続・人間老いやすく、学成りがたし: 2月 2023

2023/02/28

テレビ番組は、非常に貴重な資料なので、積極的な保存・公開を期待します。

  2月26日の朝日新聞社説は、「テレビ70年 アーカイブを社会の宝に」というタイトルです。

 テレビ番組は動画ですから、活字とは比較にならないほどの情報量を持っており、非常に多くのことが分かります。歴史的資料としてのテレビ番組は、戦後の日本のいろいろな情報が詰まっていますから、教育分野はもちろん、様々な分野で役に立つ資料です。ですから、テレビ番組をアーカイブ化することはとても重要です。

 社説にも取り上げられているように、NHKの「NHKアーカイブス」が、一般市民向けに公開されているのは約1万1千本にすぎず、横浜市ある放送ライブラリーのNHKと民放のテレビやラジオ番組、CM、ニュース映像などが約3万8千本が無料で公開されている以外、放送された番組の多くがお蔵入り状態になっていることを問題視することに賛同します。確かに昔のテレビ番組を公開するにあたり、様々な権利関係を処理しなければなりませんが、NHKはもちろん民放のテレビ番組も、その資料的価値の高さを考えれば、ぜひアーカイブ化し、積極的に保存・公開をすることが望まれます

2023/02/27

あくまでも「希望地」として1位なだけで、実際の移住実績は違うのでは?

  2月25日の朝日新聞デジタルに、「移住ランキング、静岡が3年連続1位 首都圏近く恵まれた気候が人気」という記事が出ています。

 2022年の「移住希望地ランキング」で、静岡県が3年連続で首位になったということなのですが、これはあくまでも「希望地ランキング」なので、実際に移住したかどうかの実績は、また別だと思うので、それほど騒ぐことでもないのではないかと思うのですが…。

 「首都圏に近いなど地理的条件が支持され」ているというのは、もちろん納得の理由で、首都圏近郊の在来線で2時間かけて通勤することを考えれば、静岡市ならば「ひかり」で1時間ですし、三島市や富士市周辺なら「こだま」でも1時間から1時間半くらいですから、十分通勤圏なわけです。

 また、政令指定市として唯一静岡市が専用窓口を設けているというのは初耳でした。逆に他の政令市は何故専用窓口を設けていないのでしょうか?窓口を設ける必要がない程度に人口がある?、人口流出がそれほど多くないから?などなど、いろいろと思いますが、静岡市は首都圏への流出も多いので、人口を維持するためにも移住に力を入れたいのでしょうか?

 どのみち、静岡県は首都圏に近いゆえに人口の流出が多い、特に若者の流出が多いので、それを移住で埋めるのは無理ですが、若者にとっては首都圏は魅力的ですから、今のところはどうしようもないですね。

2023/02/26

「にしてつバース」、Android OS と公式サイトでの サービス提供を、ぜひ早くお願いします!

 2月25日に、インターネット上の仮想空間「メタバース」に、日本初となる鉄道・バスの博物館「にしてつバース」がオープンしました。

 「にしてつバース」は、西日本鉄道などが開発し、無料開放されていてます。専用のサイトやアプリからアクセスでき、「鉄道ミュージアム」「バスミュージアム」の2つがあり、自身の分身である「アバター」を操作して見て回ることができるようになっています。列車とバスでそれぞれ1種類ずつ、体験乗車もできて、運転席に入り、ドアの開閉などの操作が可能です。最大で128人が同時に接続できるとのことですが、アバター同士でのやりとりはできないようです。ただし、現時点ではサービスの対象となる OS は iOS(iPhone・iPad 等)のみで、Android OS と公式サイトでのサービス提供時期については、決まり次第、公式サイトで発表されるとのことです。

 また、同時に「にしてつNFTギャラリー」もオープンしました。メタバースミュージアム展示車両のNFTカード12種類(「電車カード」だけでなく、西鉄バスも「バスカード」として初登場)あり、販売期間は3月31日までです。1枚10,000円とかなり高いですが、商品を購入すると、販売価格として指定された日本円と同額のLINE MoneyまたはLINE CashがLINE Pay残高から差し引かれ、LINE NFTサービスおよびLINE BITMAX Wallet サービスを通じて視聴・鑑賞をすることが可能となります。

2023/02/25

卒業アルバムは、教育的に配慮して作ってるから、気にするだけ無意味だと思うなぁ。

  2月22日の朝日新聞デジタルに、「卒業アルバムで高校生が1番不安なことって? 制作大手がネット調査」という記事が出ています。

 「高校生に「卒業アルバムについて不安に感じること」(複数回答)を聞いたところ、「マスクをした写真ばかりになりそう」が59.5%で1番多く、次いで「コロナ禍の学生生活で写真が少なくなりそう」(50.0%)、「写真写り」(46.5%)が続いた。」という調査結果が出ています。卒業アルバムはちゃんと教員が「教育的」に配慮して作るから、生徒が思うようなものにはなっていないと思いますが、マスクばかりにはならないし、3年間分ですからそれなりに写真もあるはずなので、これらは気にする必要は無いと思います。写真写りも、多くの学校では写真屋さんが入っていると思うので、これも問題は無いはずです。

 「卒業アルバムへの希望」(複数回答)として、「「事故画(目をつぶってしまった写真など)を避けたい」(89.0%)、「“映え”を意識したい」(65.0%)、「写真はアプリで加工したい」(41.5%)という結果」だということですが、これも事故画は基本的には避けますので問題なしです。「映え」と「加工」に関しては、卒業アルバムは個人で楽しむための写真ではないので、プリクラとかでやってくださいって感じですね。

 正直、学校側が作成する卒業アルバムに注文を付けてもどうにもならないのに、高校生くらいだと、やっぱりこんな風に考えるんだなぁって思うと、「18歳成人」であることに不安を覚えるのは、私だけではないでしょうね。

