続・人間老いやすく、学成りがたし: 1月 2023

2023/01/31

「木曽谷模型」、廃棄されなかったからこそ、価値が評価されたわけです。

  1月29日の朝日新聞デジタルに、「明治期の巨大精密ジオラマ「木曽谷模型」 波乱の運命の末、文化財に」という記事が出ています。

 長野県木曽町の旧帝室林野局木曽支局庁舎に展示されている「木曽谷模型」は、町有形文化財に指定された、戦前の「西筑摩郡」の地形や街並みを再現した約5畳分に相当する8.7平方メートルのジオラマなのですが、1881年に東京の上野で開催された「第2回内国勧業博覧会」に出品するため作成されたとのことです。

 ただこのジオラマ、その後各地を転々として、1990年に110年ぶりに木曽へ里帰りを果たしたのですが、さらにあちこちに移され、2014年にやっと現在の旧帝室林野局木曽支局庁舎(現在は「御料館」という名称)に落ち着いたとのことです。模型が作製されてから、わかっているだけで11回引越しをしたとのことです(詳細はこちらに出ています)。

 これだけあちこちに移されたのに、いまだにきちんと残っているのは、「木曽ヒノキを使用した頑丈な造りであったことがそれを可能にしたと思われる」とされていますが、何よりもそれだけ移動されているのに、廃棄されなかったことが一番のポイントでしょう。どこかのタイミングで廃棄されていてもおかしくなかったわけですが、関係者が大切にしていたからこそ、文化財としても評価されたわけです。何でもそうですが、廃棄するのは簡単ですが、残されていたからこそ価値が出るというものです。この「木曽谷模型」を残してくれた歴代の関係者は、大変素晴らしいです。

2023/01/30

熊本市で「象嵌銘文刀剣」の出土、国内8例目。

  1月27日の朝日新聞デジタルに、「鉄刀に象眼文字で干支の「甲子年」 紀元604年制作か 熊本で発見」という記事が出ています。

 熊本城内のNHK放送会館跡地で何故古墳時代の鉄刀が?と思ったのですが、少し調べたら、熊本城内では1962年に横穴墓群が確認されていて、どうもそこから出土した可能性があるようです。

 熊本と言えば、国宝に指定されている「江田船山古墳」出土の、日本最古の銀象嵌銘の太刀がありますが、それに次いで熊本県内では2例目、国内でも8例目という大変貴重なものです。江田船山古墳の太刀は、埼玉県の稲荷山古墳出土の鉄剣銘から「ワカタケル大王」、つまり雄略天皇の時代と考えられていて、稲荷山古墳出土の鉄剣銘の「辛亥年」は471年と考えられるので、今回の「甲子年」の604年は、「江田船山古墳」出土の太刀よりも130年ほど新しいということになりますね。

 604年となると、古墳時代の終わりから飛鳥時代の初めころですから、その当時、熊本のこの地に、中央から象嵌銘の鉄刀を送られるような有力者が居たということですね。

2023/01/29

小中高生の睡眠不足と学校の関係、改めて整理して考えるべきです。

  昨日1月28日の朝日新聞デジタルに、「小中高生の睡眠障害、小児科医に聞く治療法 スマホだけではない原因」という記事が出ています。

 睡眠障害の原因として、小児科医が次の3つをあげています。

①塾や部活で睡眠時間が短くなっている

②ゲームなど電子機器の使いすぎで睡眠不足になっている

③ふとしたきっかけで学校に行きにくくなり、朝いつもの時間に起きられなくなって悪循環にはまってしまう

 ①につながることとして、「塾で夜遅くまで受験勉強をしたり、部活でスポーツや楽器を遅くまで練習したりといった「授業外にやらなければいけないこと」が多すぎる」と指摘しています。受験勉強は、それを必要とする入試のあり方を考えなければならないですが、部活で遅くまで練習するということが要因としてあるというのは問題です。また、逆に「いわゆる「帰宅部」の子が目標を持ちにくくなり、②のような状態に、より陥りやすいとも感じ」るというのも、「学校で部活ありき」がもたらした弊害なのではないでしょうか。

 今日1月29日の朝日新聞デジタルに、「学校の始業時間、早すぎませんか? 睡眠不足解消のためのハードルは」という記事がでていて、朝は、9時15分までに入室し、朝のSHR、授業という中央大学高校の事例が出ていて、6時間目が終わって、帰りのSHR終了が16時ですが、その後部活があったり、7時間目、8時間目があったり(8時間目の終了は18時10分)、最終下校は19時です。この高校の生徒は、おそらくこの後塾に行ったりするのでしょうから、かなり遅くなりますよね。また、時間割をよく見ると8時〜9時に、0時限〔特別講座、自由選択科目、補講、補習〕があることになっているので、そうなると他校とあまり変わらないですよね。

 28日の記事に、補習も含めて午後3時には学校が終わるドイツの話が出ていますが、それで良いのではないでしょうか。そもそも学校の始業が早いのが問題なのではなく(むしろ学校は早くから始めて、早く終わる方が良いと思っています)、学校の終了時間が遅いのが悪く、また社会全体も夜型生活になっているので、子どもが遅くまで起きていることがあまり気にならないのが問題なのではないかと思います。

 現在電気代が高騰していますが、社会全体が煌々と電気をつけているわけで、それをやめれば必要な電力も減って(工場とかは別ですが)、電気代も高くならずに済むのではないかと単純に思うのですが。

 そもそも温暖化で火力等の発電は、今すぐにでも停止した方が良いとしているのを、その分を原子力で、などと言っているわけですが、大都市でも、真夜中まで電気をつけておく必要がどれほどあるのでしょうか?大人も、子どもも早く寝ましょう!そうすれば、電気代も節約になるし、より健康的になるのではないでしょうか。少子化問題にも、多少影響するかもしれません。もっと自然と共存した生活に転換していくことが、この先必要な社会になるはずですので、まずは「早く寝る」ということから始めていくのは、あまり無理ではないと思います。

2023/01/28

静岡市の大河ドラマ館がオープンしました。

  昨日1月27日静岡市に「どうする家康」の大河ドラマ館がオープンしました。場所は、静岡浅間神社の中ですから、静岡駅からも歩いていけますね。途中、静岡市歴史博物館があって、家康の展示をしているので、セットで行くと良いと思います。

