続・人間老いやすく、学成りがたし: 人口変動は、資本主義の矛盾の表れだよね(朝日新聞社説を読んで)。

2023/01/04

人口変動は、資本主義の矛盾の表れだよね(朝日新聞社説を読んで)。

  今日1月4日の朝日新聞社説は、「人口変動という挑戦 不均衡の解消に国際結束を」というタイトルです。

 「世界中の持てる国と持たざる国の間に存在する大きな溝を埋めない限り、緊張や不信、危機、衝突に満ちた80億人が争う世界を迎えることになる」というグテーレス国連事務総長が出した声明は最もだが、果たして溝を埋めることは可能なのか。

 国家間の不均衡が問題になっているのも、現代においても「国民国家」の概念から抜け出すことができず、「国民国家」ごとの枠組みで発展している資本主義が、「国民国家」の成長を支えているから不均衡につながるわけだが、多様な経済的な不安定さがあり、全ての人々に幸福を提供する事はできず、自然環境に持続不可能な損害を与えるにもかかわらず、我々が資本主義を捨てられないのが問題なのである。

 我々は資本主義のなかで考えているので、グテーレス国連事務総長の声明にある「持てる国と持たざる国」というものは、例えば「国民国家」の枠組みが無くなり、世界が一つの国家になったとしても、世界のなかで「持てる地域と持てない地域」が無いという状況を想像するのは難しい。だから、そもそも資本主義体制で物事を考えていること自体が、溝を埋めることができない原因なのかもしれない。

 これも昨日の民主主義と同じで、今のところ資本主義よりも良いシステムが見当たらないから、いろいろな矛盾を抱えているとはいえ、当面はこれに修正を加えながら行くしかないという、かなり消極的な選択である。資本主義の問題は、民主主義の持つ問題よりも、より世界的な矛盾が解決できない原因のように思われるので(温暖化問題しかり、貧困問題しかり)、資本主義を改良することが、これからの世界に最も必要なことだと思うわけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