2023/02/24

大人から子どもまでが簡単に参加できるイベントって大事です。

 2月23日は富士山の日ですが、この日にちなんで「富士山の『日』祭り」が開催されました。

 「富士山の『日』祭り」の名称は、8月に富士吉田市で開催される、日本三奇祭に数えられる「吉田の火祭り」にかけているとのことですが、童謡「一年生になったら」の中で「100人で食べたいな、富士山の上でおにぎりを」にちなんで「富士山の下で、おにぎりを食べよう」ということで、富士山の標高3,776mにちなみ、3,776個のおにぎりを無料配布したとのことです。

 こういうイベントって、誰でも簡単に参加できるものが一番良いですよね。「富士山に向かっておにぎりを食べる」なんて、子どもからお年寄りまで簡単にできることですから、こういうイベントは定着しやすいと思いますが、こういうのこそ大事だと思います。

2023/02/23

「曜変天目茶碗」の再現力が素晴らしいです。

 2月18日の朝日新聞デジタルに、「信長も愛した「曜変天目茶碗」 再現挑み17年、元研究者がみた宇宙」という記事が出ています。

 土岐市立陶磁器試験場に勤めていた方が、静嘉堂文庫美術館所蔵のものを見てとりつかれ、「器の中に宇宙が見える」と称される「曜変天目茶碗」の再現に取り組んでいるという記事なのですが、「曜変天目茶碗にとりつかれた」というのは、よくわかります。本当に、あの美しさと言ったら、宇宙そのものです。

 完品は世界で、藤田美術館所蔵、静嘉堂文庫美術館所蔵、龍光院所蔵の3点しかない(もう1点、MIHO MUSEUM所蔵の黒釉の天目茶碗がありますが、曜変が内面の一部に限られるので、個人的には「曜変」とは考えないのでカウントしませんとされる「曜変天目茶碗」ですから、それにとりつかれる人間は多いと思いますが、それを再現しようと思う人はなかなかいないでしょうね。

 「曜変天目茶碗」って、偶然の産物だと思っていたのですが、再現できるんですね。その出来栄えはかなりのものだと思います。ただ、特に静嘉堂文庫美術館所蔵のものと比べると、やはり見劣りしちゃいますね。静嘉堂文庫美術館所蔵のものは、見ているとなんか吸い込まれそうな感じがしますけど、再現されたものは確かに綺麗なんですけど、何が違うのかよくわかりませんけど、そこまでの感じはしませんね。でも、もし入手できるのならば、1つ欲しい😍

2023/02/22

学校だけですべてを解決するのは不可能です。社会全体で子どもを育てる意味でも、各機関との連携は大事!

 2月21日の朝日新聞社説は、「学校と警察 どう連携 平時に検討を」というタイトルです。

 「児童や生徒に重大な被害が生じるおそれのあるいじめが起きたら、警察にすぐ相談・通報するよう、文部科学省が各地の教育委員会などに通知した」ことを受けての社説ですが、「学校や教委が主体的に問題の解決をめざすのが、今後も基本だ。だが、社会が複雑化するなか、あらゆる問題に自力で対応するのは限界がある。」との指摘は、まさにその通りで、警察に限らず、「子どもにとって最善の対応は何か。どこまで自力で解決」し、どこから他の専門機関と連携するかを「平時」にしっかり検討しておくことは必要です。

 今の学校は、いろいろなものを引き受けすぎだと思います。もう、限界が来ているのです。子どもをとって最善の解決を考えるのならば、むしろ学校だけで解決するのではなく、きちんと専門知識を持った人がいる組織と連携して、教員はサインを見逃さないように子どもと向き合い時間を確保していくことが必要だろうと思います。少子化で子どもの数が減っていくのですから、一人ひとりをより大切にしていくのが、これからの教育において必要なことです。

2023/02/21

現在は、まさに『「現実」主義の陥穽』に陥っていると言えるでしょうね。

 2月20日の朝日新聞デジタルに、「日本は目の前の現実に押し流されていないか 宇野重規さんの問いかけ」という記事が出ています。

 東京大学社会科学研究所の宇野重規教授は、岸田政権が自衛隊に敵基地攻撃能力(反撃能力)を持たせる方向にしている現状を、「丸山眞男がかつて言った、「実際の現実は日々作られているにもかかわらず、現実はすでに与えられたものであって変えることはできないと考えてしまう思考のあり方である『「現実」主義の陥穽(かんせい)』に陥っているのではないでしょうか」と述べています。

 『現実』主義の陥穽」は1952年の論文ですが、まさにその通りだと思います。コロナ対策しかり、また同じく今日2月20日の朝日新聞デジタルに出ている「原発再稼働、賛成51% 震災後初めて賛否が逆転 朝日新聞世論調査」の記事も同じことだと思います。

 東日本大震災から3月11日で12年経つわけですが、「脱原発」がいっこうに進まず、それどころか、原発の新規建設や60年を超える運転を認めることを盛り込んだ「GX実現に向けた基本方針」が閣議決定されるという大きな原子力政策の方向転換も、電気代の高騰という現状の前に人々が屈服してしまっているように思えてなりません。しかし、これは大変危険なことです。想像力を封印してしまうような「現実主義」が大きな勢力となった時、人々は自由な思考を奪われ、「大きな声の人」の意のままになってしまう危険性をはらんでいます。我々は過去の歴史から学び、その問題点に気づいて、自らの頭で考えることが必要です。

2023/02/20

卒業式での校歌斉唱の判断は、校長裁量です。

 2月18日の朝日新聞デジタルに、「卒業式で校歌を歌わないで、都教委が方針通知 判断分かれる学校現場」という記事が出ています。

 2月10日に、文科省から、 換気などの感染症対策を施したうえで、

・式典全体を通じて児童生徒・教職員ともマスクを外すことを基本
・歌を歌う場面では着用する
・来賓や保護者についてはマスク着用
・座席間の距離をとったうえで、参加人数は制限しない