 建物は2階建てで、受付を過ぎてスロープをのぼって2階へ行くと、

・プロローグとしてウェルカムVTRやタイトルバック映像によるオープニングがあり、

・「どうする家康」入門編で、スタッフ紹介や人物相関図、

・ドラマの衣装や小道具、主要キャラクターの紹介、

・人物デザイン監修などのスタッフワークの紹介、

・大河ドラマで描かれてきた駿府ゆかりの人物紹介、

・家康と駿府・静岡のゆかりの深さの紹介、史跡紹介、

 これで、1階に降りると、

・ドラマで描かれる駿府をバックに家康松潤の等身大パネルと記念写真を撮れるスポット、

・出演者インタビューやメイキング映像などを上映する4Kシアター、

・最後に、出演者のサイン色紙やミニ展示、

という構成です。途中で展示替えもあるようです。

 大人400円、小人(小中高)200円ですが、新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のため、入館は日時指定及び定員制となっていて、大河ドラマ館1階チケットカウンターで当日券の購入及び日時指定は可能ですが、事前にチケット購入サイトで購入しておいた方が、便利かと思います。

2023/01/27

掛川市は「部活動は実質廃止」。

  昨日1月26日の中日新聞デジタル静岡版に、「掛川市教委教育長「部活動は実質廃止」 地域移行へ検討部会」という記事が出ています。

 「実質、部活動は廃止。最終的には学校から切り離していく方向」として、「二〇二六年夏の地域移行に向け、四月に種目検討部会、六月に連絡協議会を設置する」との方針が述べられました。

 構想では、「「市スポーツ協会、市文化財団を中心に、民間の公認地域クラブも加わって新たに「かけがわ地域クラブ(仮称)」を組織し、平日を含めて運営する。部活動を学校教育から生涯学習の一環に位置づけ、指導報酬や会場費、事務局費などは会費制で賄う」ということです。

 掛川市、思いきったなぁと思いますが、さすが、昭和54年に全国に先駆けて「生涯学習都市宣言」をした街だけのことはありますね。やるなら、このくらいやらないとダメです。地域移行は少し先になりますが、どうなるか楽しみです。

2023/01/26

「しずおか遺産」認定、令和4年度認定遺産は3件。

  県内の魅力的な歴史文化資源を県内外の多くの人に知ってもらい、現地を訪れてもらうために、令和4年度に新たに「日本遺産」の県内版として「しずおか遺産」認定制度が開始されました。

 今年度は、昨日1月25日に「県内各地の有形・無形の文化財を結びつけたストーリーを募集し、魅力的なストーリーを「しずおか遺産」として認定する」ということで、令和4年度認定遺産として3件が認定されました。

 ①近代教育に情熱をかけたしずおか人の結晶:磐田市、菊川市、森町、松崎町

 ②秋葉信仰と街道:浜松市、湖西市、磐田市、袋井市、森町、掛川市、菊川市、牧之原市

 ③文学の聖地「伊豆」と温泉~癒しを求めた文豪たち~:伊豆市、河津町、熱海市、伊豆の国市、伊東市

 「2025年までに、10件程度の認定を目指して候補を募集」するらしいのですが、これって、いわゆる「歴史文化資源の観光活用」ですよね。まぁ、文化財を保存するのも、お金がかかりますから、そのための費用を稼ぐ必要があるわけで、昔の文化財保護の感覚からするとやや違和感はありますが、時代が変われば、やり方を変えなければ生き残っていけないわけです。仕方がないなぁと思いますが、うまくいくでしょうか。

2023/01/25

富雄丸山古墳の「鼉龍文盾形銅鏡」、こんなの初めて見た‼

  今日1月25日に、各メディアで取り上げられている奈良市にある日本最大の円墳「富雄丸山古墳(4世紀後半)」から出土した「鼉龍文盾形銅鏡」「蛇行剣」ですが、特に「鼉龍文盾形銅鏡」は、スゴイ!の一言です。

 鏡なのに、盾のような形の「鼉龍文盾形銅鏡」ですが、こんな変なデザイン、初めて見ました。全長237cmもある「蛇行剣」も、国内最古で、同タイプの剣としては最長ということです。それぞれの詳細な解説は、NHKか毎日新聞が詳しいので、そちらを確認してくだい。

 これらは「富雄丸山古墳第6次発掘調査」の成果ですが、これに関しては、奈良市のプレスリリースがあります。また、そのプレスリリースのところにも「鼉龍文盾形銅鏡」と「蛇行剣」の取り上げの様子を撮影した動画がついていますが、「奈良市動画チャンネル」で「【速報】富雄丸山古墳で日本最大の「蛇行剣」・前例の無い「鼉龍文(だりゅうもん)盾形銅鏡」が出土!」としてアップされているので、そちらのリンクを貼っておきます。

2023/01/24

動画の倍速と対面での早口は、一緒じゃないのではないでしょうか?

  昨日1月23日の朝日新聞デジタルに、「「1.3倍速」で授業をする教員も 広がる倍速視聴、成績への影響は」という記事が出ています。

 いわゆるタイパ(タイムパフォーマンス)に関連する連載記事で、ドラマや映画を1.5倍速で見る学生が「今日はこんなに情報を知れたと感じ」たり、「物語のストーリーに関係あるセリフは聞くけど、セリフのない情景描写はいらない」、ホラー漫画を紹介すると、「先に結末教えて」と聞かれた」という話が紹介され、「なるべくいろんな情報を採り入れることが、ほかの同世代との差別化にもつながるし、自分の強みにもなる」ということなのですが、これってどうなんだろうって思います。確かにいろんな情報を採り入れることはプラスでしょうけど、ただ情報を獲得しただけでは意味がないですし、そんなには機械に任せれば良いのではないかと思うのですが、ただ、知っているだけではなく、それについて考えたり、他の情報と関連付けて考えたりすることに意義があると思いますが、若い時は人よりいろいろ知っていることはメリットだと感じるのはやむを得ないですね。

 倍速視聴と成績に影響があるかを調べた近大の調査で「視聴速度と成績に相関関係はみられなかった」と結論づけたとのことですが、これはきちんと録画した動画を倍速した結果なわけで、同じことを対面授業で早口でやることとは別なのではないかと思いますが、兵庫教育大の小川修史准教授が実際に行っていて、「今まで受けた授業で一番集中できた」「テンポがよくて聞きやすい」と学生からの評判も良いとのことです。でも、動画の倍速はもともとちゃんと話しているのを早くするわけですから、多少早くしても聞き取れると思いますが、対面でただの早口で、本当にちゃんと聞き取れるのでしょうか?

2023/01/23

「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」が、プレオープン!

