中国東北部の旧満州からの引き揚げ者が開拓した浜松市北区都田白昭(はくしょう)の歴史を伝える「白昭の歴史を語る会」が、『都田白昭満州開拓村物語』を刊行したとの記事が、10月14日付けの中日新聞に出ています。また、昨日10月29日に浜松市長に書籍の刊行を報告したようです。
静岡県下では単独・混成・義勇開拓団など、さまざまな形態による旧満州開拓団が編成されています。浜松開拓団は、昭和 17 年 3 月 10 日に移住しましたが、大戦中の統制経済導入により職業を失った小売商・会社員・職人などが多数を占めたことにより、営農経験のない都市商業者を中心にして編成が行われた転業開拓団 です。
旧満州で終戦を迎えた浜松開拓団は、新京(長春)で約 1 年間の難民生活を経験し、日本へ帰国したのは、昭和 21 年の 8 月下旬から 9 月上旬にかけてで、大戦中までは軍用地として使用されていた白昭に、経済的およびその他の理由で市街地で生活することのできなかった団員が、旧満州開拓での経験を活かして集団で入植したものです。
令和になり、昭和はますます遠い時代になりました。戦争経験者も本当に少なくなり、満州の開拓などに関しても、経験者が少なくなってしまっていますので、直接の経験者の証言をもとに編集されたこのような書籍は大変重要です。戦争やそれに関連することは、日本の歴史において、純粋に大変大きな出来事であったわけですから、戦争自体の評価はともかく、戦争とそれに関連する歴史について知ることは、日本人として必要なことです。さらに白昭は、戦後開拓の歴史を語る場所ですから、『都田白昭満州開拓村物語』の刊行は、大変意味のあることだと思います。
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