との方針が通達されたわけですが、東京都はこれを受けて、「昨年12月、都立学校の卒業式は「マスク着用」「歌唱はしない」との方針を決めていた」ため、「校歌や国歌などを歌わないよう、改めて求めた」ということです。「各校で準備を進めており、急な変更は準備に支障が出る」との判断ですが、これはこれで良いのではないでしょうか。

 卒業式などの学校行事は、校長の裁量権の範囲内ですので、判断は各学校で決めれば良いわけで、そもそも文科省の通達もいらないですし、都道府県教委の通知もなくても良いものです(教委としては国から通達があれば、いちおう通知するのが仕事なので出すのは仕方ないですが)。

 そもそも卒業式の主役である児童生徒がマスクを外すことを望んでいるかどうかですが、たぶん望んでいないでしょう。保護者的には入退場時には写真を撮りたいので、外して欲しいと思うかもしれませんが、それだって、個人の判断です。外すことを強要することはできませんし、外さないことを責めることもできません。

 まぁ、花粉症の人は、そろそろ花粉の飛散が本格化しますから、換気を良くした体育館では、マスクは外せませんよね。

2023/02/19

JR東海道線も、「どうする家康」とコラボです。

  2月18日に、JR東海道線で、臨時快速「家康公 駿府大御所」号が運行されました。

 ニュースで見て、しまった!と思ったのですが、これは、ちょっと見落としていました。乗車券の他に530円の指定席券が必要だったようですが、三島駅始発で静岡駅までの区間を、今日限りの特製ヘッドマークを付けて運転され、車内では、徳川家康公の甲冑のレプリカの展示や記念乗車証が配布されたとのことです。

 ただ、チャンスはもう1回あります

 3月19日(日)に、三島駅発(8:19)、浜松駅着(10:22)の臨時快速「家康公 出世の街浜松」号が運行されます。特製ヘッドマークを付けて運転するほか、車内では、出世の街 浜松を紹介する展示や、浜松・浜名湖地域の魅力を発信している「海の湖 HAMANA ジェンヌ」による記念乗車証が配布されます。これも乗車券の他に530円の指定席券が必要で、指定席券は、2月19(日)の午前10時から全国の JR の主な駅・旅行会社の窓口で発売されるとのことですから、これなら間に合うかもしれません。

 さらに、2月28日(火)から1か月程度、「徳川家康公ゆかりの地」をテーマに、列車内の広告枠全てを占有するテーマトレインが運行されます。静岡市・浜松市・岡崎市の「徳川家康公ゆかりの地」をポスターで紹介するものです。これなら電車に乗ったら、スマホでなく、ポスターを見て楽しめますね。

2023/02/18

フリードマンも含めて、我々は神の手の上で踊っているだけなんでしょうね。

  2月16日の朝日新聞デジタルで、「文明崩壊から資本主義を救うには 岩井克人さんが説く「会社」の根源」という記事が出ています。

 今、「株主中心の資本主義」の見直しが必要だとされています。

 経済学者の岩井克人さんは、

「ブランド価値を高めたり、優秀な従業員を集めたりするためならば、最終的な目的は株主利益の最大化であり、フリードマンの手のひらの上で踊っているに過ぎません」 

「短期的にはもちろん、長期的にも株主の利益にならなかったとしても、それぞれの目的を追求できるのが本来の株式会社です。会社は株主の金もうけの道具に過ぎず、会社の資産はすべて株主様のものだというフリードマンの主張は、理論的に完全な誤りです」

と述べています。確かに、現在の状況を見ると、フリードマンの主張は理論的に間違っていますが、フリードマンの主張が正しいと見えていた時代があったことも事実です。

 マルクスも、ソ連が崩壊した後、しばらくは低迷していましたが、最近は見直され始めています。時代が変われば、フリードマンの主張が復活するとは思いませんが、時代が変わると、かつて良かったことは反省すべきものとして見えるものがあり、かつてダメだったものが再び見直されるというのが、世の中の常です。我々は、その時の自分たちに都合が良いものを正しいと判断しがちであり、何が正しくて、何が間違っているのか、本当に正しい判断はできないような気がします。真実は神のみの知る、我々はその神の手のひらで踊っているだけなんでしょうね。

2023/02/17

「フリーランスアーティスト・スタッフのための契約ガイドブック」、勉強になります。

  2月13日のYahooニュースで、「文化庁が無料公開した“契約ガイドブック”が話題に 芸術分野のフリーランス必読の内容に「素晴らしい」「勉強になる」」という記事が出ています。

 文化庁のガイドラインをもとにしたフリーランスアーティスト・スタッフのための契約ガイドブックがWebで無料公開されていて、これが大変評判が良いようなのですが、これはアートプロジェクトの企画・運営を行う制作会社「precog(プリコグ)」が実施する「令和4年度文化庁委託事業「芸術家等実務研修会」フリーランスアーティスト・スタッフのための契約レッスン」の教材として公開されたもののようです。

 「フリーランスアーティスト・スタッフのための契約ガイドブック」は、文化庁の「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン」を元に、契約における重要なポイントをまとめたガイドブックです。

 契約レッスンの方は、ZOOMの回がありましたが、残念ながら既に満席でした。ただ、ガイドブックを読むだけでも、十分に分かりやすいので、ぜひダウンロードしてください。

2023/02/16

原子力規制委員会の委員は、悪魔に魂を売ったんですね。

 今日2月16日の朝日新聞の社説は、「原子力規制委 存在意義の根幹揺らぐ」です。2月13日の夜に開かれた原子力規制委員会の臨時会で、原発の60年超運転に向けた規制に関連する法改正案を了承したことを受けての社説です。

