験を通じての学びが多く、それゆえ体験することは非常に重要だと言えるのではないかと考えます。大人になっても、実務を通じて学んだことは身につく気がしますし、応用が利くような気がします。子どもは何かを体験するなかで、試行錯誤を繰り返し、答えを導き出す方法を見つけるのでしょう。そのような機会が多ければ多いほど、様々な場面で応用が利くようになり、勉強の際にもそれが活かされるということなのではないかと思います。この調査は、子どもにとっての体験の重要性を確認するものになったように思われます。