続・人間老いやすく、学成りがたし: 現在は、まさに『「現実」主義の陥穽』に陥っていると言えるでしょうね。

2023/02/21

現在は、まさに『「現実」主義の陥穽』に陥っていると言えるでしょうね。

 2月20日の朝日新聞デジタルに、「日本は目の前の現実に押し流されていないか 宇野重規さんの問いかけ」という記事が出ています。

 東京大学社会科学研究所の宇野重規教授は、岸田政権が自衛隊に敵基地攻撃能力(反撃能力)を持たせる方向にしている現状を、「丸山眞男がかつて言った、「実際の現実は日々作られているにもかかわらず、現実はすでに与えられたものであって変えることはできないと考えてしまう思考のあり方である『「現実」主義の陥穽(かんせい)』に陥っているのではないでしょうか」と述べています。

 『現実』主義の陥穽」は1952年の論文ですが、まさにその通りだと思います。コロナ対策しかり、また同じく今日2月20日の朝日新聞デジタルに出ている「原発再稼働、賛成51% 震災後初めて賛否が逆転 朝日新聞世論調査」の記事も同じことだと思います。

 東日本大震災から3月11日で12年経つわけですが、「脱原発」がいっこうに進まず、それどころか、原発の新規建設や60年を超える運転を認めることを盛り込んだ「GX実現に向けた基本方針」が閣議決定されるという大きな原子力政策の方向転換も、電気代の高騰という現状の前に人々が屈服してしまっているように思えてなりません。しかし、これは大変危険なことです。想像力を封印してしまうような「現実主義」が大きな勢力となった時、人々は自由な思考を奪われ、「大きな声の人」の意のままになってしまう危険性をはらんでいます。我々は過去の歴史から学び、その問題点に気づいて、自らの頭で考えることが必要です。

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