 昨日の学術会議問題の話と、真逆の話ですね。つまり、今国会で提出される学術会議の改正案は、学術会議を今回の原子力規制委員会の委員のような状態にするための改正案なわけです。

 「賛成した複数の委員も「外から定められた締めきりを守らねばならないという感じでせかされて議論してきた」「(60年超の審査手法など)重要な指摘が後回しになったのは違和感がある」と苦言を呈している。」と述べていますが、一番の問題は「法案提出というデッドラインは、決められた締めきりで、やむを得ない」と説明した委員長の発言です。

 熟考と議論を重視するのが本来の学者の姿なわけですが、この人たちは悪魔に魂を売ってしまったんですね。いわゆる「御用学者」の典型です。こういう人たちがいるから、日本が間違った方向に進んでいっても、止めることができなかったのが戦前の日本なわけで、昨日も書きましたが、日本は再び失敗の道を進んでいますね。苦しむのは国民なんですから、絶対に政府の好きにさせてはいけません。

 唯一の救いは1人が反対したということです。まだこの国には、政府に反対意見を述べる学者がいるのですから、まだしばらくは政府の好きなようにはならないはずです。ぜひ、このような学者を支持しましょう!

2023/02/15

残念ながら、今の日本の政治は失敗を繰り返そうとしているとしか思えてならない。

  今日2月15日の朝日新聞の社説は、「学術会議のゆくえ 独立歪める改革は国の損失」というものです。

 昨日2月14日の朝日の記事でも、「学術会議改革めぐる政府案、「根本的に再考を」 歴代5会長が初声明」という記事が出ていて、日本学術会議歴代会長5人が、岸田文雄首相に対して「根本的に再考することを願う」などとする声明を連名で発表したことの記事ですが、今日の社説はそれを受けてのものです。

 社説では、「各国の学術会議に相当する組織は、政府から独立した活動や会員選考の自主性・独立性を備える。それを歪(ゆが)め、強引に政府の意向に従わせるのでは、権威主義国家のやり方と見まごうばかりだ。」との指摘がありますが、世界的に政治の傾向がそちら寄りになっているのではないかと思うと(ロシアや中国はもちろん、アメリカもトランプ政権を見るとそう思わざるを得ない)、日本もそうしようとか投げる政治家が出てくるのは当然であり、「軍事的な安全保障研究と学術の健全な発展とは緊張関係にあるという認識を持つ」学術会議は、厄介な存在としか見えていないように思われる。

 熟考と議論を重視する学者集団の意義は、タイパが求められている今の時代にこそ改めて重視すべきなのだが、今の政治は歴史的経験をあまり重く見ていないとしか言いようがない状況なので、今国会で一気に進めて行ってしまうのだろう。歴史を学んでいる人間からすると、残念ながら日本は再び失敗の道を進んでいるように思えてならない。

2023/02/14

東海大海洋学部博物館の海洋科学博物館が、2023年度5月以降も入館できるようになりました。

  老朽化のため、3月末で営業を終了する海洋科学博物館でしたが(残念ながら、自然史博物館は閉館)、5月以降も事前予約制で入館できることになりました(海洋科学博物館ホームページの2月10日のお知らせでアナウンスされました)。

 4月1日から予約サイトの運用が開始される予定で、個人客は来館日の1か月前から予約がとれるようになります(だから、実際の見学は5月から。学校の団体は3か月前からです)。

 見学エリアは1階のみで、入館者数は1時間100名が上限ですが、無料で見学できます。開館日は基本的に木、金、土、日ですが、夏休みに入る7月20日~8月いっぱいは毎日OKです(開館日程表はこちら)。

 ただ、開館日は11月3日以降はしばらく無く、2024年3月17日が1日示されているのみなのですが、その後は閉館ということになっちゃうんでしょうか?

2023/02/13

デジタルアーカイブの維持管理にはお金がかかることを、もっと広めた方が良いですね。

  2月11日のYahooニュースに、「震災デジタルアーカイブ閉鎖増、進む集約 維持費負担重く、資料分類にAI活用模索」という記事が出ています。元ネタは河北新報の同日付記事です。

 記事は、東日本大震災の写真や動画などを収集、公開しているデジタルアーカイブを運営していた自治体や民間団体のなかに、システム更新などに伴う維持管理費の重さを理由に、他の機関にデータを移す例を紹介しています。

 「紙資料をデジタル化すれば必要となる文書庫がぐっと減り、コストが安くなるとの認識」で、今まで紙で保存していたものをデジタル化する動きがありますが、この記事を読めば、「デジタル化すれば安くなる」は幻想だということが分かります。

 この記事も地方紙に出ている記事なので、「デジタルアーカイブは意外とお金がかかる」という事実が、広く認識されない可能性が高いのですが、デジタル化してしまった後になってからでは取り返しがつかないので、特に自治体関係者には知っておいて欲しいですね。

2023/02/12

第5次「子どもの読書活動推進に関する基本的な計画」の案に関するパブリック・コメント(意見公募手続)が実施されています。

  2月9日から、文部科学省において、第5次「子どもの読書活動推進に関する基本的な計画」の案に関するパブリックコメントが実施されています。

 「第5次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」案」は、第4次基本計画が閣議決定された平成 30 年4月以降、視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(以下「読書バリアフリー法」という。)の制定、第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」(以下「第6次学校図書館計画」という。)の策定等を通じ、子どもの読書環境の整備が進められているとする一方で、世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、GIGA スクール構想による学校の ICT 環境の整備等により、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化しており、子どもの読書活動にも影響を与えている可能性があるとの認識の基づいて、子どもの読書活動の推進を目指して、新たな「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」として立案されたものです。

