続・人間老いやすく、学成りがたし: 今日8月22日の静岡新聞社説の「戦争遺跡の保存」について

2021/08/22

今日8月22日の静岡新聞社説の「戦争遺跡の保存」について

  8月22日、静岡新聞の社説が「戦争遺跡の保存 本格的な確認調査急げ」というものだったので、少しコメントします。

 一読して、主張していることは悪くないのですが、基本的に戦争遺跡=アジア・太平洋戦争時のもの、という感じで話をしているようですが、社説の中にも浜松市北区にある「凱旋紀念門」が出ていますが、戦争遺跡といった場合、主に近代になってからの対外戦争に関するものを指すので、台湾出兵、日清・日露戦争、第一次世界大戦が含まれます。また、直接戦争にかかわる旧陸海軍施設だけではなく、社説にもあるように強制労働が行われた鉱山跡などもあるので、見方によっては相当数あると考えられます。仮に旧陸海軍施設を中心に考えても、コンクリート製のものや木造のもの、地下壕のように直接地面自体が遺跡というものもあり、さらに遺跡周辺の開発状況の影響もあり、劣化の程度は1つ1つ違いますので、一口に保存といっても、なかなか取り扱いが難しいと思います。

 ですから、社説タイトルにあるように、戦争遺跡の現状確認調査が必要であることは間違いないのですが、ある程度知識がある人が確認しないと、分からない部分もあるので、かなりの時間が必要となるでしょう。ただ、確かに手をこまねいている間に、どんどん無くなっていく可能性は高いので、早急に取り組む必要は確かにあります。民間団体や個人レベルで取り組むには限界がありますので、基本的には行政が行う必要があるでしょう。かつての中世城郭や近代化遺産の調査でやった方法、文化庁が補助金を出して、都道府県で取り組むという形でやるのが一番良いと思うのですが…。


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