  昨日1月22日「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」が、プレオープンしました。

 展示内容は、

① これまでの大河ドラマ61作品の歴史を一望する「歴代大河ドラマパノラマ年表」

② 61作品中25作品で、さまざまな名優たちが務めた徳川家康役を、誰がどう演じてきたのかを紹介する「歴代大河が描いた徳川家康」

③ アーカイブ映像で振り返る「シアター「歴代家康スペシャルダイジェスト」」

④「どうする家康」番組紹介

となっています。

 3月18日のグランドオープンまでの「期間限定」展示構成だそうですので、これはこれで見る価値があるのではないでしょうか。

2023/01/22

「JR貨物presents Sound of Train特別編」、聞きました‼

  今日1月22日、午後7時から、エフエム北海道(AIR-[G’])で、「JR貨物presents Sound of Train特別編」が放送されました。

 この番組、もともとは昨年10月~12月の深夜、走行音や駅構内の音を5分間流すレギュラー番組だったそうなのですが、熱狂的な鉄道ファンだけでなく、一般リスナーからたくさんの反響が寄せられたとのことで、今回、ディーゼル機関車のDF200を中心に、機関車や貨車など様々な音を流す1時間の特別番組として、ディレクターズカットを含む「特別編」が放送されたわけです。

 いやぁ、「貨物列車の走行音」って、いいですねぇ。まぁ、私は鉄ちゃんなので、貨物列車だけってのが、また格別だったわけですよ。

 これ、radikoで聞いたんですけど、radikoならタイムフリーで聞けますので、興味がある方は、一週間以内ですので、お早めに。また、5分のレギュラー番組も、ポットキャストで聞けますので、こちらもぜひ。

2023/01/21

「歴史学は性格が悪くなる」、一理あるかも。

  今日1月21日の朝日新聞デジタルの「メディア空間考」に、「「歴史学は性格が悪くなる」 都合が良い情報に惑わされず考える意義」という記事が出ています。有料記事なので、全部は読めませんが。

 青山学院大学文学部の小宮京教授(日本現代史)が、「探していた史料が見つかった時、まずは「書かれているのは本当か?」と疑うクセがついてい」たり、「たとえ本人が書き残した1次史料だとしても、事実を書いているとは限ら」ず、「日記は誰にも見せないプライベートな文章だから本当のことが書いてある……わけじゃないですよ」」ということから、「歴史学をやっていると、性格が悪くなるよね」という言葉が出てきたのだそうです。

 そもそも歴史学は「史料批判」をしてなんぼの学問ですから、とにかく一つの事柄に関して、いろいろな方向から確認するということをやりますから、確かに「疑う」というか、「しつこく裏付けを取ろうとする」のは事実ですから、それをもって「性格が悪い」というなら、そうかもしれません。自分もけっこう凝り性なので、なかなか諦められずにいろいろ探りますので、見る人が見れば、性格が悪いかもしれません。

 でも、そのようなことでそう思われるなら、ある意味、「真の歴史家」になれているということですから、自分にとっては誇りですね。むしろ、そうでありたいと思います。

2023/01/20

教員免許を取る前に、採用しちゃうって、どうかなぁ?

  今日1月20日の朝日新聞デジタルに、「教員免許なくても採用試験OK 若手社会人に拡大 志願減で 東京都」という記事が出ています。

 「令和 5 年度東京都公立学校教員採用候補者選考(6 年度採用)における選考方法の見直しについて」 というペーパーが出ていて、その中に、「社会人特例選考における年齢要件の緩和」というものがあり、「社会人特例選考の年齢要件を 40 歳以上から 25 歳以上に引き下げ、社会人特例選考受験者のみが希望できる免許取得期間猶予の対象者を拡大」するというものです。 

 目的として「「社会人特例選考」の年齢要件を大幅に引き下げることで、免許なしでも受験できる免許取得期間猶予の対象者を拡大し、民間企業からの転職希望者等が受験しやすく」するとされていて、「免許取得期間猶予者は、選考合格後2年以内に取得すればよく、免許取得後に採用」となるとされています。

 つまり、採用試験だけを合格しておいて、2年間の猶予期間中に教員免許を取得し、取得したことで採用となり、学校現場に立つということなのですが、現在でも教員免許を取得している大学生が、免許取得が難しく、免許取得を断念するという話もありますし、2年間で免許が取れるとも限りませんから、採用試験を合格しても、結局免許が取れなくて採用に至らないということも考えられますし、また2年間の間に気持ちが変わるということもあるでしょう。この点だけを考えても、免許を持たない社会人を採用試験だけ合格させるというのは、どうかなぁって思います。本当にやる気のある人なら、社会人をしている間に教員免許を取って採用試験を受けるんじゃないかなぁって思うのですが…。

 実際にうまくいくのか、今後情報を入手していこうと思います。

2023/01/19

神戸大学附属図書館「震災文庫デジタルアーカイブ」で、株式会社サンテレビジョン撮影の震災当日の映像の公開が完了!

  今年の1月17日で、阪神・淡路大震災から28年が経ちました。

 阪神・淡路大震災からは、いまだに多くのことが教訓として語り継がれていますので、阪神・淡路大震災当日である1995年1月17日に撮影された映像は重要な記録資料であり、地元のテレビ局である株式会社サンテレビジョンが撮影した震災当日である1995年1月17日に撮影された映像は、いまだに多くの情報を読み取ることができます。

 その貴重な記録資料は、神戸大学附属図書館が、「震災文庫デジタルアーカイブ」として公開しており、今回追加された16件の映像により、サンテレビジョンが撮影した震災当日の映像が、すべて公開されることになりました。ただ、インターネットでの公開が適切ではないと判断された映像10件につきましては、震災文庫の室内設置端末限定で公開しているとのことです。

 今後、「1月18日以降に撮影した取材映像の、デジタルアーカイブでの公開、もしくは館内閲覧での提供について、サンテレビジョンと人文学研究科地域連携センターと引き続き協議しつつ進めていく予定」とのことですが、1月18日以降の映像も記録資料として大変貴重なものなので、できるだけ多くの映像を保存公開されることが期待されます。

2023/01/18

東京国立博物館創立150年記念バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」が開催‼

  1月17日から、東京国立博物館創立150年記念バーチャル展示「エウレカトーハク!◉89」が開催されています。一部は昨年の11月29日から先行して公開されていましたが、17日から完全公開です。

 東京国立博物館所蔵の国宝89点を、「国宝を《知る》」「国宝に<親しむ>」「国宝と《つながる》」の3つのパートで、異なった観点から紹介する展示会です。なお、この展覧会は、メタバースプラットフォーム「cluster」を活用したものなので、ワールド・イベントへ入室するためには、「cluster」をダウンロードして、インストールする必要があります。

 1月17日からは第1部「国宝を《知る》」が始まっていて、89件の国宝を時代に応じて分けられた4つの部屋で、分野や時代など、「彩り」・「うた」・「素材」・「季節」などのキーワード毎に表示して鑑賞し、日本美術や国宝の特長の解説を楽しめ、凸版印刷が東京国立博物館との共同プロジェクトで制作したVR作品の映像の一部を活用し、作品画像と合わせて表示することで、実物を鑑賞するだけでは体験できない作品の楽しみ方を初心者にも分かりやすく伝えています。