 小学4年生から高等学校3年生を対象とした、5月における1か月間の平均読書冊数に関する調査によると 、平成 13 年度と令和4年度を比較すると、小学生 6.2 冊から 13.2 冊、中学生 2.1 冊から4.7 冊、高校生 1.1 冊から 1.6 冊と、いずれの学校段階においても読書量は令和4年度の方が多く、第4次基本計画の初年度に当たる平成 30 年度(小学生 9.8 冊、中学生 4.3 冊、高校生 1.3 冊)と比較しても、令和4年度の読書量の方が多い一方で、令和4年度の1か月に本を1冊も読まない子どもの割合である不読率は、小学生 6.4%、中学生 18.6%、高校生 51.1%であり、高校生の不読率は、小学生、中学生に比して、高い状況にあります。新型コロナウイルスによる各学校の臨時休業等により、児童生徒による学校図書館へのアクセスが一定期間制限され、図書館においても、臨時休館や開館時間の短縮、入館人数の制限等を余儀なくされたことが、子どもの読書活動にも影響を与えた可能性があると考えることもできますが、中高生はスマホ所有率が高く、特に高校生はおそらくほとんどの生徒が個人のスマホを持っていて、本を読むよりはスマホで動画を見ることが多くなっているのではないかと想像されますから、不読率が50%を超えるという状況になっているのでしょう。学力の低い生徒にとっては、漢字や読み取りの難しい文章よりは、自分の好きな動画を(特に意識せずとも勝手に情報が与えられるわけですから)見たり、マンガを読む方が簡単に楽しめるわけですから、なおさら読書はしないのでしょう。

 こう考えると、小中学生はともかく、高校生の読書活動をするというのは、別に考える必要があり、どちらかと言えば、大人への読書活動の推進と一緒に考える方が良いと思われます。ちなみに、パブコメの締め切りは3月1日15時までとなっていますので、ぜひ意見を送りましょう!

2023/02/11

少子化対策として一番求められているのは、子育てに関する経済的負担の軽減ですよね。

 2月9日の朝日新聞デジタルに、少子化対策に関する記事がいくつか出ていますが、その1つ「少子化対策に当事者の意見を 「5000件」の声から見えることは」を見ると、全国の子育て中の当事者を対象にしたアンケート結果に、約65%は「理想よりも現実の子どもの数が少ない」と答えているとあります。我が家も子どもは2人居ますが、個人的にはもう1人欲しかったというのが正直なところです。

 「「どのような支援が充実したらもう1人子どもがほしいか」との質問には、子育てに関する経済的な負担を軽減してほしいとの声が目立った」という結果は、非常に納得です。一時話題になった保育園の待機児童問題も、そもそも母親が働きたい、働かないと厳しいから保育園に預けたいということだったわけですから、経済的支援があれば、この問題ももう少し軽減される可能性もあると思います。我が家も2人になったのは、結婚が遅かったこともあり、自分が定年するころに、下の子どもが就職する年齢になっているかどうかということがポイントだったのですが、これも経済的支援があれば、もう1人もうけていた可能性が高いです。

 「児童手当」の拡充が話題になっていますが、朝日の「少子化対策「王道は児童手当の増額」 1.5倍増なら意欲3~5倍に」という記事にもあるように、そのくらいの規模にならないと、子どもを増やそうとは、なかなかならないでしょうね。ましてや、物価がいろいろ値上がりしているのに、給料は上がらないという現状では、「児童手当」の拡充だけでは足りないでしょう。真剣に少子化対策に乗り出すのならば、物価の高騰に負けない規模での給料の上昇をやらないとダメですよね。

2023/02/10

学芸員の資格を取っても、正規での就職先が少ないので、認定試験が隔年になってもあまり支障がない気がしますが…。

 2月8日の朝日新聞デジタルに、「学芸員資格の認定試験が隔年に 「取得の機会が減る」と関係者は反発」という記事が出ています。

 試験を受けて資格を得る人が少ない現状をふまえ、学芸員の資格を認定する試験が2024年度以降、隔年の実施に減らす見直しを含む博物館法施行規則の一部を改正する省令が10日に公布されることを受けて、「取得機会を減少させる」と関係者が反発しているとの内容ですが、毎年約1万人前後が取得しているとされる学芸員資格は、大半が大学で博物館に関する科目の単位を取ることで資格を得ていて、今回の改正で、現行の「毎年少なくとも各1回」から「少なくとも2年に1回」に減らす認定試験は、「筆記試験は毎年100人前後、審査は50人前後が出願している」とされています。

 確かに「2年に1回」となることで単純に取得機会が減ることは事実ですが、毎年約1万人前後が取得しているとされる国家資格である学芸員資格は、正規の就職先が少なく、非常勤の学芸員が多いのが現状であることを考えると、資格をとってもそれを活用できるチャンスは少なく、学芸員になりたくて資格を取っても、あっても非常勤での勤務では、資格を取る意義があまりない感じがしてしまいます。学芸員の就職先がすぐに増えることはないにしても、せめて非常勤ではなく正規の採用があれば、学芸員資格の取得機会が減ることに対してなりたい人から文句が出そうですが、現状ではそれもあまりないでしょうね。専門職の国家資格なのに、そもそも専門職であることがあまり重要視されていないのですから、関係者が文句をつけるのは(専門職であることを重要視するよう訴えていることは知っていますが)そこじゃないですし、パブコメを経て公布されることになったわけですから、いまさら感は否めないですね。

2023/02/09

卒業式でマスク外したい人って、そんなにいるかなぁ?

