続・人間老いやすく、学成りがたし: 「学校運動部活動指導者の実態に関する調査」結果について

2021/07/16

「学校運動部活動指導者の実態に関する調査」結果について

  公益財団法人日本スポーツ協会が今年(2021年)調査した「令和3年 学校運動部活動指導者の実態に関する調査報告書」が、7月15日に公表されました。その報告書の中で、気になったのが、次の2点です。

・中学校の4割以上、高校の7割以上が、スポーツ庁のガイドラインで定める活動時間を超過している。

・ガイドラインで、平日2時間、休日3時間、週当たり計11時間の活動時間の上限を設けているが、超えていなかったのは、中学校が58%、高校は26%だった。

 明らかにオーバーワークですね。熱心なのは悪いことではありませんが、これが本来の学習指導に響いていないか。先生だけではなく、子どもにとってもやりすぎということはないのか。今回の調査からはわかりませんが、調べてみる必要があるでしょうね。

 この他の点で気になったのは、調査の回収率の低さです。指導者12,000人(中学校6,000、高校6,000)に発送して、回収数が総数4,979(中学校2,275、高校2,704)で回収率が41.49%中学校37.92%、高校45.07%)と半数に届いていません。これは前回平成24年に調査した報告書を見ると、発送総数12,355(中学校6,145、高校6,210)、回収総数8,589(中学校4,047、高校4,542)、回収率総数69.5%中学校65.9%、高校73.1%)と結構高い数値ですので、比較的実態に迫れていると思われるのですが、今回のように半数にも満たない数値では、実態を十分反映できていない可能性が高いのではないかと思います。また、回答が少ないということは、回答するだけの気力が無いということなのでしょうか。本来ならば、そのあたりの理由も調査するべきでしょう。

 「#教師のバトン」で声を上げているのはごく一部だと思いますが、管見の限りでは部活動の問題を指摘する声は多いように感じています。そこから、今回の調査の結果を合せて考えてみると、回答数の少なさは、もう皆さん、疲れ切ってしまって答える気力も無いと考えられなくもありません。実際のところはわかりませんが、少なくとも現状において部活動は問題ありだと言っても良いでしょうね。



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