 2月7日からは、第2部「国宝に<親しむ>」が始まります。三次元CGで2つの国宝の世界観を表現したもので、「松林図屛風」をテーマとしたバーチャル展示室1、「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をテーマとしたバーチャル展示室2が用意されます。

 3月3日からは、第3部「国宝と《つながる》」です。現代アーティストが新しい感覚で東京国立博物館所蔵の国宝作品を再解釈し、表現したアート作品を鑑賞することで、日本美術の魅力を再発見できるもので、アート作品はNFTとして、特設サイトのリンクから購入可能です。

 また、バーチャル展示室でオリジナルのNFT参加証明(NFTAirdrop)が無料でもらえます。NFTAirdropは、3つのパートごとにオリジナルのデザインが施され、それぞれのパートの展示公開に合わせて合計3つ配布されるとのことです。

 ちょっと見てみましたが、メタバースって、なんかすごいですし、おもしろいですよ。

2023/01/17

コロナによる学校生活の制限は、子どもの心に影を落としてきたのか?

  1月15日の朝日新聞デジタル、朝日新聞アピタルに「コロナ3年、学校現場に影 不登校激増、小中高生の自殺も多数」という記事が出ています。

 「一斉休校や、その後の行事、部活動などの学校生活の制限は、小中高生から友人との関係づくりや成長の機会を奪い、子どもの心に影を落としてきた」とされていますが、それは学校に行くことが前提だったから、それが急激に変化したことがストレスになっただけで、行事や部活動が減ったためではないはずです。

 また、「20年4~5月の時点で「集中できない」「すぐにイライラする」といったストレス反応を訴える子がそれぞれ3割以上に上った。21年12月時点でも中等度以上のうつ症状がある子どもが16%に上った」ことも、初期の頃は学校や家庭が、毎日学校に行かなくなったことに対する対策が十分にできなかった可能性もあるでしょうし、その後のうつ症状も社会全体が沈静化し、暗いムードにあることが原因の可能性もあり、学校が原因とは言い切れないのではないでしょうか。 

 「不登校の小中学生も21年度に24万4940人と過去最多を更新」したのも、いろいろ制限があって、従来のように活動できないストレスがあるから学校に行きたくないのであり、そもそも学校に行くことがストレスで不登校になった子どもと、根本的には変わらないのではないかと思います。つまり学校での生活にストレスを感じたから不登校になったわけで、要は行動に制限を付けられるからストレスになるのであって、行事が減ったとか部活動が減ったとかも一部はあるでしょうが、それがすべてではないはずです。

 初めから学校は勉強をするところで、スポーツや芸術活動などを通じて友人づくりや成長するための部分は学校以外の場所で行うということになっていれば、コロナの影響が学校現場に影を落とすとはならなかった可能性はありはしないでしょうか?海外の状況がどうなのかを確認すれば、分かるかもしれませんね。そのうち、そのような研究も出てくるでしょうけど。

2023/01/16

学校の働き方改革には、大胆な業務の見直しを!

  今日1月16日の朝日新聞社説は、「教員の精神疾患 実質的な働き方改革を」というタイトルです。

 「「心の病」で休む公立小中高・特別支援学校などの教員が増加しており、増加の要因として、文科省は保護者対応の複雑化やコロナ禍対応などで業務の質と量が増大、教員間での仕事のバランスの偏り、コロナ禍による教員同士のコミュニケーション不足、などを挙げ」ています。

 ただ、これらが原因ですと言うだけではなく、「保護者対応の複雑化」が、何がどう複雑化しているのか、「コロナ禍対応などで業務の質と量が増大」は、質とは何か、どんな業務の量が増大したのか、「教員間での仕事のバランスの偏り」が具体的にどう偏っているのか、何故偏るのか、「コロナ禍による教員同士のコミュニケーション不足」がどう問題になっているのか、などなど、もっと細かく分析しないと、根本的な解決にはつながらないでしょう。

 単純に「労働時間を減らす」ということですと、社説にもあるように、「自宅への仕事の持ち帰りが常態化してい」たり、「書類上の勤務時間を少なく書き換えるよう求められた」りして、実際には何も変わっていないということになりますから、そもそも大胆にやることを減らすのが一番だと思います。下手に行事の精選やデジタル化での校務の効率化などをやろうとすると、それに取り組むための新たな業務が発生し、かえってやることが増えるということになりかねません。

 子どもの教育が第一であることを考えると、単純にやることを減らすために、「教員の本来やるべき「授業」だけを残して、他はやめる」くらいじゃないと。

2023/01/15

今年の大学入試共通テストも終了しましたが、大事なのはこれからです。

  昨日、今日と大学入試共通テスト、受験生の皆さんはご苦労様でした。基本的にはあまり天気が良くありませんでしたが、寒さは和らいだので、その点は良かったのではないでしょうか。明日、自己採点をやることになると思いますが、それで受験先を決めるので、これからが大事ですね。

 報道によると、昨年、平均点が過去最低となった「数学I・数学A」は、昨年よりは易しくなったとされています。予備校の分析を見ても易化とされていますが、よく読むと昨年と似たような読み取りを必要とする問題が出たようですし、昨年よりは減ったとは言え、分量もそこそこ多かったようなので、やはり難しかったのではないでしょうか?明日問題が公開されたら、見てみようと思います。

 日本史Bに関しては、古地図が出たり、陰陽道だったり、けっこう変なというか、探究の要素を盛り込んだ感じの問題が出ましたね。普段の授業で今回出題されたような授業ができていれば良いのでしょうが、おそらく多くの学校ではこのような問題の授業はできないと思われるので、面食らった受験生もいることでしょう。逆に、普段こういう傾向で授業ができたら、楽しいだろうなぁと思います。今回出てきた古地図なんかを使った授業なんてかなりおもしろいでしょうが、知識を吸収させるというか、共通テストで点数が取れるようにするという点ではかなりやりづらいですね。でも歴史のおもしろさを味わうという点では、古地図なんて、なかなか良い教材だと思いますがね。そこのバランスが難しいですね。高校の授業は、どうしても大学入試につながるようにしなければならないので、思いきった授業がやりづらいですよね。逆に大学入試に関係ない学校ならばできるかというと、意外とそうでもないというか、教科書に出ていること以外をやろうとすると生徒が不安がる、乗ってこない、そもそも歴史に興味がない、また定期テストにしにくく、評価の部分でどう評価するか困ることもある、などなどで、やっぱりなかなかやりづらいわけです。なんか良い方法、ないかなぁ😭