  厚生労働省に対して、新型コロナウイルス対策を助言する専門家らが、「学校の卒業式や入学式でのマスク着用について、参列者同士が距離を空けることなどに配慮した上で「着用しないことも考慮されうる」とする見解を示した」ことがニュースになっていますが、生徒も、保護者も、マスク外したい人ってそんなにいるのかなぁ?って思うのですが。

 マスクを外す際に配慮することとして、

・参加者が納得して参加する
・体調に不安がある人は参加を控える
・参加者同士の距離を開ける
・会場の十分な換気を確保する
・近い距離で会話をする機会を慎む

などが挙げられていますが、そもそも卒業式には参加したい保護者が多いなかで、保護者が無理にマスクを外す必要はないと思う人は多いでしょう。子どもが卒業証書を受け取る際にはマスクなしの写真を撮りたいという要望はあっても、学校によっては代表者が受け取るところもありますし、送辞や答辞の場面では外すこともあるかもしれませんし、卒業式に参加する人が全員マスクを外す必要はあまりないのではないかと思いますが、何故専門家の人たちは「マスクを着用しないことも考慮されうる」と判断したのかが、むしろ疑問ですね。

 保護者も子どもも、卒業式ではなく、式の後に友達と写真を撮る際にはマスクを外したいし、おそらく外すだろうと思いますが、それは個人レベルの話ですから、好きにすれば良いのですが、式でマスクを外すかどうかは学校が判断をしなければならないことなので、「マスクを着用しないことも考慮されうる」という見解は、むしろ迷惑な気がします。

2023/02/08

バーチャルの学校があっても良いのではないでしょうか。

  2月7日の朝日新聞デジタルに、「アバターで授業も バーチャル空間に不登校の子の「居場所」 東京都」という記事が出ています。

 東京都教育委員会が、通学したいと思いつつできない不登校の子のために作った、オンライン上に作った学校のような空間でアバターを動かし、学校生活を感じられる仕組みについての記事なのですが、教室やグラウンドに見立てたオンライン上の空間内で子どもが自分のアバターを動かし、遠隔で授業を受けたり、複数の人とのおしゃべりもできるということなので、DSの「あつ森」みたいないイメージですかね。不登校の子どもは増えていますが、これならゲーム感覚で大丈夫という子どももいるでしょう。授業が受けられるという点が良いですね。

 昨年、「room―K」という不登校のこどもたちを対象としたオンラインサポートルームについての記事もありましたが、あくまでも民間のサポートですから、教育委員会が実施する今回の話はいろいろな期待が持てます。

 きちんと学校に通ったと認めらてもらえるのなら、通学だろうとオンラインだろうと何でも良いわけで、特に小学生なら、不登校で勉強をやらないままになってしまうよりは、これで授業を受けられるのですから、むしろ積極的に活用すべきだと思います。

 「新年度に五つの自治体で活用する予定」とのことですが、その活用の様子や成果を全国向けに公表してもらえることを期待します。

2023/02/07

大人も、子どもも、早寝しましょう!

  2月5日の朝日新聞デジタルに、「眠れぬ子どもたち、改善のポイントは 世界的に短い日本人の睡眠時間」という記事が出ています。

 1月29日のこのブログで、子どもの睡眠不足と学校との関係について触れましたが、今回の記事も同じような内容です。このところ朝日新聞は「#N4U」で、日本人の睡眠時間についての記事を多く出していますが、何故なんでしょう?

 睡眠は脳と身体を成長させるために大切なんですから、小学生が眠れないというのは問題ですね。外遊びが減ったのは間違いなくコロナが原因ですから、これはやむを得ないですが、一度崩れた生活リズムを元に戻すのは簡単ではないでしょうから、大事な問題として、もっと大人がこれに対処する努力をしなければならないと思います。将来確実に、今の子どもたちに世話になるのですから、その子どもたちのために何とかするのは当たり前だと思うのですが、必ずしもそういう風潮ではないところが、非常に大きな問題です。

 また、高校生の長女と長男を持つ女性の事例で、「予備校が終わる午後10時過ぎから学校の課題をするが、終わらないまま午前0時半ごろに寝る。翌朝4時半に起き、「眠くて倒れそう」と言いながら机に向かう。」という長女さんはがんばっていますね。通学時間が長く、午前6時半に家を出る長男さんは、「放課後には部活があり、午後9時過ぎに帰宅。食事や入浴をバタバタと済ませる。部活は週6日あり、ほぼ毎日がその生活だ。」ということですから、部活の弊害がモロに出ているわけです。「学校も塾も部活も、子どもたちにカツカツまでやることを求めてくる。」と言われているのですから、やはり「部活は学校から切り離し、学校は勉強する場所」とするのが一番良いように思います。「学校を勉強に特化して、午後3時に終わり、そこから予備校やスポーツ、文化活動をしたい子だけする」、そうすれば時間の使い方が変わり、もっと早い時間から眠れるのではないかと思わずにはいられません。子どもたちの時間の使い方が変われば、大人にも影響がでるような気がします。そうなれば、大人も子ども、もっと早く寝れるのはないでしょうか?

2023/02/06

家康に関する伝説の1つが、一歩解明に近づいた⁉

  2月5日の中日新聞デジタル静岡版に、「家康救った孫尉の位牌発見 浜松・筏問屋田代家で展示」という記事が出ています。

 浜松市天竜区二俣町鹿島の国登録有形文化財「旧田代家住宅主屋旧田代家住宅土蔵」の、解体修理中の土蔵から、徳川家康に協力した功により天竜川の筏川下げ等の御朱印を受けたとされる孫丞の位牌が発見されたという内容です。

 上阿多古草ふえ会『ふるさとものがたり天竜』(上阿多古草ふえ会、1987年)によると、この孫丞なる人物と家康とのエピソードは、

 「家康は天竜川で何十本もの材木を、藤つるで頑丈に結わえ、二つも三つも連結して流れる筏を見た。家康はこれほどたくさんの筏を男が一人で操っていることに驚き、その者の名前を聞いた。男は鹿島村の孫尉と名乗った。家康は孫尉に「天竜川筏乗り下げの特権」を与えた。

