続・人間老いやすく、学成りがたし: 内田良氏の「教員も子供も追い詰められる 長時間労働、校則、いじめ… 2022年の教育問題」を読んで思うこと。

2023/01/01

内田良氏の「教員も子供も追い詰められる 長時間労働、校則、いじめ… 2022年の教育問題」を読んで思うこと。

  2022年12月31日のYahooニュースに、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授内田良氏の「教員も子供も追い詰められる 長時間労働、校則、いじめ… 2022年の教育問題 #日本のモヤモヤ」が出ています。

 このなかで、内田良氏は、2022年に語られた教育問題のうち、

1.教員の長時間労働に関連して「部活動の地域移行」

2.校則改革

3.「らしさ」を問う

の3つについて述べています。

 1.の「部活動の地域移行」について、「地域移行のハードルは、とてつもなく高」く、「移行は容易ではな」いが、公立中学校の教員の80.8%が地域移行に賛成、「教員自身に小学校6年生以下の子供がいない場合でも77.7%が賛成しているが、子供が2人以上いる場合には97.8%とほぼ全員が地域移行を望んでいる」としています。

 2.校則改革については、「生徒の活躍は」良いことだが同時に、「教員の絶大な権力を感じ取ってしまう」のであり、「結局のところ、教員側の意向次第で、校則はいかようにでもなる。生徒による校則改革が花開くためにも、まずは教員が先に変わらなければならない。」とする一方で、「教員が生徒の服装や頭髪が乱れぬようにと気を配ってくれることは、秩序の安定をもたらすのかもしれないが、それは同時に教員の業務を増やすことにもつながっている。教員が生徒への気遣いをやめたとき、そこに生徒の自由と、教員の負担軽減が見えてくる。校則改革は、教員の働き方改革にも通じる取り組みと言える。」としています。

 3.「らしさ」を問うというのは、現在学校で行っていることは、既に限界に来ているとして、「いじめ対応をはじめ、聖職者たる教員がすべてを受け止めるのではなく、外部の専門家や機関にゆだねていく。ハードルが高いことばかりかもしれないが、部活動と同じように手放すことを模索していかねばならない。」、「「お金や時間に関係なく子供のために尽くす」という「先生らしさ」。服装・頭髪の「中学生らしさ」「高校生らしさ」。かつては、そうした「らしさ」の追求が功を奏したことも多々あったことだろう。だがそれがいまや、子供や教員から、安全・安心な学校生活を奪っているように見える。」としています。

 「私の目には、学校はとっくに限界にきているように見えてならない。」と内田良氏は述べています。

 以上を読んで思うことは、自分の主張はまんざらでもなかったということです。つまり、現在の学校はいろいろなことを抱え込みすぎて、学校でやるべきことではないことまで引き受けてしまっていて、本来の「教育」がうまく行えなくなっているのであり、それゆえ学校が本当にやるべきことに業務を絞るべきだということです。思いきって、現在の学校を解体して、一から教育の場を再構築しなおす必要があるだろうと思っています。今度、人口が減少していくなかで、日本を国家として維持していくためには、未来を担う若者にきちんと教育を受けさせる必要があるのです。

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