2023/01/14

国文学研究資料館が、電子展示室「書物で見る 日本古典文学史」を公開しています。

 国文学研究資料館展示室で定期的に開催している通常展示「書物で見る 日本古典文学史」が、電子展示室として公開されています。

 上代から明治初期までの文学を、書物(古典籍)によってたどるもので、どの時代も歴史の教科書で名前を見るものが多く出ています。

上代-奈良時代以前の文学:古事記、日本書紀、豊後国風土記、懐風藻、万葉集

中古-平安時代初期の文学:文華秀麗集、句題和歌(大江千里集)、

             東遊歌図・風俗、竹取物語、日本霊異記

中古-平安時代中期・後期の文学:本朝文粋、古今和歌集、和歌九品、蜻蛉日記、

                伊勢物語、菅家文草、京極御息所歌合、

                土佐日記、枕草子、源氏物語

中古-院政期の文学:新撰朗詠集、散木奇歌集、とりかへばや物語、今昔物語集、

          金葉和歌集、俊頼髄脳、今鏡、江談抄

中世-鎌倉・南北朝時代の文学:新古今和歌集、宴曲集、平治物語絵巻、増鏡、

               方丈記、近代秀歌、住吉物語、平家物語、

               十六夜日記、徒然草

中世-室町・安土桃山時代の文学:正徹物語、宗安小歌集、浦島太郎、義経記、

                道成寺縁起、新撰菟玖波集、文正草子、

                十二類絵巻、曾我物語、舟弁慶

近世-江戸前期の文学:草山集、後水尾院御集、勢語臆断、大坂独吟集、

           おくのほそ道、古学先生詩文集、挙白集、紅梅千句、

           笈の小文、去来抄

近世-江戸中期の文学:唐詩選国字解、冷泉為村卿百首和歌、源氏物語玉の小櫛、

           古今狂歌袋、誹風柳多留、作詩志彀、六帖詠草、

           寐惚先生文集、新花つみ、傾城禁短気

近世-江戸後期の文学:如亭山人藁、山陽詩鈔、志濃夫廼舎歌集、昔話稲妻表紙、

           南総里見八犬伝、黄葉夕陽村舎詩、桂園一枝、おらが春、

           椿説弓張月、東海道中膝栗毛

近代-明治時代初期の文学:牛店雑談 安愚楽鍋、斉武名士 経国美談、

             怪談 牡丹燈籠、埋木廼花、明治十家絶句、

             新体詩抄 初編

 初めて見る書籍もありますが、教科書で名前だけ見たことがある書籍の、写真とは言え現物を見ると、なんとなく親しみがわいてきますね。

2023/01/13

今日1月13日、静岡市歴史博物館が全面開館‼

  今日1月13日、静岡市歴史博物館がグランドオープンしました。昨年から、1階のみが無料開放されていましたが、これで全面開館となったわけです。

 グランドオープンに合わせて様々なイベントが行われますが、やはりメインとなるのは、開館記念企画展「徳川家康と駿府」ですね。この企画展の目玉は、チラシの表紙にも出ている、家康が元服にあたり今川義元から贈られた「紅糸威腹巻」と、晩年に着用した「「伊予札黒糸威胴丸具足(歯朶具足)」の復元模型ですね。可能な限り、当時と同じ技法で制作したものなんだそうです。

 この企画展は2月26日まで、一般1,000円、高校生・大学生・市内70歳以上700円、市外小中学生250円(市内在住・通学の小中学生は、こどもカード等提示で無料)となっています。この金額で、基本展示も見ることができるのですが、基本展示だけの料金は一般600円、高校生・大学生・市内70歳以上420円、市外小中学生150円なので、数百円プラスするだけで企画展が見れるのですから、得です。

2023/01/12

「関東大震災から100年」特設サイトが開設されています。

  2023年が関東大震災から100年にあたるとして、気象庁が「関東大震災から100年」特設サイトを開設しました。

 私が子どもの頃は、夏休み明けの9月1日には必ず避難訓練が行われました。特に静岡県は東海地震が起こるとされていましたから、「9月1日は関東大震災が起こった日だから避難訓練を行う」ということは、耳にタコができるほど聞かされていました。しかし近年は、そもそも夏休みあけが9月1日ではなくなり、避難訓練を行っても9月1日に近い日に実施され、必ずしも9月1日ではなくなったので、「9月1日に関東大震災が起こったから避難訓練をやる」ということ自体が、あまり認識されなくなったように思います。特に、東日本大震災以降は、大地震というとそちらのイメージが強くなりましたので、9月1日はよけいイメージが薄くなったような気がします。実際、高校生に9月1日に何があったのか、関東大震災はいつ起こったのかという質問をしても、そもそも関東大震災って何?という生徒もいたりします。

 しかし、都市直下型であり、多くの火災が起きて被害が拡大したなどの点は阪神淡路大震災と類似していることからも大都市での地震対策の検討が可能ですし、津波が発生している点は東日本大震災に類似していますし、土砂災害も発生し多くの被害がありましたから、まだまだ歴史的教訓としての価値があると思います。

 そのような点から考えて、今回の「関東大震災から100年」特設サイトは、学習用教材として非常に有意義だと思います。

2023/01/11

「情報活用能力調査(令和3年度実施)の結果」について

 文部科学省が令和4年1月から2月にかけて実施した、児童生徒が「情報活用能力」をどの程度身に付けているかを測定するための「情報活用能力調査」の結果が公表されています。

 国公私立の小学校、中学校、高等学校等計479校(調査人数1万4,219人)を対象に行ったもので、調査結果によると、「児童生徒の情報活用能力を得点化し、9つのレベルに分類したところ、小学校、中学校、高等学校と校種が上がるにつれて得点が高くなる傾向が見られた」ということです。

 ただ、この結果、必ずしも情報活用能力を図ったものではないのではないかと思う部分があります。例えば、問題例1は、「必要な情報を収集・整理・分析・表現する力」が必要とされていますが、解答するためにはウェブページの内容を正確に読み取れるかどうか、つまり読み取る力が何よりも重要なのではないかと思います。読むものはウェブページだとしても、既にリンクが貼ってあるので、一から自分で情報を検索するわけではないのですから。結局、解答する際には、リンク先の内容を正しく読み取れるかにかかっているということになります。リンク先の文章は結構長いので、小学生で正答率が31.5%だというのも、文章を読み切れなかった、もしくは意味がわからなかったなどの理由なのではないかと思われます。

 また、「問題調査と質問調査のクロス分析」での質問項目も、「情報モラル」が問われるもので、これが高ければ「情報リテラシー」も高いというのは理解できます。これも「調査活動能力」とは別の要素です。
 「キーボードによる1分間あたりの文字入力数」も慣れの要素が大きいのではないかと思うと、「校種が上がるにつれて得点が高くなる傾向」になるもの当然のような気がします。どのくらいきちんと「情報活用能力」が調査できているのかなぁって気がします。