という伝説と、

 「二俣城の偵察からの帰り道、家康が鹿島の渡船場(今洲の渡し)に来ると、船が無くなっていた。武田方の仕業に違いないと困っていると、椎ヶ脇神社の神主孫之尉が村人を集め、またたく間に竹の筏を仕上げて家康に差し出した。おかげで家康は、無事浜松へ帰ることができた。
 その後、孫之尉は家康からたくさんの褒美と、今洲の渡しの渡船場支配者権を与えられたという。

という伝説の2つがあり、中日新聞に出ている「今洲の渡し」の伝説は後者ですが、「悟翁浄頓社使」が孫尉の戒名とされているところを見ると、「椎ヶ脇神社の神主」とされているもの、まんざらではないと思われます。ただ、江戸時代の旧田代家は筏問屋であったことから、前者の伝説の要素も関連がありそうで、前者の「鹿島村の孫尉」と後者の「椎ヶ脇神社の神主孫之尉」は同一人物だと考えることができそうです。中日の記事にあるように、「伝説的な人物の解明に一歩近づいた」と言えそうです。

 ちなみに、「旧田代家住宅主屋・旧田代家住宅土蔵」は、
 
登録有形文化財の概要
 田代家は江戸時代に天竜川の渡船場の船越頭を務める一方で、天竜川筏の受け
  継ぎ問屋を経営し、栄えた旧家。
  川畔に敷地を構え、筏問屋にふさわしい選りすぐりの木材、巧みな技法を用い
  た建物が特徴的。
(1)旧田代家住宅主屋(きゅうたしろけじゅうたくしゅおく)
     木造2階建、切妻造、桟瓦葺で、安政6年に建築。
     舟運による繁栄を伝える大型民家。
 (2)旧田代家住宅土蔵(きゅうたしろけじゅうたくどぞう)
    木造2階建、切妻造、桟瓦葺、外側漆喰塗。昭和前期建築。

ということで、2015年国登録有形文化財に登録されました。現在は浜松市の所有で、土・日・祝日のみ公開しています。入館料は無料で、筏問屋田代家住宅専用の無料駐車場もあり、5日から日曜日を中心に公開されるこの位牌も見ることができます。

2023/02/05

「校則」なんかなくても、何も問題など起きないと思いますが…。

  2月1日の朝日新聞デジタルに、「理不尽な校則、生徒主体の見直しに疑問 識者「校長の一言で済む話」」として、名古屋大大学院の内田良教授のコメントが出ています。

 「今、校則改革の物語のほとんどは、子どもたちが主体となって校則を変えていくものになってい」て、「少しの自由だけを認めて、「子どもたちが主体的に動きました」と美談になっている」が、これは理不尽であり、本当ならば「校長の一言で済む」と述べていますが、まさにその通りだと思います。

 また、「校則改革はやらなくていいし、他のものにエネルギーを使ったほうがいいと思います。別に他の色んな場面でも、子どもの主体性は発揮できます」というのも、まさにその通りだと思います。

 校則が無くなると「何かが起こる」と警戒する先生もいらっしゃいますが、たぶん何も起こらないと思います。だって、靴下が黒だろうと白だろうと、赤だろうと黄色だろうと学校生活に支障をきたすことはありませんし、校章がついてなくても勉強にはまったく関係ありません。スマホだって、今や一人一台端末で高校などではスマホで代用しているところもあるはずで、多少の注意喚起は必要でしょうが、すべての生徒が授業中にスマホばかりに気を取られるということもないでしょう。スマホなどは授業で調べ物をさせるなど、教員のやりようなのですが、むしろ教員が授業でスマホなどの利用に慣れていないので、うまく活用できないだけな気がします。

 現在、理不尽な校則が多いのは、昔作ったものが、時代が変わり、社会が変わっても、そのままになっているからですが、一方でそれを良しとし、「らしさ」を求める社会の空気があるのも事実です。特に高校生などは良くも悪くも目立ちますから、朝の登校時や放課後の街での行動に関して、それを受け止めてくださらない方たちが一定数いらっしゃり、「あの学校は何をしているんだ。先生たちはどういう教育をしているんだ」とお怒りになられる方たちがいらっしゃるのです。確かに若いゆえの無謀さはありますが、多くの中高生は常識の範囲内で行動しているはずです。ただ、やや目立つ存在が一部居ることも事実で、それが「最近の中学生は、高校生は…」ということになってしまっているのだと思います。それゆえ、学校の教員も簡単には校則を変えることを認めないし、校長も一言が出せないのだと思います。

 ただ、正直どうでも良い校則もいっぱいあります。そういうのは「校長の一言」で変えれば良いでしょう。むしろ校則でしばるよりも社会のルールを(田舎の場合、高校生は自転車通学が多く、それがかなり危険であることも事実なので例えば「道路交通法」とか)、具体的に教えれば良いのではないかと思います。「校則」はやめて「法律」を守ることをきちんと教えておいた方が、18歳成人にしたことも、より意味のあることになるのではないかと思いますが。

2023/02/04

「戸籍法」で、漢字の読みに制限を加えるっていうのは、ちょっと微妙な感じがしますが…。

  2月2日に開催された「法制審議会戸籍法部会第14回会議」で、「名前の読み方は「一般に認められているものでなければならない」という規定を戸籍法に設ける案をまとめた」ことが、各メディアで報じられています。

