続・人間老いやすく、学成りがたし: 近代教科書デジタルアーカイブ

2021/10/28

近代教科書デジタルアーカイブ

  10月19日に、国立教育政策研究所教育図書館の「近代教科書デジタルアーカイブ」に、「教師用国定教科書」と、第二次世界大戦終戦(昭和20年8月)後、昭和21年度に使用された「暫定教科書」、昭和22年度以降戦後検定教科書開始までに使用された「文部省著作教科書」など、約1,500冊の本文画像が追加されたと発表されています。

 「近代教科書デジタルアーカイブ」には既に、明治検定制度以前の「明治初年教科書」、1886年5月「教科用図書検定条例」以降の「明治検定教科書」、1903年4月「小学校令」の改正より始まった教科書国定制度による「国定教科書」、「旧制中学校教科書」「高等女学校教科書」のPDFがアップされています。

 今回追加された「教師用国定教科書」は、今日で言う「教師用指導書」なわけで、指導の目的や指導内容が注書きされ、備考として解説が付けられています。「暫定教科書」にも教師用があり、こちらはかなり詳細に、教育の目的、指導方針、指導法が示されています。それまでの価値観が180度変わった状態の中で、教育の使命は非常に大きかったことは想像できますが、教師用の「暫定教科書」を使って授業をやるとなると、かなりきっちり読み込まないと授業ができないのではないかと思うほど詳細です。

 話が代わりますが、「旧制中学校教科書」って案外難しいです。旧制中学校は今日の高校ですが、歴史は、日本史、東洋史、西洋史と3つですし、地理も日本地理、世界地理、郷土地理があります。「高等女学校教科書」は中等学校と言っても、中学校の教科書よりは簡便な感じです。歴史で言えば、高等女学校がA科目、中学校がB科目と言ったイメージのように思います。

 中学校の教科書で時代性を感じるのが、「軍事科学」とか、「支那語」があるところですね。「軍事科学」って、どこの中学校でも普通に授業が行われていたのでしょうか?大学時代、特に深く考えずに第二外国語を中国語にして、大いに後悔した経験のある者としては、中学校、現在の高校相当で英語以外に中国語をやるなんて…と思ってしまいましたが、みなさん、あの四声や軽声をうまく発音できたんでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