2023/01/10

思うことを誰かと共有できる場があると、日常は少し楽しくなりますよね。

  1月8日の中日新聞デジタル静岡版で、「「人と人を結ぶ場に」 浜松の男性、アパートの一室で書店営む」という記事が出ています。

 「ここは人と人を結ぶ場であってほしい」と、アパートの一室で本屋「フェイヴァリットブックスL」(浜松市浜北区中条)を営むご店主が、「読んでほしい」と思った本のみを揃えて、2016年秋に開いた書店は、家庭や職場以外の第三の居場所「サードプレイス」を目指しているとのことです。

 ”you can know a man by the books he keeps in his library.”(本棚を見れば、その人がわかる)という言葉があるように、本って、その人の個性がでますから、この書店もご店主の思いが詰まっているんだと思います。こういう場所が近くにあると楽しいですよね。

 なかなか自分の思いを表に出せない世の中で、思いを誰かと共有できる場があると、そこにいるだけで気持ちが楽になります。でも、現代ではそういう場所って職場はもちろん、悲しいことに家庭でもない、それ以外の「サードプレイス」に求めることになってしまいます。最近キャンプ、それも一人キャンプがブームなのも、そういう要素があるのかもしれません。でも、やっぱり人間は独りは寂しいですから、誰かと共有できる場が欲しいんですよね。

 「フェイヴァリットブックスL」は、「料理の本が多く、ビジネス書は置いていない。バランスは偏っている。でも、店主の意志が感じられないとおもしろくない」というご店主と、思いが共有できれば、とても幸せな「サードプレイス」になるでしょうね。こんな場所、近くに欲しいなぁ😄

2023/01/09

「成人の日」に、「積極的な社会参加を期待」されたって、そりゃ無理だよね。

  今日1月9日は「成人の日」です。「昨年の改正民法の施行を受け、18~20歳の341万人が新成人となる」という、訳の分からない話になっていますが、多くの地域で昨日に行われた「成人」のお祝いは、「二十歳」のお祝いが多かったようですが、それはある意味正解だと思います。

 今日の1月9日の朝日新聞社説は、「成人の日 若者の参加促す社会に」と題して、「18~20歳の341万人」の新成人に「積極的な社会参加を期待」すると述べていますが、これは18~20歳の人たちに、「君たちはもう成人したんだから、それぞれの能力を生かして、積極的に社会に貢献しなさい」ということなんでしょうね。早い話が、「どんどん働け!」と。「18歳成人」を始めたのも、「18歳になったら、何か社会の役に立て‼」ということなんでしょうね。

 「最近の若者は、幼いころからインターネットやSNSに親しむ。ネットを使って大人と対等に渡り合ったり、世界中とつながったりする人もいる。」と、最近の若者はすごいよねと持ち挙げて、社会に貢献せよ!といっているわけです。そもそも「成人の日」の話題なのに、「最近の若者」という言い方がものすごくアバウトで、「成人」の当事者である18~20歳を指しているのか、もしそうならば、こんなことができているのは、ほんのわずかな人たちに過ぎないはずなのですが。

 「社会の一員として若い世代の考えを聞く機会を増やし、柔軟に政策に取り込むべきだ。低所得層向けの修学支援制度を見直す文科省の有識者会議では、若者団体の代表や大学生が積極的に発言した。自分の意見が社会に響いたと実感できる体験の積み重ねが、さらなる社会参加につながっていく。

 最近は自治体でも若者の意見を聞く機会を増やしていますが、それがきちんと反映されているのかというと、とても怪しいわけです。そもそも上記の文科省の有識者会議での発言は、それができる若者が呼ばれているわけですが、あくまでも意見を聞くだけで、ちゃんと政策に反映するかどうかはまた別で、結局は上の人の意見になっていくはず。朝日新聞の主張を含む世の中の多くの意見を無視して、その時の若者の意見だけを取り上げて政策に反映するなんて、あるわけないじゃないですか。ですから「自分の意見が社会に響いたと実感できる体験」など、そう簡単に体験できませんよ。むしろ、意識高い若者は「自分の意見が社会に響」かないことに落胆して、沈黙していくか、別の方向に意識を向けるようになるかというふうになってしまう可能性が高いはずです。1960年代がまさにそうだったと思います。

 今年の新成人の成長も、しばらくは見守ってあげられる大人でありたい自分です。

2023/01/08

「徳川家康と田中城」のアニメ、見てみたいですね。

  1月5日の中日新聞デジタル静岡版に、「家康アニメ、田中城出陣 藤枝の博物館、14日から公開」という記事が出ています。

 田中城がある藤枝市の藤枝市郷土博物館が、徳川家康と田中城の縁を描いた短編アニメ「徳川家康と田中城」を作成したとのことです。

 田中城は、天文6年(1537年)に駿河今川氏によって徳一色城として築かれますが、永禄13年(1570年)の武田氏の駿河侵攻により、武田信玄に攻め落とされ、馬場信春が改修して田中城に改名します。この際、現在に残る輪郭式に改修されたわけです。そして、この城は三河の徳川氏に対抗する駿河西部の城砦網の要として重要視されます。

 天正10年(1582年)の甲州征伐の際、徳川勢により攻められますが、城将の依田信蕃が頑強に抵抗し、主家の武田勝頼の死後まで守り抜きますが、武田家を離反した重臣穴山梅雪の書状を示して、成瀬正一らが説得したことで開城しました。中日の記事によると、このことがアニメの前半部分になっているようですね。

 慶長12年(1607年)に家康が駿府城に移って「大御所政治」を展開するようになると、たびたび鷹狩で田中城を訪れたとされ、元和2年(1616年)1月にも鷹狩で田中城を訪れたさいに、茶屋四郎次郎に供されて鯛の天ぷらを食し、これが家康の死因とする説がありますが、実際に家康が亡くなったのは4月なので、現在では「鯛の天ぷら」説ではなく、「胃がん」説が主流になっていますが、大御所時代に鷹狩で田中城に訪れたことがアニメの後半に出てくるようですね。

 アニメは10分余りのようですが、アニメを楽しめるように150インチの大型スクリーンが新設されたとのことなので、14日から公開されるということで、大河ドラマがやっている間は公開されていると思いますので、一度見に行きたいですね。

2023/01/07

「発達障害の可能性がある子」には教員以外の別の専門家がつく、TTスタイルで学級経営するのはどうだろうか。

  昨日1月6日の朝日新聞社説は、「「発達障害」の子 学校と専門家 力集めて」というタイトルです。

 このブログでも昨年の12月13日にコメントした、「35人のクラスなら発達障害の可能性がある子が3人いるのに、支援が行き届いていない」という報告に関しての社説ですが、「専門家との連携がカギになる。政府は、子どもの心をケアするスクールカウンセラーや、家庭や専門機関と連携して支援するスクールソーシャルワーカーらの配置を増やすべきだ。」という主張はもっともで、これには賛同します。