 確かに学校などの名簿を見ると、どう読むのか悩む名前、「キラキラネーム」が時折見受けられます。初見で読めない名前というのは確かに困りますが、一度覚えてしまえば、むしろ忘れない名前でもあります。どのような名前も、親は少なくとも命名時には、いろいろ悩み考えた結果つけているはずです。ただ、子どもからすれば、それをどう判断するかは別です。周りがどう思おうと、子ども本人がそれに満足していれば、周りがとやかく言うものではないでしょう。仮に、初めの頃は違和感があっても、ある程度時期が経てば、それが当たり前になって、何とも感じなくなってくるのが人間ってものです。

 一方、言葉は生き物ですから、時代によって変わるのは当たり前です。仮にその読みが、人々に受け入れられなければ、廃れていくだけですから、自然に淘汰されていくはずで、それを法律で規制するのは微妙な感じがします。むしろ規制する必要があるのか、疑問にすら感じます。

2023/02/03

東京は強い!東京都の転入傾向が顕著。

 2月2日の朝日新聞デジタルに、「移住地で人気なのに静岡の転出者が再び増 東京集中への回帰が鮮明に」という記事が出ています。

 2022年に静岡県内から県外への転出者数は日本人と外国人を合わせて6万3,733人、県外から県内への転入者数は5万9,075人で、静岡県外に転出した人数が転入者数を4,658人上回り高校卒業年代の18歳が1,993人、大学や大学院を卒業する20~24歳が2,307人と若者が目立ち、東京都の転入傾向が顕著だったという話なのですが、早い話がコロナによる移動制限が無くなり、日常生活に戻りつつある状況で、コロナ前に戻りつつあるということですね。

 そもそもコロナによる移動制限があったから減っただけなので、それが無くなれば、元に戻るのは当たりなわけで、若者はむしろ鬱積したものを吐き出す意味でも、県外へ転出するのだろうと思います。浜松市長が「『地方都市は活動しやすい、住みやすい』と価値観が変わらないと、東京一極集中はなくならない」というように、若者が「田舎はいいよね」となるような要因がそもそもなかったのですから、そりゃ東京に行くでしょうね。おそらくこの後も、東京圏への転出者、特に若者の転出者は徐々に増加して、コロナ前の水準に戻るでしょうが、地道に移住者を増やす努力を続けるしかないですね。

2023/02/02

高校のエアコン、受益者負担で良いのでは?

  2月1日の朝日新聞デジタルに、「高校のエアコン代は誰が負担? 電気代高騰で気づいた「PTA頼み」」という記事が出ています。

 「昨年から続く電気代の高騰を契機に、公立高校のエアコンのリース代や電気代を保護者が負担してきた一部の県では、公費負担への見直しを求める声が上がり始めた」として、香川県の事例が出ていますが、「設置を要望してきたPTAが自ら整備を進め、リース契約は各校のPTAが事業者と結んできた。リース代や電気代もPTAが保護者から徴収し支払いを続けてきた」とのことですから、保護者が出して当然だと思うですが。

 全国的にPTAがエアコンを設置し、リース代や電気代を負担しているというところは香川県以外にもあると思います。「エアコンにかかる費用を誰が出すのか」という話ですが、行政的発想では、これは受益者負担が普通だと思います。高校生が居る教室のエアコンは保護者が出すのは、受益者負担の発想からすれば、おかしい話ではないと思いますが、電気代が上がったとして何故公費負担にするという話が出てくるのかが、理解できません。エアコンのメリットを享受しているのは基本的には生徒たちなのですから、電気代が上がったからと言って、保護者が出すことに何の問題があるというのでしょうか?まぁ、本来は教育問題として、こういった部分にまで、国がきちんと面倒を見るというのが正しい姿だとは思いますが、残念なことに防衛費を増やすための増税は検討されますが、学校のエアコンのことは考えてくれないのが、我が国ですから。

2023/02/01

奈良公園の鹿って、独自の存在だったんですね。

  1月31日の朝日新聞デジタルに、「奈良公園の鹿に独自の特徴 千年超の歴史、DNAと資料でしかと確認」という記事が出ています。

 福島大、山形大、奈良教育大の研究チームにより、奈良公園(奈良市)の鹿が、遺伝的に独自性が高い存在であることが分かり、アメリカ哺乳類学会( The American Society of Mammalogists )の学会誌『Journal of Mammalogy』に掲載されたとのことです。論文のタイトルは、”A historic religious sanctuary may have preserved ancestral genetics of Japanese sika deer(Cervus nippon)”歴史的な宗教保護地区がいにしえの ニホンジカの遺伝子系統を守ってきた可能性がある)。この概要は、奈良教育大学が、「【プレスリリース】「奈良のシカ」の起源に迫る ―紀伊半島のニホンジカの遺伝構造とその形成過程―」として、ホームページに掲載しています。

 上記の「研究成果のポイント」によると、

人間活動がニホンジカに与えた影響を検証するために、古くから人間活動の盛んだった紀伊半島の集団を複数の遺伝マーカーで解析しました。

・その結果、紀伊半島には奈良公園、東部、西部の大きく3 つの遺伝的なグループが存在していることが明らかとなりました。

 ・最も遺伝的な独自性が高い奈良公園のグループは、1000年以上前(推定最頻値で約1400年)から周辺集団と交流が無いと推定されました。

 ・以上のことから、奈良公園のニホンジカは、狩猟や開拓によって周辺の集団が消滅するなかで、保護によって1000年以上も維持されてきたことが明らかになりました。

 今までの解釈では、奈良公園のシカは768年に造営された春日大社の神様だからということだったのですが、1400年前となると、奈良に遷都した710年より前、6世紀ごろの古墳時代~飛鳥時代ということで、そんな古くから(当時はまだ奈良公園の影も形もない場所ですが)奈良公園周辺のシカは、人によって守られてきたということなわけです。奈良に都ができてからシカが棲むようになったのではなく、すでにシカが棲みついている場所に都を作ったということになりますが、それって何故なのでしょう?新たな謎ですね。