2月9日から、文部科学省において、第5次「子どもの読書活動推進に関する基本的な計画」の案に関するパブリックコメントが実施されています。
「第5次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」案」は、第4次基本計画が閣議決定された平成 30 年4月以降、視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(以下「読書バリアフリー法」という。)の制定、第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」(以下「第6次学校図書館計画」という。)の策定等を通じ、子どもの読書環境の整備が進められているとする一方で、世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、GIGA スクール構想による学校の ICT 環境の整備等により、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化しており、子どもの読書活動にも影響を与えている可能性があるとの認識の基づいて、子どもの読書活動の推進を目指して、新たな「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」として立案されたものです。
小学4年生から高等学校3年生を対象とした、5月における1か月間の平均読書冊数に関する調査によると 、平成 13 年度と令和4年度を比較すると、小学生 6.2 冊から 13.2 冊、中学生 2.1 冊から4.7 冊、高校生 1.1 冊から 1.6 冊と、いずれの学校段階においても読書量は令和4年度の方が多く、第4次基本計画の初年度に当たる平成 30 年度(小学生 9.8 冊、中学生 4.3 冊、高校生 1.3 冊)と比較しても、令和4年度の読書量の方が多い一方で、令和4年度の1か月に本を1冊も読まない子どもの割合である不読率は、小学生 6.4%、中学生 18.6%、高校生 51.1%であり、高校生の不読率は、小学生、中学生に比して、高い状況にあります。新型コロナウイルスによる各学校の臨時休業等により、児童生徒による学校図書館へのアクセスが一定期間制限され、図書館においても、臨時休館や開館時間の短縮、入館人数の制限等を余儀なくされたことが、子どもの読書活動にも影響を与えた可能性があると考えることもできますが、中高生はスマホ所有率が高く、特に高校生はおそらくほとんどの生徒が個人のスマホを持っていて、本を読むよりはスマホで動画を見ることが多くなっているのではないかと想像されますから、不読率が50%を超えるという状況になっているのでしょう。学力の低い生徒にとっては、漢字や読み取りの難しい文章よりは、自分の好きな動画を(特に意識せずとも勝手に情報が与えられるわけですから)見たり、マンガを読む方が簡単に楽しめるわけですから、なおさら読書はしないのでしょう。
こう考えると、小中学生はともかく、高校生の読書活動をするというのは、別に考える必要があり、どちらかと言えば、大人への読書活動の推進と一緒に考える方が良いと思われます。ちなみに、パブコメの締め切りは3月1日15時までとなっていますので、ぜひ意見を送りましょう!
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