 問題なのは、文科省が、「教員免許を取得する際、特別支援の授業で1単位以上取ることを義務づけ」、「若手教員に特別支援学級・学校を2年以上経験させるよう、教委に求めている」点です。

 社説にもあるように「教員の間に特別支援の知識が行き渡ること」は確かに必要ですが、現在の学校で、教員にそこまでやらせるのはどうかと思います。35人学級ならば「発達障害の可能性がある子」ではない、普通の子どもの方が圧倒的に多いわけですし、クラスには「発達障害の可能性がある子」以外にも、そこまでではなくとも、様々な点で手がかかる子どもは他にもいるはずです。または、「発達障害の可能性がある子」以外、他に問題がないのならば、残りの子どもをしっかりと学ばせることが、本来教員がすべきことです。

 「国連の障害者権利委員会は昨年、障害がある子を分離する教育は問題だと日本政府に勧告した」ように、「発達障害の可能性がある子」に社会性をつけさせたり、普通の子には障害のある子と共生することを学ばせたりする意味で、個人的にも分離はしない方が良いように思います。ただ社説に言っている「まずは分離せずに授業の進め方などの工夫で対応し、難しければ個別対応に切り替える。そんな柔軟な進め方を試してもいい。」というのは、理想論であり、現実はそんな余裕はないと思います。

 そのような点から「発達障害の可能性がある子」を指導する別の専門家が、その子たちについてあげて、TTのようなスタイルで学級経営をする形にすべきだと思います。いくら教員が特別支援の知識を持っていようと、どうしても「発達障害の可能性がある子」に手がかかってしまい、他の子どもへの目配りが少なくなってしまうと思われますから、できるだけ多くの子どもたちに気が回せるように、「発達障害の可能性がある子」を指導する別の専門家が配置されるようになる方が、「発達障害の可能性がある子」にも、それ以外の子どもにも、また教員にとっても良いことなのではないかと思います。

2023/01/05

1月7日は、「ラッピング列車 どうする家康号」出発式&『新春!二俣マルシェ』開催!

  1月8日に放送が始まるNHK大河ドラマ「どうする家康」の前日7日に、天浜線天竜二俣駅で、ラッピング列車「どうする家康号」出発式と、『新春!二俣マルシェ』が開催されます。

 ラッピング列車「どうする家康号」出発式は、14:00から出発式開会し、「どうする家康号」が扇形車庫から出庫し、転車台へ移動します。14:55 に「どうする家康号」が本線に入線(3番線) しますので、ホーム等での一般見学が可能です。

 『新春!二俣マルシェ』は、10時から開始、会場は天竜二俣駅の駅西公園です(細かい情報はこちらでご確認ください)。

 また7日の「ラッピング列車 家康号」の出発式に合わせて、3種類の家康関連グッズが発売されます。

 1つ目は、使用期限が発行日から3ヶ月以内となる「天浜線 家康デザイン1日フリーきっぷ」で、大人1,750円(税込)、小人880円(税込)、1000枚限定です。掛川駅・天竜二俣駅・新所原駅・てんはまやオンラインで販売されます。

 2つ目は「家康デザイン鉄印」で、天竜二俣駅売店にて600円(税込)で発売です。

 3つ目は「駅名キーホルダー「天竜二俣駅」徳川家バージョン」で、これも天竜二俣駅売店で発売され、550円(税込)です。

 1月28日(土)には『家康公ゆかりの地を巡る列車旅』も開催されます。募集定員は40名(最小催行人員20名)、参加費ひとり3,900円となっています。

 とりあえず1月7日は、天竜二俣駅ですね😊

「高天神城 御城印」、「高天神六砦 御城印」が1月7日から発売!

  1月7日から掛川市文化会館シオーネで、「高天神城 御城印」、「高天神六砦 御城印」が限定販売されます。

 高天神城は、武田信玄・勝頼と徳川家康が激しい攻防を繰り返したことで有名な山城で、遠州の覇権争いの最前線となり「高天神城を制する者は遠州を制す」と言われるほどの要衝で、「信玄が一眼見て攻めるのをやめた」などの逸話も残る名城です。まもなく放送が開始されるNHK大河ドラマ「どうする家康」でも、おそらく登場するはずです。

 「高天神城 御城印」は、徳川・武田の両家家紋に、高天神城主を務めた小笠原氏の家紋を加え、別名「鶴舞城」と呼ばれた城郭を切り抜きで表現しており、1枚900円(税込み)です。

 「高天神六砦 御城印」は、徳川家康が高天神城を包囲すべく築かせた6つの砦、通称「高天神六砦」の、各砦の守将となった武将の家紋に加え、武田家が守る高天神城の方角を武田菱で表現し、また徳川葵の家紋をつなぎ合わせると六砦に関係する城の姿が完成するというもので、6枚セット1,600円(税込み)となっています。

 どちらも、シオーネ窓口にて販売(9:00~17:00、月曜休館、月曜が祝日の場合は開館・翌火曜休館)されます。シオーネは、高天神城跡からほど近いので、高天神城跡に寄りながら、御城印を購入するというのが良いかもしれません。

2023/01/04

人口変動は、資本主義の矛盾の表れだよね(朝日新聞社説を読んで)。

  今日1月4日の朝日新聞社説は、「人口変動という挑戦 不均衡の解消に国際結束を」というタイトルです。

 「世界中の持てる国と持たざる国の間に存在する大きな溝を埋めない限り、緊張や不信、危機、衝突に満ちた80億人が争う世界を迎えることになる」というグテーレス国連事務総長が出した声明は最もだが、果たして溝を埋めることは可能なのか。

 国家間の不均衡が問題になっているのも、現代においても「国民国家」の概念から抜け出すことができず、「国民国家」ごとの枠組みで発展している資本主義が、「国民国家」の成長を支えているから不均衡につながるわけだが、多様な経済的な不安定さがあり、全ての人々に幸福を提供する事はできず、自然環境に持続不可能な損害を与えるにもかかわらず、我々が資本主義を捨てられないのが問題なのである。

 我々は資本主義のなかで考えているので、グテーレス国連事務総長の声明にある「持てる国と持たざる国」というものは、例えば「国民国家」の枠組みが無くなり、世界が一つの国家になったとしても、世界のなかで「持てる地域と持てない地域」が無いという状況を想像するのは難しい。だから、そもそも資本主義体制で物事を考えていること自体が、溝を埋めることができない原因なのかもしれない。

 これも昨日の民主主義と同じで、今のところ資本主義よりも良いシステムが見当たらないから、いろいろな矛盾を抱えているとはいえ、当面はこれに修正を加えながら行くしかないという、かなり消極的な選択である。資本主義の問題は、民主主義の持つ問題よりも、より世界的な矛盾が解決できない原因のように思われるので(温暖化問題しかり、貧困問題しかり)、資本主義を改良することが、これからの世界に最も必要なことだと思うわけです。

2023/01/03

民主主義が絶対とは思わないが、今のところはこれに頼るしかないなぁ(今日の朝日新聞社説を読んで)。

 今日1月3日の朝日新聞社説は、「民主主義を守り育む 多様な価値観 共存を強みに」という記事です。

 ロシアのウクライナ侵攻や、中国のコロナ対策の転換など昨年は権威主義が揺らいだ年でしたが、現在の民主主義体制に慣れている我々日本国民からすれば、統治のあり方としては権威主義よりも民主主義の方が優れていると考えていますが、政権の専横と代議制の不全という、本来の民主主義の基本的な部分がうまく機能していない現在の日本では、権威主義に比べれば民主主義の方がマシという意味で民主主義を支持するしかないわけで、民主主義が絶対であると思っている人はそう多くはないような気がします。

 「民主主義は政治的な共存の一つのあり方である。人々を一色に染めがちな権威主義とは違い、様々に異なる思想信条、価値観、信仰などを持つ人々がそれでもなんとか共に生きていくための方法である。」と社説で述べられていますが、確かにこの部分が民主主義の救いだと思いますので、この点は朝日の社説に共感しますが、「そこに最終的な解決というようなものはなく、常に暫定的な決定を重ねていくしかない。間違えたと思ったらやり直せるのが民主主義のいいところだ。」という点に関しては、どうでしょうか?

 実際、やり直ししていますか?政府が「間違えたからやり直す」ということをするでしょうか?行政では、うまくいかない場合でもやめることはせず、代替案を出してきてその方向性を継続するのが基本です。

 むしろ、きちんとした民主主義体制を確立する努力をするということは、日本向きとも言えないような気がするので、しばらくは現在の日本型民主主義に修正を加えながらなんとか操っていくというのが、現在のところベターな選択なのでしょう。

2023/01/02

江北図書館、100年以上ものあいだ地域住民が運営を続けてきたって、素晴らしいですね。

  12月31日の朝日新聞デジタルで、「養老孟司さんもはまった居心地 予算3万円のタイムスリップ図書館」という記事で、滋賀県最古の私設図書館である江北図書館について紹介されています。

 江北図書館の前身は、1902年に弁護士杉野文彌により創設された杉野文庫で、1906年12月24日、伊香郡役所の全面的な支援を得て、寄付金1万円と170者を超える個人・法人等からの寄贈図書を加えた合計8,782冊をもって、財団法人の認可を取得し、翌年1月8日に「財団法人江北図書館」として開館しています。1926年の郡制廃止までは、伊香郡役所の全面的支援を得て運営されていたとのことですが、その後1932年に杉野が没すると、運営は極度に困難となりながらも、アジア太平洋戦争を生き延び、今日に至るとのことです。

 1975年から使っている現在の建物は、かつては郡農会だった1937年に建築された木造モルタル建築の築85年の建物で、長く風雪にさらされ続けてきたため、建物の老朽化が激しく、そのうえ、耐震・耐火・盗難の備えがないことから、修繕計画が立てられているのですが、私立図書館は、図書館法の規定により公的資金を受けることができないため、「滋賀『江北図書館』120年続く私設図書館を未来に繋ぐ修繕プロジェクト」としてクラウドファンディングが開始されています。

 今年の11月には、「個人が設立して100年以上ものあいだ地域住民が運営を続けてきた、他に類を見ない私立図書館」であるとの理由から、「第4回 野間出版文化賞特別賞」を受賞しているという素晴らしい図書館です。この貴重な図書館活動を今後も続けていけるように、協力したいですね。

2023/01/01

内田良氏の「教員も子供も追い詰められる 長時間労働、校則、いじめ… 2022年の教育問題」を読んで思うこと。

  2022年12月31日のYahooニュースに、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授内田良氏の「教員も子供も追い詰められる 長時間労働、校則、いじめ… 2022年の教育問題 #日本のモヤモヤ」が出ています。

 このなかで、内田良氏は、2022年に語られた教育問題のうち、

1.教員の長時間労働に関連して「部活動の地域移行」

2.校則改革

3.「らしさ」を問う

の3つについて述べています。

 1.の「部活動の地域移行」について、「地域移行のハードルは、とてつもなく高」く、「移行は容易ではな」いが、公立中学校の教員の80.8%が地域移行に賛成、「教員自身に小学校6年生以下の子供がいない場合でも77.7%が賛成しているが、子供が2人以上いる場合には97.8%とほぼ全員が地域移行を望んでいる」としています。

 2.校則改革については、「生徒の活躍は」良いことだが同時に、「教員の絶大な権力を感じ取ってしまう」のであり、「結局のところ、教員側の意向次第で、校則はいかようにでもなる。生徒による校則改革が花開くためにも、まずは教員が先に変わらなければならない。」とする一方で、「教員が生徒の服装や頭髪が乱れぬようにと気を配ってくれることは、秩序の安定をもたらすのかもしれないが、それは同時に教員の業務を増やすことにもつながっている。教員が生徒への気遣いをやめたとき、そこに生徒の自由と、教員の負担軽減が見えてくる。校則改革は、教員の働き方改革にも通じる取り組みと言える。」としています。

 3.「らしさ」を問うというのは、現在学校で行っていることは、既に限界に来ているとして、「いじめ対応をはじめ、聖職者たる教員がすべてを受け止めるのではなく、外部の専門家や機関にゆだねていく。ハードルが高いことばかりかもしれないが、部活動と同じように手放すことを模索していかねばならない。」、「「お金や時間に関係なく子供のために尽くす」という「先生らしさ」。服装・頭髪の「中学生らしさ」「高校生らしさ」。かつては、そうした「らしさ」の追求が功を奏したことも多々あったことだろう。だがそれがいまや、子供や教員から、安全・安心な学校生活を奪っているように見える。」としています。

 「私の目には、学校はとっくに限界にきているように見えてならない。」と内田良氏は述べています。

 以上を読んで思うことは、自分の主張はまんざらでもなかったということです。つまり、現在の学校はいろいろなことを抱え込みすぎて、学校でやるべきことではないことまで引き受けてしまっていて、本来の「教育」がうまく行えなくなっているのであり、それゆえ学校が本当にやるべきことに業務を絞るべきだということです。思いきって、現在の学校を解体して、一から教育の場を再構築しなおす必要があるだろうと思っています。今度、人口が減少していくなかで、日本を国家として維持していくためには、未来を担う若者にきちんと教育を受けさせる必要があるのです。